未来の自分を信じ、過去の自分に頼る。その自分への信頼が “自 信” の源。
何かに挑戦していると、一見歩けそうもないデコボコ道や上り坂にたくさん出会う。それでも越えた先の達成感や見たことのない景色を味わいたくて、一歩一歩進み続ける。
そんな時に信じられるのは、誰だろう。
最後に頼れるのは、誰だろう。
＊ ＊ ＊
この日は、海辺からスタート。
朝からサーファーが気持ちよさそうに波乗りしてる♪
歩き出してすぐにトンネルが現れました。1.7 kmくらいの長めのトンネル。ようやくトンネルを抜けると、目の前には坂が・・・。
いやいや。角度えぐいわ（苦笑）
（こりゃ、このままじゃ登れないなあ。）
ひとまず、下ろせる荷物は下ろして少しでもリヤカーを軽くしてみることにしました。下ろした荷物は坂の上まで持って行き、道の脇に置いておく。
（リヤカーの重量を軽くすれば登れるはず！というか、登るしか！）
坂を下りてくると、地元のお父さんに遭遇。
「ここ、上がろうとしとるんか？」
リヤカーを引いて歩いていること、リヤカーを軽くしないとこの坂を上がれないこと、を話しました。すると、お父さんが手伝ってくれることに！
「私が後ろから押してあげるよ。」
お父さんのおかげで坂を登り切れました〜！そして、坂を登りきると自分も昔は旅をしていたと話をしてくれました。
「さすがに自転車で広島から鹿児島は遠かったよ！ははは！」
その直後に、またもう１人のお父さんが声をかけてくれました。その方も、若い頃は自転車で鹿児島を目指して九州を一周してきたとか。
（なんで、この辺の人は自転車で鹿児島を目指すの？笑）
その後も上り坂が続きます。
たまに、こうして登りや峠が続くエリアがある。
何度経験しても、こういう日は楽じゃない・・・。
今度は、１台のバイクが目の前に停まりました。
（日本一周・・・？）
「これ引いて、歩いてるんですか？！
リヤカーで歩いてる人、初めて見ました、、」
声をかけてくれたのは、日本一周旅をしている男性！
少しだけ話をしてTwitterのアカウントを教えてもらった後、さよならしました。「またどこかで会えたら、今度は一緒に火を囲みたいなあ。」と思いながら、たまに彼のTwitterを眺めています♪
こうして誰かと会話をするだけで、また歩き出す時には不思議と元気が出る＾＾
さらに、上り坂は続く。
今日の寝床も心配になってきました。
（こんなに登り続けて、その上にある街って・・・。こんなところにあるくらいだから、駅なんかもかなり古そうだなあ。寝床にできるような場所はあるかなあ。）
西日が夕日に変わる頃には、平地が見えてきた。
リヤカーを停められる場所と寝床にできるような場所を探していると、少し驚きました。
カラフルで可愛い家がいくつも建ってる。
日当たりが良くて、綺麗な公園がある。
誰でも使える貸し出し用の傘がある。
美味しい広島焼きが食べられる。
・・・そう。
そこにあったのは、めっちゃ住みやすそうな街でした！
前言撤回します！ごめんなさい！笑
無事に寝床も見つかりました(^^)
＊ ＊ ＊
出発したばかりの頃を思い返すと、自分のことながら素直に「成長したなあ」と思います。
あの頃は１つ坂を越えただけで息が切れてたし、自分の選択や踏み出す一歩一歩を信頼できなかった。１日が終われば、もう何も手につかないほどクタクタに。
それでも遠いゴールに向かって、一歩ずつ積み重ねてきました。今となっては１日にいくつも坂道を越えて歩いているし、景色の美しさや達成感を味わう余裕も出てきました。
１つずつ坂を越え、１つずつ街を越えるたびに、「できる！」「大丈夫！」と自分を信頼できるようになってきました。
どうしてもキツくなった時でも、過去の自分と昨日までやってきたことを思い返すと力が湧いてくるんです。
「あんなキツい坂道だって越えてきたんだぞ！」
「あれだけ苦しい時だって越えてきたじゃないか！」
そんな言葉が心の奥から聞こえてくる。
未来の自分を信じ、過去の自分に頼る。
その自分への信頼が、ぼくの自信の源。
2017.10.4
囲炉裏を積んでリアカー旅、７３日目。
竹原（広島）
【現在地】
【前回記事】
『広島カープへと注がれる愛情は、◯ーソンまでも赤く染め上げてしまうほどに深かった。』
− end −
最後まで読んでくださり、ありがとうございました！
手作りのミニ囲炉裏（火鉢）をリヤカーに積んで歩いています！
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