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デジタルノマド vs IT講師:2つの海外生活戦略を比較してみた
はじめに
私も以前は、デジタルノマドとして世界を旅しながら働くことに憧れを持っていました。しかし、キャリアを考えていく中でIT講師という選択肢に出会い、現在は半年間日本で講師として働き、残りの期間を海外で過ごす2拠点生活を送っています。今回は、この2つの働き方を比較しながら、それぞれの特徴を見ていきましょう。
2つの働き方を比較
IT講師スタイル:集中と解放の明確な切り替え
半年間は仕事に集中
安定した収入(月40-60万円程度)
規則正しい生活リズム
スキルの蓄積と人脈形成
残り半年は自由に観光
貯めた資金で思う存分に旅行
長期滞在による深い文化理解
リフレッシュ時間の確保
デジタルノマドスタイル:仕事と観光の融合
1日のスケジュール例
朝:観光や街歩き
昼:カフェでの作業
夜:現地での交流
特徴
場所を選ばない働き方
収入を得ながらの世界旅行
柔軟な時間管理
おまけ:新しい働き方の可能性
ハイブリッドな選択肢も
実は、この2つの働き方は組み合わせることも可能です。デジタルノマドとしてのスキル(時差管理、オンラインコミュニケーション、自己管理能力など)を活かしながら、IT講師として働くという選択肢です。
ただし、日本の企業や生徒に対してオンライン講義を行う場合は、時差への配慮が重要になってきます:
時差の少ない地域がおすすめ
🇹🇭 タイ:-2時間
🇵🇭 フィリピン:-1時間
🇬🇪 ジョージア:-5時間
時差が大きい地域での工夫
🇲🇽 メキシコ:-14時間
日本の午前9時 = 現地の前日午後7時
夕方から夜にかけての講義を担当
長期滞在におすすめの国々
観光ビザで長期滞在可能な国
🇬🇪 ジョージア:365日ビザなし
🇲🇽 メキシコ:180日の観光ビザ
🇹🇭 タイ:最大45日
🇵🇭 フィリピン:30日(延長可能)
デジタルノマドビザがある国々
🇹🇭 タイ:Long Term Resident Visa(10年)
年収要件あり
学歴要件あり
🇮🇩 インドネシア:Second Home Visa(5-10年)
銀行預金要件あり
🇦🇪 UAE:Remote Work Visa(1年)
月収要件あり
🇵🇹 ポルトガル:D7ビザ
収入要件あり
EU圏内での活動が可能
※これらの国は、ビザを取らなくてもオンラインで稼ぐ場合は観光ビザで長期滞在が可能です。ただし、入国条件や滞在規定は国の政策により変更されることがあるため、最新情報をご自身でも必ず確認するようにしてください。また、デジタルノマドビザは各国で導入が進んでおり、要件や条件は頻繁に更新されます。
結論:私がIT講師を選んだ理由
実際に両方の働き方を比較検討した経験から、IT講師という選択には大きな魅力があることに気づきました:
安定性と需要
IT人材育成の需要は年々高まっている
未経験からでもキャリアをスタートできる
安定した収入が見込める
理想的なバランス
海外にいると日本食が恋しくなる
日本にいると海外が恋しくなる
2拠点生活で「おいしいとこどり」が可能
キャリアの成長
教えることで自身のスキルも向上
人とのつながりが広がる
次のキャリアステップへの足がかり
経済的な観点
円安傾向が続く中、日本での収入確保が重要
日本で稼いだ後に海外で過ごすことで、為替の影響を軽減
将来的な円安リスクへの対策にもなる
円安時代の海外生活戦略
IT講師は十分な報酬が得られる職種ですが、それ以外の形でデジタルノマドを目指す場合は、円安の影響を真剣に考える必要があります。その場合、以下のような対策をお勧めします:
新しい収入源の確保
英語力を活かした外貨収入の仕事を持つ
海外クライアント向けのサービス提供
グローバル企業での仕事
円安傾向が続く中、日本円だけに依存しない収入構造を作ることは、長期的な海外生活を実現する上で重要な戦略となるでしょう。
どちらの働き方も魅力的ですが、私の場合はIT講師としての2拠点生活が、理想的な海外生活の形となりました。あなたの場合は、ライフスタイルや優先順位によって、最適な選択肢が変わってくるかもしれません。