全日本恥ずかしい人連盟代表

せ、い、しゅ、ん。
心の中で呟きながら、結局何が言いたかったのか分からなくなってしまった。

生徒会は青春だった。
校内誌を刊行したのも青春だった。
失恋もした。

青春はしている。別に思い残すことは無いはずである。しかしなにか晴れない感覚が残る。

今日は下心から参加したバドミントンの県大会予選であった。本当に下心しか理由がないから理由を説明するのが大変であった。
とにかく、勝てる実力は皆無であることは明白であった。多分普通の人なら恥ずかしくて出場しない実力なのである。勝つことが目的では全くないのである。案の定初戦敗退である。まさに無謀。
しかし下心の望みは達成された。

人は、基本的に常識に従うことで身を守る。私はそれを軽視しがちである。もっと常識に従ってもいい。常識を破ってまでなにか達成しようと言うのは余程の目標でなければなかなか理解されないのだから。
下心のためだけに常識性を無視し、恥も外聞もなく、下手に取り繕ってより恥ずかしい人になってしまった。
もう、いや。

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