【SEA】Donovan Solanoを獲得
現地時間1月13日、シアトルマリナーズはINFのDonovan Solanoを獲得したと発表しました。このオフFAに一銭も投じていなかったマリナーズがついに動きました!(ようやく記事にするような動きが出ました(笑))
■契約内容について
1年 3.5Mを基本に、出来高で+1Mがつく契約です
■Solanoについて
2024年、Solanoは開幕をマイナーで迎えるも5月にメジャー昇格、主に対左投手を中心に起用され、打率.286、OPS.760とSolidな活躍をみせ、
そのままプレーオフまでMLBで結果を残しました。
来年37歳のシーズンを迎えるものの、直近6シーズンで一度も打率.280を下回ったことはなく、一昨年・昨年いずれもWRC+110を上回っているため、バッティングの技術は確かなものがあるといえます。
また、守備も決してプラスを生み出せるレベルではないものの、1B/3B(一応2Bも)を中心に一定以上のレベルで複数ポジションを守れるUtility性も好材料です。
■Solanoの起用法と所感
〇Solanoの起用法について
今期の対左投手成績(302/.373/.443 (.816 OPS) 118 PAs)からあるように、基本的には左投手を中心に下記のような起用法が考えられます。
①vs LHP 1B(Luke Raleyとの併用)
②vs LHP 3B(今後の補強選手?との併用)
③DH (Mitch Garverとの併用)
左投手中心というスタンスは変わらないものの、特に右投手を苦にしているわけでもないため、マリナーズ打線の調子、本人の状態によっては起用増もありえるでしょう。
参考:https://twitter.com/A_Jude/status/1878930306058867186
〇所感
個人的には(予算が限られている中で)非常によい動きだと思います。
当初マリナーズは1B・右打者・ベテランの条件に当てはまる選手として、Carlos SantanaやJustin Turnerを狙っているとされていましたが、SantanaはCLEに獲得されたことで、Turnerとの再契約が既定路線となっておりました。MLBの実績ではTurnerが上回るとはいえ、Turnerよりは大分安価な契約でまとめられたこと、何より1B/DHのTurnerに比べ、年齢も幾分か若く1B・3B(2B)といった複数ポジションを守れるUtility性のあるSolanoはペイロール的にもロースターの柔軟性的にも堅実な動きといえるのではないでしょうか。
■今後の動きについて
Solano獲得は堅実な動きとはいえ、まだまだ補強は足りません。少なくとも
・2B/3Bを守れるINF (できれば左打者)
※併用が予想されるDylan MooreやRyan Blissはいずれも右打者のため
・RP 1人~2人
※昨シーズンはMuñozにつなぐまでに躓いてしまうことが多かったので、できれば7,8回を任せられるSolidなリリーフ投手
これぐらいの補強はほしいところです。
Solanoを3Bとみれば、Justin Turnerとの再契約もありえなくはなさそうですが、この辺りはどうなるでしょうか。
※チームのメンターとして、多くの若手から慕われたTurner、もし再契約しないとなると惜しむ人も多いと思いますが、Solanoにもベテラン(メンター)としての役割が期待できそうです。特に中南米出身の選手ですから、また別の角度から若手のフリオら若手の良い指導役にもなりそうですね。
Spring Trainingまで残り約1か月となった今、ここからマリナーズがどういった動きを見せてくれるでしょうか。今後に期待したいと思います。
ヘッダー画像引用:https://x.com/Mariners/status/1878917630381469744