夏が終わったって話。
きらめくはまど、まばゆきはうま。
【きらめくは窓、まばゆきは馬。】《慣用句》
ワタクシにとって煌めくのは自室から見えるのは周囲の家から反射した日光であり、また、眩いのは夏競馬で白い汗を流しながらターフを駆ける馬であったこと。転じて、私の夏休み。
夏休みが終わった。
人生の夏休みと呼ばれる大学生の、さらに夏休み。
それも大学2年生というガチのマジで夏休み。
夏休みという概念にもっとも近い夏休みである。
この夏休みの中の夏休みに何をしていたのか。
7月。テスト期間に気休めとして夏休みにしたいことを箇条書きした。
寝台列車、縁日屋台、乗馬体験、斧投げ、木こり体験、サキュバスシーシャバー…。
意外なことにサキュバスシーシャバーが気軽に行ける場所という事実を知り、これは行くしかないと夏休みToDoリストの天辺に置いた。
サキュバスシーシャバーって名前から未知数だし、狭い路地裏を通りに通って現実エスケープした先にあると思っていたんけど、まさか過去に大火災があった地域の最前線にあったとは。
サキュバスってやっぱ魔物だし、みんなで協力すれば結界とか張って建物を守ったんだろうか。
どうでもいいけど、火災の知識を身に着けてから
「お、この建物って暫定違法建築じゃーん」
てなるから面白い。
まあ何をもって違法建築か知らないから、建物2階に窓がなく、階段が一つしかない建物のことを言ってるんだけど。
過去のバイト先がそれだった。それ知ってから辞めた。
火災の知識、身に着けて損はないね。
さて8月。
初週。週5で遊んだ。
翌週。サークルの合宿。
翌週。キーンランドCで儲かる。だけ。
翌週。競馬で普通に負けるだけ。
9月。
翌週。マジで虚無な1週間。
翌週。週2で遊ぶ。
最初こそは順調だったのに、そこから競馬と虚無しかない。
1週間家から出ない時期もありました…。
夏でお天道様も高いから、日光を直に浴びない、さながら吸血鬼のように。
まあ道路を挟んだ向かいのマンションから日が入ったり入らなかったりするのだけど。
マジで今思えばバカみたいな夏休みだな。
去年のスケジュール帳を見れば、平均週4で遊んでる。
バイトもしてないのにそんな遊ぶから、6桁あった貯金も底を付いたわけだけど。
そして夏休みが終わって初めてバイトを始めた。
それが暫定違法建築の建物だった。
いや、でもよく思い出せば、今年は量は少なかれど、質は高かったかも。
去年はあれだ、近所の某大型アトラクションテーマパークの年パスを持っていたから「とりま行こうか」でアホみたいに行ってたからな。
そういえば、USJの待ち時間って実際の目安待ち時間を2倍したものが表示されているらしい。
ハローキティのカップケーキ・ドリームが30分も待つことなんてないからな。
じゃなくて。
夏が終わる…。
多分今はクソだと思う虚無な1週間も、学校が始まれば、
「アレは幸せに慣れすぎた故の虚無なんだ」
とかって思うんだろうな。
学校までの往復で2時間も食うなんてアホ。
まあもっと時間が掛かってる人もいるわけだが、それはまぁ、ドンマイ。
あーやだやだマジで行きたくない。
悲しいかな、でもこれは現実なんだ。
無自覚な神に依って8月が終わらなくなったり、人間もどきの吸血鬼に依ってパラレルワールドに行くこととかない。
リアリストに行こう。
おーん(泣)