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障害者雇用できない会社はAIが導入できない理由

こんばんは。ご覧いただきありがとうございます。
障がい者雇用の現場に15年働いている経験からこの記事を書いています。
今回は今回はAIで仕事が奪われる原理について書いていきたいと思います。よかったら、スキ、フォロー、コメントなどしていただけると励みになります。よろしくお願いいたします。

結論

障害者雇用ですら推進できない会社はAIが導入できない

1.デジタル化できない最大の理由

個人的にはAIに仕事を奪われることはないと思っています。理由がとてもシンプルでそっちのほうがお金がかかるからです。一番の理由は紙です。ペーパーレス化していくでしょと言われそうですが、世の中そんなにIT機器を使いこなせている人はいないです。例えば完全ペーパーレス化したとします。契約書、領収書、請求書の類が全部あなたのメールアドレス、LINE、そのたメッセンジャーツールに送られるとします。ある方が何らかの障害、もしくはスマホ使えない、PC使えないという方に対してはどう対応したらよいと思いますか?もしくは使えるけど自社で印刷するとお金画かかるから嫌だから紙送ってくれと言われといわれたらどうしますか?デジタル機器を持ちたくないという主義主張思想の方にどう対応しますか?

2.日本の学力レベル

PIAACというOECD加盟世界24カ国・地域の16~65歳の成人約15万7千人を対象とした全年齢に対する学力調査があります。2019年の資料で日本は読解力、数的思考能力、ITを活用した問題解決能力で平均で世界1位になりました。逆にこの調査でわかったことは以下のことです。

日本人の3分の1は日本語が読めない
日本人の3分の一は小学校3,4年生程度の算数しかできない
パソコンを使った基本的な仕事ができるのは日本人の1割以下
65歳以下の労働人口で3人に1人はパソコンを使えない

以上のことから分かるのは、まずAI以前にパソコンを使って仕事ができる人が1割以下しかいません。そもそもパソコンを使える人が3割しかいません。以上のことから分かることはAI化が進むと深刻なデジタルディバイドを生みます。デジタルディバイドとはIT機器が使えるかたとそうでない方に得られる情報量、情報を得られる速度の差のことです。また、インターネットの高速回線がある地域、ない地域の差を指すこともあります。

3.貧富の差

分かりやすい例だとカメラです。アマチュアとプロでも同じ一眼レフのカメラ、同じ設定で同じ風景の写真を撮れば同じデータが得られます。プロと同じカメラなんて持ってないでしょと言われるかもしれませんが、普通に大型電気屋で売ってるものをプロも使います。初期コストに一眼レフのカメラにお金をかけれるかかけれないかでまずプロとアマチュアの明確な線が引かれます。常に最新のものに触れないといけません。そこでプロの中で線が引かれます。先行者はより新しいものでお金を生み続け、新しいものに乗り換えていきます。これを最近ではアーリーアダプターといわれたりもします。第一線のプロにも問題があります。1000万で最新最強のカメラを使える権利を買えていたのが500万になったら、50万になったら。どんどん後続が簡単にまず、同じラインにたてるようになります。そうなるとどうなるか。プロがもらえる報酬が減ります。

4.コストバランス

デジタルトランスフォーメーションが騒がれている理由はこれにあります。ITの世界は徹底して先行者有利です。企業のトップがAI化しよう、RPAを導入しようといっているのはコストを下げることが目的というより、先に始めたら先行者有利なことが分かっているからです。ですが後追いだとコストを下げて参入できます。この時代の速度の中でコストバランスを見極めていいタイミングで導入することはとても難しいです。近年だとオンライン会議について早い企業だと2000年代から導入していました。私はIP電話システム構築をしていましたが、イニシャルコストで数千万~億単位のお金がかかっていました。しかし、電話交換機系の機材メーカーはZOOMを作ることはできませんでした。

5.早すぎると失敗する

2000年代、IT関連の富豪の誰もがこれから回線速度が上がってくると次にくるのは動画だと思っていました。最終的に現時点で動画プラットフォームで勝っているものはNetflix、DAZN、YouTubeでしょうか。誰も一から始めようとはしませんでしたね。堀江さんはフジテレビを買おうとして、AOLはタイムワーナーを買った。みんなテレビ局を買えば、放送機材が手に入って先行者利益になるとおもっていました。結果、スマホでだれでも動画を撮影するだけでなく、編集もできるようになりました。結果YouTubeは盛り上がりましたが、成功しているYouTuberほど最新ガジェットを買いあさるようになりました。ようやく最近になってからですかね。オフィシャルのテレビ番組をYouTubeで流すようになったのは。5年早くテレビ局が閲覧ソフトを作らずYouTubeに動画をアップしてたらYouTuberはここまで大きな存在になっていません。

6.人が動かないといけない仕事

どれだけAIが進化しようと書類をシュレッダーにかけてくれることはあり得ないと思っています。たまったシュレッダーをゴミ捨て場にもっていってくれることもないと思います。この紙はPDFにして取っておくか、もう捨てるかの判断はAIで学習させればできると思います。どれだけコピー機が進化しても閉じられた書類をスキャンするために、ページをめくるのは人間だと思います。まず、AIは学習させないといけません。そのために膨大なデータの打ち込みが必要となります。例えば将棋、トランプなどのカードゲーム、麻雀などのルールがはっきりしているものは、自己学習によってパターンを覚えさせていくことができる。学習を自動で行うことができます。日本でいろいろな機械学習をさせるためのデータを障がい者雇用でつくっているのは有名な話です。

7.全AI化される前のステップ

AIを導入したい企業、会社にとって障がい者雇用はとてもよいステップだと思っています。なぜかというと人間のほうが融通が利くからです。食品工場で古いラインのまま、新商品、季節商品をバンバン作ってるところは大半は福祉工場時代から知的障碍者を働かせている会社に多いです。なぜか。工場の管理者がマニュアルを作れば、その通り動いてくれるからです。つまり現場で働くのが知的障害であれ、AIであれ、派遣さんであれ、
programmableに仕事を作れないといけません。まず、企業でそういった人材がいない。それをコンサルタントに任せるという企業もあるかもしれません。そうなると、管理職がいらなくなるんです。

結論

障害者雇用ですら推進できない会社はAIが導入できない

障害者雇用はAIに奪われると思っている方へ

AIの機械学習データを作るために障がい者雇用は活用されています。つまり、AIで仕事は増えています。そもそもAIで仕事が奪われると言っている人ほど、自分の仕事や生活をシステマティックに考えることの難しさをしりません。まずロジカルシンキングを身に付けたほうが良いです。




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