「プログラミングって何？」から始めるプログラミング言語のいろは
～現役IT講師が例え話でやさしく解説～
はじめに
私は10年ほどIT講師をしており、様々な方にITの知識を教えています。
ここではプログラミング言語について、どのようなものがあるのかをお話しします。プログラミング言語は無数にありますが、ここでは代表的なものをご紹介します。
私自身は主にJavaという言語を使って新入社員の方向けに研修を行っています。この経験を活かして、それぞれの言語の特徴をできるだけ分かりやすく説明していきたいと思います。
ちなみに、IT講師という仕事の詳細や、未経験からどのようにしてIT講師になれたのかについては、別途記事を書いていますのでぜひご覧ください。
IT業界では講師が不足しています。「この業界で人を育てたい」「IT講師になってみたい」とお考えの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。一緒にIT教育を盛り上げていきましょう。
プログラミング言語の種類と特徴
■ 従来のプログラミング言語
1. Python（パイソン）
初心者に最も人気の言語の一つ
英語の文章のように書けるので分かりやすい
▶例えば「買い物リストを表示する」というような簡単な動作を、ほぼ日本語を英語に置き換えたような感覚で書けますデータ分析では、エクセルでの作業を自動化するようなイメージで使えます
2. Java（ジャバ）
多くの企業で使われている言語
▶型の管理が厳密な言語（水筒と弁当箱の例えのように）水筒（drink型）には飲み物しか入れられない
弁当箱（food型）には食べ物しか入れられない
間違って水筒にご飯を入れようとすると、事前にエラーを教えてくれる
大規模な銀行システムやショッピングサイトの裏側で動いているイメージ
3. JavaScript（ジャバスクリプト）
Webサイトに動きをつける言語
▶例えば「カートに入れる」ボタンを押すと商品が追加される
写真をクリックすると拡大表示される
フォームに入力した内容をチェックする
ユーザーが直接目にする動作を作る言語
4. PHP（ピーエイチピー）
Webサービスの提供側の機能を作る言語
▶例えばブログの記事を保存する
会員登録の情報を管理する
ショッピングサイトの商品一覧を表示する
WordPressというブログシステムもPHPで作られている
5. C言語（シーげんご）
コンピュータの基礎を学ぶ言語
▶例えばエアコンの温度制御
デジタルカメラの画像処理
家電製品の制御プログラム
機械に近い層で動作するプログラムを作る
■ ノーコード・ローコードツール
プログラミングの知識がなくても、視覚的な操作でシステムを作れるツール
▶例えると従来のプログラミング = 料理を一から作る
ノーコード = 電子レンジ調理のような感覚で、既存の部品を組み合わせる
主なツールの例
Webサイト作成系（Studio）
まるでパワーポイントのように、ドラッグ&ドロップで作れる
業務自動化系（Microsoft Power Platform）
Excelのデータを自動でまとめる
申請フォームを簡単に作る
アプリ開発系（AppSheet）
スマートフォンアプリをExcelのような操作で作れる
特徴
メリット：素早く作れる、専門知識が少なくても始められる
デメリット：できることに制限がある、細かいカスタマイズは難しい
プログラミング言語の分布図
最後に
プログラミング言語は様々な種類がありますが、基本的な考え方は大きく変わりません。
同時に複数の言語を学ぶことはお勧めしませんが、一つの言語をしっかりとマスターすることで、他の言語の習得がとても容易になります。その意味で、私は特にJavaをお勧めしています。Javaは汎用性が高く、特にプログラミングの鬼門と言われている「オブジェクト指向」をしっかりと学べる点が強みです。
ただし、最も大切なのは「学びたい」「何かを作りたい」という気持ちです。ですので、ご自身が興味を持てる言語から始めるのも良い選択だと思います。
「どの言語が自分に合っているのか」「何から始めれば良いのか」など、プログラミング学習に関する疑問がありましたら、お気軽にご相談ください。皆さんのプログラミング学習のお手伝いができれば幸いです。
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