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【洋楽】おすすめ2022年5月リリース+αアルバム

 ゴールデンウィークの賑わいが戻ってきた2022年5月。いい音楽たくさんでワクワクした月でした。この月に聴いた48枚のアルバム(2022年5月リリース分&リリース時期は違うけど5月に聴いたアルバム)からおすすめを選びました。あなたのプレイリスト拡充のお役に立てれば嬉しいです。

2022年5月リリース

!!! / Let it be blue

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 1995年結成、アメリカのロックバンド。私にとっては、“名前は知ってるけどなぜか聞いてこなかったバンド”のひとつ。
 ところがどっこい、本作は「なぜ聞いてこなかった?」と我が身と耳を疑うくらいしっくりくる、ご機嫌だけどやかましすぎず、だけど踊れるかっこよさ。25年のキャリアで洗練された音ということかしら。いいですね……。


flor / Future Shine

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 オレゴン出身のインディーシンセポップバンド。
 明るくキャッチ―なシンセやギター、エモいメロディーが最高。彼らがインスピレーションを得たバンドにMGMT、Phoenix、The Killersが挙がっていて、心の底から「わかる……」ってなった。個人的には、リズム帯の音が好きです。


Peter The Human Boy / Stranger's Life

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 ウィーンを拠点に活動するソングライターPeter Mathisを中心とした、サーフロックとインディーロックを融合させたバンド。ドリームポップ好きにおすすめしたいですね。私はGoodbye Summerからのファンです。

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 最新作"Stranger's Life"も、"Goodbye Summer"と同じく暖かい季節に合う音楽。疎外感や愛の悩み、アイデンティティといった少々重たい題材を扱っているのに、ドリーミーなギターを始め全体的にノスタルジックで切なく、重苦しくないのが魅力。


Elephant Gym / Dreams

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 台湾出身の3ピースバンド、2022年のフジロックで来日予定。
 インストもボーカル入りも楽しめる贅沢なアルバム。どの音も本当にかっこ良くて、中でもベースのさりげないテクさがやっぱり好きですね。インディーロック、ソウル、ジャズ辺りのジャンルが気になる人にはぜひ。


Say Sue Me / The Last Thing Left

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 2022年で結成10年目になる釜山出身の4人組バンド。
 オリジナルのドラマーKang Seminとの死別やパンデミックを乗り越えた一枚。ドリーミーなボーカル、うっとりするようなメロディに、ぎゅいんぎゅいん鳴るギターがよく似合う。美しい。


Jordana / Face the Wall

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 私は"Something to say to you"が大好きで、知った時からかなりヘビロテして聴いていた。(いかにそのアルバムに救われて来たかはこちら↓)

 本作は、"Something to say to you"よりもアクティブな雰囲気。スモーキーなボーカルは変わらず、前作のベッドルーム・ポップより音や曲調の種類が増えた印象。この人はアルバム出すたびに複雑さが増すようなので、今後も得意分野が変わっていくのかも。


Cola / Deep in View

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 カナダ・モントリオールを拠点とする、3人組のポストパンクバンド。
 めちゃめちゃ好みなポストパンク。やさぐれとやるせなさのバランスが最高。だるそうなボーカルとドラム、ザラザラなギター、重たいベース有難う。先行シングルを聴いた時からアルバムを楽しみにしていて、当時の私は「First impressions of earth" の頃のThe Strokesを思い出す」と言っていた。その通りだなとアルバムを通して思いました。


Lissom / Eclipses

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 フランスのピアニストJulien MarchalとイギリスのシンガーソングライターEd Tullettによるプロジェクト。
 存在してくれてありがとう……。囁くようなファルセットボイスと、この世のどこかにあるだろう霧のかかった森のようなピアノ、弦楽器の音色。上質なアンビエントを聴きたい人には、彼らのセルフタイトルアルバム(下の黄色い画像がジャケットです)もあわせておすすめしたいですね。召される……!

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They Hate Change / Finally, New

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 フロリダのラップ・デュオによるデビューアルバム。
 私は、ラップやdnbにあまり詳しくないのだけれど、これがべらぼうにかっこいいことはわかるんだ……。この名前のデュオがこのタイトルのアルバム出す感じも好きですね。プログレやポストパンクっぽさもある、一癖も二癖もある系。


2022年5月以前リリースでどうしてもおすすめしたいアルバム

The Invisible / Rispah(2012年6月)

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 俺たちのNinja Tuneは2012年からかっこよかったんだな……!
(Ninja Tuneについてはこちらの記事にて↓)

 こういうダークなエレクトロニカ・オルタナティブはいつ聴いても良いものです。Bob MosesとClaptoneが好きな私にはグッと来る。メンバーのお母さんの死、お葬式で耳にした弔いの音楽をきっかけに生まれた音色……。感情が昇華した音楽は本当に美しい。そう思える一枚。


Nia Archives / Forbidden Feelingz(2022年3月)

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 北イングランド出身のネオソウルシンガーによる2枚目のEP。
 レゲエ感あるジャングルかつ、ファンキーでシュッとしたdnb(ドラムンベース)でもある。そこに緩めクールな女性ボーカルが重なるのは最高です。Nilüfer Yanya好きには刺さるはず。私には刺さりました。


Skhivosani / დამწვრისები(2022年3月)

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 ジョージアの首都・トビリシを拠点とするミュージシャン、Nikoloz Gabuniaによるプロジェクトであること以外全くわからない……。
 爪弾かれるギターを中心として、時々楽器の一員としてVo.が入る構成。始終シリアスな音色のアンビエントで結構好きだけど、なにせなにもわからない。だがそこがいい……。


Nature TV / Heartbreak Skyline(2022年4月)

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 イギリス・ブライトンを拠点とする4人組バンド。
 このインディーポップ・ロック、Lofiサウンドが耳に入る度心が和む。ふわっとしたギター、素朴なボーカルと切ないメロディ、シンプルだけど信頼のおけるリズム帯。どうもありがとう、ありがとう……。


The Knocks / HISTORY(2022年4月)

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 15年のキャリアになる、ニューヨークのダンスミュージック・デュオ。
 今回は賑々しくコラボがたくさん、思わず踊りたくなるディスコサウンドに溢れている。だけど一過性の音楽だといって聴き流すというよりも、この一枚に立ち会えたことを大事に思いたくなる。アルバムを通しで聴いた後の満足度が高い……!


Cisco Swank & Luke Titus / Some Things Take Time

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 NYの Cisco Swankとシカゴの Luke Titusによるコラボレーション・アルバム。
 
まさに“ジャズとビートミュージックの融合”の最高傑作。即興こそ命のジャズがビートの上下で生き生きと動いているし、ビートそれ自体がまるで楽器になったかのように思える。双方の良さを高める素晴らしい組み合わせ。めちゃめちゃかっこいい。


 5月もいい音楽をたくさん聴けて幸せでした。まだまだおすすめはあるのですが、キリが無いので今回はこの辺りで。



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© 2022 Aki Yamukai

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矢向 亜紀 / やむかい あき
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