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障害者手帳のメリット・デメリット

こんばんは。いつもご覧いただきありがとうございます。このnoteでは障がい者雇用の現場に15年いる経験をもとに書いています。為になったと思ったら、スキ、フォロー、コメントなど頂けると励みになります。よろしくお願いいたします。今回は手帳について書いていきたいと思います。

1.障がい者手帳のメリット

①税金の障害者控除の対象になる
②医療費の助成を受けられる
③障害者雇用枠に応募できる
④各種公共料金が割引される

①については等級によって変わってきます。年間25万円くらいです。②については住んでいる市町村によって変わってきます。精神障害や発達障害の場合は自立支援医療になると思いますが、これは手帳をもってても持ってなくても差がありません。③はメリットというか逆に障がい者雇用以外選択肢がない場合もあるのでメリットなのか難しい面もあります。一番のメリットは雇用保険が満額(300日)出ることだと思います。障がい者は求職困難者という扱いになるためこうなっていたと思います。なので一回入社したら雇用保険が出る半年は働いたほうが良いです。④についてはいろいろありますがこれも市町村によって変わってきます。市町村の駐車場だと無料になるケースもあったりしますし、自動車税なんかも安くなる場合があります。市町村や都道府県が運営する公共交通機関が無料になったりしますし、JRは身体障害だと割り引かれます。

2.生活上のメリット

映画館は1000円で見れたりします。そのほかだと例えば入場料にお金がかかる施設だと、割り引かれたり、無料になったりします。これも施設が公営か私営によって変わってきます。映画が好きでよく見に行く方とか、毎週末美術館や博物館に行くという方も多いです。

3.デメリット

デメリットは障がい者であるとレッテルを張られたばつの悪さみたいなものがデメリットです。なので正直デメリットはありません。手帳を見せないといけない場面は限られていますし、障害を隠して就職した際も、年末調整で障がい者控除を申し込まなければ会社にばれることもありません。医療費の助成については社会保険を調べればわかることなんですが、個人情報保護法の関係で労務担当者が知っても会社全体に知れ渡らせるみたいなことはしてはいけません。障害の情報はセンシティブと呼ばれる情報です。個人情報の中でも特段の注意をもたないといけない情報です。会社がHIVであることを本人に伝えず、勝手に同僚上司などに伝えたケースの裁判では会社が億単位のお金を本人に損害賠償を命じるケースもありました。日本の話です。

4.手帳と年金は別です

障害者手帳と障害年金は別です。手帳が取得できたからといって、障害年金がもらえるというわけではありません。このあたりを勘違いされている方は結構多いです。仕事で病気やケガになって障害を負った際は労災認定を受けてください。面倒だからいいかとなるとものすごい損をします。私自身が病気で退職したときは、あきらかに過重労働でしたが、そのときの労災基準は過労死基準だったので残業時間がとどきませんでしたが労災認定を受けようとしましたが、とにかく面倒でした。病状もよくなかったので個人でするのは限界がありました。社労士や弁護士に依頼をしたほうが良いです。

5.問題点

障害による差異が激しいです。これは何とかなんないのかと思っています。例えば同じ障がい者枠で同じ仕事、時給で働いていても受け取れ社会保障が変わってきます。身体1級だと重度判定になります。このため障がい者雇用の現場で優遇されます。2人カウントになるためです。医療費が無料になる自治体も多いです。重度精神障害という区分はありません。重度発達障碍者を雇用するというくくりもありません。身体障碍かつ精神障害みたいな方をたまにいますが、そういった方は身体障害でいろいろと通します。精神障害と発達障害の方を現場で雇うほうが身体の方より大変なんだがと思わずにはいられない私でした。

結論

障害者手帳の取得についてはデメリットは自分の中に存在する、私は障がい者なんだなという気持ちです。なのでシビアに考えるとメリットしかありません。企業に報告義務もないです。医師と相談して、医師が書類を書いてくれるとまず手帳は取れます。年金は申請も面倒だし、取れないケース、外されるケースも多いです。

昔メリットだなと思ったこと

生活保護が受けやすかったことです。現在はそうでもないなと思っています。重度精神障害の方でも入院でなく地域でといわれ、精神病院のベッド数は減少していっています。次のステップは地域から社会へです。地域で問題なく過ごしていると、老齢でない限りは働けないですかと自治体から聞かれるケースが多いです。ですが私の友人で15歳で両親が家で首をつってたのを見てから病気になった奴がいますが、彼は30前半まで生活保護でしたが、現在は一般枠にオープンで働いていて、生活保護を脱しています。彼はもっと貧乏になったけど、今のほうが楽しいと言っています。



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はやみやすお@障がい者雇用のお話
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