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TFAテニス理論(Tennis using Finger Action)

指も使うテニス理論であるTFA(Tennis using Finger Action)理論


社会人になってからも出来るスポーツとして挙げられるのはテニスそして野球、水泳、卓球それからゴルフ等が挙げられるであろう。この中で施設等が近くにあり多くの愛好者がいるのはテニスであろう。

テニスの重要な要素として、ラケットヘッド速度ボールの回転が挙げられるであろう。特に回転はその方法を知れば誰でもかけられるもので、本解説文はこの両者特に回転をかける方法を、誰でも簡単に獲得出来る方法を中心に解説していて、又出来るだけ科学的知見に基づいて説明している。

身体的能力は各個人で差があるが、科学は公平である。ヘッド速度、ボールの回転を上げる事は一般プレヤーには無理であると思っている人が多いであろう。確かにフォームを真似するだけで達成する事は難しい。しかし、本解説文を読めば誰でも出来るようになるのではと思う。それは非常にシンプルで小さな操作すなわち指も使うテニス理論であるTFA(Tennis using Finger Action)理論を実践するだけで可能である。

スポーツ特に道具を使用するスポーツは科学の一領域であろう。よって、テニスは科学的見解に基づいた理論に沿って練習する事が大切である。科学的見解広い意味で物の道理に基づく法則に従ってボールは飛ぶ、それ以外の原理で飛ぶ事はありえない。TFA理論はその法則に従った理論である。TFA理論は形だけではなく、出来るだけ科学的見地に基づいた物理法則で説明していて、指の小さな動作で自由にボールをコントロールできるので誰にも教わる事無くTFA理論をマスターするだけで上級者になれるであろう
 

[2]グランドストローク

2の1、フォアハンドストローク

(2-1人さし指による加速

ラケットを振る支点は肩、肘、手首の3点がある。この中で手首を支点とするのが最もヘッド速度が大きくなる。それは手首を支点とするのが回転半径が最も小さくなるからである。

しかし、手首を支点とする振り方は腕への負担が大きく、テニスエルボーの原因となりやすい。腕への負担を軽減させて且つ、ヘッド速度を大きくさせるために人差し指を使うのである。

スイングの初期に人差し指でクリップを押して、インパクトに向けて上方にラケットを/振り上げる。それと同時に手首、体も使ってラケットを上方に加速し、最期はラケットを身体後方に投げ捨てるようにする。

先ず指によってヘッドを無理なく加速し、その後手首も使いヘッドを加速し、スウイング最後にラケットを後方に投げ捨てるようにラケットを加速する事がボールに強い回転をかける事に大きな影響を持つが、これを実行するのに指速度による加速が最も重要であり、これがTFA理論である

この手首と指の合同操作はテニスの全てのショットにおいて必要であり、ボールの良し悪しはこれにかかっていると言っても過言ではないと言える。また、ミスの殆どはラケットヘッドを回す事なく、ラケットを直線的に振るスウイングに原因がある。そういう意味で先ず指でラケットを指でラケットを加速して、ヘッドを回す事が必要とされるが、これを簡単に行うのがTFA理論によるスウイングである。

(2-2)グリップ

ラケットの握り方にはアンダースピン系に向いているコンチネンタル、標準的なイースタン、それにトップスピン系に向いているウエスタンがあり、ウエスタンを更に厚く握るフルウエスタンがある。

グリップは非常に大事であり、上達にも大きな影響を与える非常に大事な要素である。本解説書が勧めるグリップはウエスタン、フルウエスタンを勧める

テニスは如何にボールに回転をかけるかを求められるスポーツである。そういう意味で最も回転を掛けやすいフルウエスタングリップが最適と思われるが、このグリップは手の平を上に向けてそこに ラケットのグリップの下側を置くものでコンチネンタルグリップを180度回転させた状態である。

フルウエスタンの回転を掛けやすいという利点の他に、180度腕を回すとコンチネンタルグリップになるので、グリップチェンジをせずにワングリップでテニスに必要なショットを全て打てる事である。

(2-3)ボールの回転

ボールを安定して相手コートに返すには充分な速度と回転が必要であるが、特に回転は重要である。ボールのスピンは物理的にボールが小さいほど又軽いほどかかり易く、そういう意味で卓球のピンポン玉が最もスピンがかかり易く硬式野球のボールはスピンがかかり難く、テニスボールはそれらの中間である。野球のピッチャーは主に指の操作でボールにスピンを与えているが、テニスでも野球のピッチャーと同じように指を使って、ボールにスピンを与える。

ボールにスピンがかかる仕組みについて力学的に説明する。飛んできたボールがラケットに触れて止まるとボールに慣性力が働く。慣性力とは動いている乗り物が急停車すると乗っていた人に働く力である。

斜め上方より飛んできたボールをラケットで打ちにいった場合、ラケットとの接触でボールの移動が止められボールの中心部には慣性力が働く。そうするとボールの中心部に働く慣性力とラケットと接触している部分のラケットによる摩擦力が働き、両者の力の向きが反対の場合は偶力となってボールは回転する。

ボールの回転はラケットがボールに衝突したボールの位置より、ボールがラケットより離れるまでの距離が大きい程大きくなるので、ラケットを身体後方に投げ捨てるように振り抜く。

インパクトがボール軌跡の頂点より後の場合、トップスピンボールの時はボールの前面を、スライスボールの時はボールの前面ではなく底面から後面を擦り上げる事が有効であると言える。

慣性力と摩擦力の向きは正反対が望ましいが、ラケットの向きはボールが跳ね返る方向にも関係しているので、慣性力と摩擦力の向きが正反対なのが常にベストとは言えない。飛んでくるボールが遅い場合慣性力は弱く、ボールとラケットとの摩擦力がボールのスピンに大きな影響を持つのでラケット面を少し上向きにしてボールをヒットする方がよい。