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ジャンクの富士通LIFEBOOKを復活させた話


1.LIFEBOOKを購入

ある日ヤフオクを眺めているとジャンクの富士通LIFEBOOKを発見しました。
ジャンクになっている理由は、SSDOSが欠けているから。

その時、あるひらめきが脳裏に走りました。
このPCにSSDを挿してOSをインストールしたら、使えるんじゃない?


OSのインストールは問題ありません。
というのも、最近SteamDeckをWindowsとのデュアルブートにしたのをきっかけに、WindowsやLinuxを古いPCにインストールして遊ぶことを覚えたので。

問題はSSDの装着。
これもOK。ネットで調べると、LIFEBOOKは簡単にSSDを取り付けることができるらしい。

これは行くしかない!

ということで、約24,000円(税・送料込み)で落札。
ついでに1TBのSSDもAmazonから約8,000円で購入。
合計で約32,000円。

****スペック****
LIFEBOOK U9310/D
CPU:Core i7 10610U
メモリ:16GB
記憶容量:SSD 1TB

約32,000円
***********

Amazonで同スペックの整備品(中古)を購入すると約70,000~約80,000円かかりますので、自分で整備出来たらかなりお得です。

Amazonで販売されている同スペックの中古品(約7~8万円)

2.SSD交換

落札の翌日にはSSDが到着。
さすがAmazon。対応が早い!

翌々日にはPCが到着。
さすが業者さん。対応が早い!

通電させて、しっかりBIOS起動することを確認。
ここで電源を切って、いよいよ作業に入ります。

PCの底面を見てみると、一部のネジが錆びていたり、一部の滑り止めが取れていたりと、いかにもジャンクな感じ。
これまでジャンクは触ったことありませんでしたが……これはグッとくるものがある

ネジをとってオープンすると、前情報通りの中身。

本来なら安全のためにバッテリーを取り外すところですが、電池残量0%にしてバッテリーが完全に放電しきった状態にしていたので、バッテリーは外さず作業に入ります。

万が一にも壊さないよう、ゆっくり優しくSSDを挿して――
完了!

蓋をしてネジを締めて全工程が終了。
あまりにあっけない。

3.OSインストール


再び通電してBIOS起動する。
ドキドキしながら表示を見ると――
ちゃんとSSDが認識されていることを確認!

勝った! 第三部完!

うっかり勝利宣言してしまうほど安心しました。
もしもSSDを認識しなかったら、24,000円が露と消えるところでしたので。

あとは消化試合のようなもの。
次の工程を踏みます。

⓪ 8GB以上のUSBメディアを準備。
① Windows11のISOとRufasをダウンロードして、
② Rufasを使って、USBメディアをブーティングUSBに仕立て上げる。
③ USBをLIFEBOOKに挿して、USBメディアからブート起動。

⓪~②の工程は、問題なくスムーズンに進行。
ブータブルUSBmediaが完成しました。



ちょっと手間取ったのが③。
LIFEBOOKをBIOS起動。それからUSBメディアを読み込んでブートするよう、ブート時に読み込むディスクの優先順位を変更する工程です。

ところがUSBポートが2つあり、どちらがUSBメディアを挿したポートかわからない。そこで、とりあえず2つとも優先度を1、2番に設定。

すると、無事にUSBメモリから起動して、OSインストール開始!

4.Windowsのプロダクトキーについて


さて、無事にWindows11のインストールが開始されました。
ここで気になるので、Windows11のライセンス認証はどうなるかという問題。

ジャンクになる前のLIFEBOOkは、SSD内にWindows11がインストールされていた模様。

ここで質問。
SSDを換装した今、そのライセンス認証はどういう扱いになるか?
答えを一つだけ選びなさい。

①プロダクトキーの入力は不要。そのままWindowsが使える。
②プロダクトキーの入力が必要。ただし、以前インストールされていたOSのプロダクトキーがそのまま使える。
③新しくOSを買う必要がある。現実は非常である。

[①そのままWindowsが使える]可能性

①であれば、このままプロダクトキーの入力無しでOSが使えます。ハッピーうれピー!

[②以前インストールされていたOSのプロダクトキーがそのまま使える]可能性

②であれば、なんとかしてプロダクトキーを見つける必要があります。

ネットで調べてみたところ、マザーボードにWindowsのプロダクトキーが記録されているらしく、Windowsのコマンドプロンプトや、Linuxのコマンドから確認できるそうです。

たしかプロダクトキーを入れなくても、Windows11は使えた筈です(更新が有効化できないので、セキュリティがガバガバになってしますが)。
なので、コマンドプロンプトからプロダクトキーが確認できる筈です。

もしそれが無理でも、一度Linuxを起動させてプロダクトキーを確認することができます。

[③新しくOSを買う必要がある]可能性

③であれば、Windowsは諦めてLinuxでも入れることにします。
Ubuntuか、SteamOSの派生OSであるChimeraOSでも入れて遊ぼうかな。

実際のところは?

さて、Windows11のインストールが進んで、いよいよ答え合わせの瞬間です。

答えは――

①プロダクトキーの入力は不要。そのままWindowsが使える。

どうやら、最近のOSはデジタルライセンス認証という形式を取っているらしいです。
OSがハードウェアと紐づけられていて、ハードウェアの構成をおおきく変えない限り同一のPCを引き続き利用しているとみなされ、プロダクトキーの再入力は不要となるそうです。

5.まとめ

ジャンクで購入したLIFEBOOKにSSDを挿入してWindows11をインストールしました。

****スペック****
LIFEBOOK U9310/D
CPU:Core i7 10610U
メモリ:16GB
記憶容量:SSD 1TB
約32,000円
***********

Windowsのインストールに際して、プロダクトキーの再入力は不要でした(デジタルライセンス認証 万歳!)。

というわけで、めっちゃ簡単にジャンクPCの再利用ができますね!

ただ、鍵打感がおかしかったり、傷や汚れがあったり、バッテリーの満充電容量が75%だったりと、いかにもジャンキーなところはあります。

それでも、Amazonで同様の中古品を購入すると7~8万円かかりますので、コスパは良いです。コスパお化け。

また、私のようにディスプレイにつないで無線キーボードとマウスで作業する場合、ノートPC本体の状態はなんでもよいので、本当にお買い得です。
とっても嬉しい。

今後もジャンクPCで遊ぼうと思います。

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