わかってるはわかってない
会社の新人営業さん、尊敬する。
挨拶はハキハキ大きい声でする。お葬式でお休みしたときは、葬儀の後に「今終わりました。弔電と生花をありがとうございました」としっかり電話する。
大人だ。
私の会社は私含め「ちょっと挙動不審だったりぶっきらぼうだったりするけど長く付き合ったら根はいい奴だとわかる」系の人が多めなので、たまに常識人みたいな人が入ると一目置かれる。
「すっごい・・・」と尊敬するのと同時に、見習せていただく。
あ~それに比べて私は、、、と落ち込むようなことが昨日あった。
もともと気が利かない私は入社したら3年くらい毎日のように怒られていたりした。
でも4年目くらいで、気が利くように見せるのはこういうことかしら、とコツをつかみ始め、それからは結構認められ始めてきた。
そして去年は後輩が入って、「あんまりしゃしゃってもなぁ」とバランスをとっているつもりが、あっという間に気遣いセンサーは鈍って、ひと声かけるのを怠っていた。それでいつのまにか会社で「〇〇さんってどうなの?」と社内の誰かに言われていたみたい。
昨日はとにかくショックで「立ち直ろう」「頑張ろう」とどうしても思えなかった。
今までも辛いことはあったけど、ちゃんとそのたび乗り越えてきた。けど、今回はだめかも。
というのが昨日の私。
「辛い」も「驕っていた、怠けていた自分が恥ずかしい」という気持ちも私の大事な財産だ。
「わかってるから」なんて反射的に驕っている私はわかってない。
そう思って、謙虚に過ごすための財産がまたひとつ増えた。