統合失調症の体験談から3つの症状を知ろう。抗精神薬も解説
こんにちは!
病みサー公式note編集部です。
今日は、難解な精神疾患である
"統合失調症"について解説していきたいと思います。
統合失調症とは?
統合失調症は、思考、感情、行動に関連する精神の障害の一つ。現実を正確に認識する能力が失われるのが特徴です。
発症は主に若い成人期に見られ、その原因は遺伝、脳の構造や機能の変化、環境要因などが関与していると考えられています。
統合失調症の主な3つの症状
統合失調症には、「陽性症状」「陰性症状」「認知的症状」がみられます。
陽性症状
幻覚: 聴覚や視覚などの感覚が、実際には存在しない刺激を体験する。
妄想: 根拠のない固定的な信念を持つ。例えば、自分が特別な能力を持っていると信じるなど。
陰性症状
情緒の平坦化: 感情の表現が乏しくなる。
意欲の低下: 日常の活動に対する興味や動機が失われる。
認知的症状
集中力の低下: 注意を集中させるのが難しくなる。
記憶障害: 新しい情報を記憶するのが困難になる。
「病みサー」メンバーの体験談
統合失調症を診断され、現在も闘病中である「病みサー」メンバーから体験談をいただきました。以下に転載させていただきます。
〈統合失調症の急性期症状〉
統合失調症の認知的症状
統合失調症の治療方法3つ
薬物療法: 統合失調症の薬物治療には、主に抗精神病薬が用いられます。これにより、症状軽減や再発予防に効果があるとされています。
心理社会的治療: 認知行動療法(CBT)や家族療法、社会的スキルトレーニングなどがあります。これら心理療法は、症状の管理や日常生活のスキルを向上させるのを助けます。
日常生活のサポート: 統合失調症患者に向けて、職場や学校への復帰支援、社会的なサポートを提供するサービスなどがあります。
統合失調症に使う「抗精神病薬」を詳しく
抗精神病薬は統合失調症の主要な治療薬で、症状の軽減や再発の予防に処方されることが多いです。
また、抗精神病薬は大きく2つのカテゴリに分類されます。
第一世代抗精神病薬とは?
第一世代抗精神病は、ドーパミン受容体の遮断を主な作用機序としています。効果は高いが、エキトニア(手足の震え、筋肉のこわばりなど)などの副作用が起きやすいとの報告も。
第二世代抗精神病薬とは?
第二世代抗精神病薬は、第一世代に比べてエクストラピラミダル症状(中枢神経系の障害に関連する運動障害や症状)のリスクは低いが、体重増加や糖尿病のリスクが高まることで知られています。
抗精神病薬の副作用の管理
抗精神病薬の副作用は、長期的な摂取や高用量での治療に関連してよく見られます。そこで、以下のような薬物が副作用の管理に用いられています。
抗コリン薬: エクストラピラミダル症状の軽減のために用いられる。トリヘキシフェニジルなど。
βブロッカー: アカシジア(体をじっとしていられない感覚)の軽減のために使用される。プロプラノロー ルなど。
統合失調症の治療の継続と注意点
統合失調症の治療は長期的に続ける必要があります。
症状が改善しても、突然の薬の中止は再発のリスクを増大させるため注意が必要です。必ず、医師の指示に従って治療を行いましょう。
まとめ
統合失調症は、患者本人だけでなく、その家族や周囲の人々にも大きな影響を与える可能性があります。
早期の発見と適切な治療が重要であり、多角的なアプローチによって生活の質を向上させることが可能です。
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