実家が全焼した話⑬
結論を先に言うと、借金にはならずに済んだ。
次の日、妹が市役所でやり残した細々した手続きをしている間に、引き落としがあった保険会社の窓口に行って保険の契約があるか確認してもらった。
諸々の事情を説明し、家財保険だけが生きてることが分かった。
ホッとしすぎて、窓口でマジで半泣きになった。
火災保険は案の定解約されてたけど、家財保険生きてるだけ良かった。数ヶ月後の引き落としの時、たぶん引き落とせなくて解約になってたと予想されるので、金銭的な部分のみ考えると、不謹慎な言い方ではあるけど、最悪の中では一番マシなタイミングだった。
妹、弟に逆転勝訴みたいなラインを送る。
別の担当者から連絡があるということで、自分の連絡先を伝えておいたら、小一時間くらいで連絡があった。対応が早いのは安心感がある。MS海上様、ありがとう。
家財保険は、7人で住んでた時に設定したものだったので満額で800万位出るらしい。
保険の鑑定人と立会の上での現場検証が必要で、鑑定人と日程の調整をする必要がある。請求に必要な書類は郵送してくれる。
現場検証に関しては今回の滞在では間に合わないので妹に丸投げする。ついでに書類も妹のところに送ってもらうようにする。
同じ系列の保険会社で生命保険にも入っていたからか、その後生命保険の担当者からも連絡がくる。
直近の入院分も保険請求できるかもしれないらしい。高額医療費の請求の件もあるので、病院に行く旨を伝え書類を送ってもらうように頼む。
帰りに昨日行けなかった信用金庫に行って取引履歴を入手する。ここは取引履歴の取得に月いくらって金額だったけど、祖母が無くなった後の遺産を入れていたらしく取引自体が5年以内くらいだったので思ったよりは費用がかかなかった。
(とはいえ、一万円以上かかったが)
クラッソーネで依頼した3社から連絡があったので、それぞれに詳細を伝え現地を見てもらって見積をお願いする。ネットで依頼するやつは、やっぱり全体的にレスバが早い。
この前たのんだ世話焼き不動産おじさんからもメール連絡が来ていて前面の道の事とか調べた内容の連絡が来ていた。一応、2項道路ってことになっているらしい。
道幅が狭いのがやはりネックになるとのこと。
相続情報一覧図のやつはもう添付データで来てた(笑)本業もよろしくどうぞ。
世話焼きおじさんだけだと不安なので、別日に、他に2社見積もりを依頼。1社は営業の人が不在で概要を伝えて見積もりを依頼。
もう一社はできる営業の人が担当してくれて、話もめちゃくちゃスムーズで好印象だった。ここはとりあえず売却だけの見積。世話焼きおじさんが調べてくれた内容も伝えたけれど、グーグルの写真などで確認した隣家が2項道路に隣接しているはずなのにセットバックしていないのが気になるらしい(もう片方の資材置き場はセットバックしている)。道路の件はもう一度調べるとの事。頼りになる具合が違う。爽やか。もうここに頼みたい。
って気分になったけど、とりあえず回答待ち。
諸々解約の連絡や細々した確認などをある程度片付けて、1週間の滞在が終了。とりあえず一通り仕込みは終わって、ほぼ連絡待ち状態にはできたか?怒涛の1週間だった。
【2項道路とセットバック】
幅員4m未満のみなし道路。古くからある細い道がこれにあたる。市の管理の場合もあれば、私道の場合もある。(今回は市の管理だった)
道路なので、個人の所有でもいくつか制限があり、その一つがセットバック。
2項道路に面している場合、現在の建築基準では中心から2メートル(反対側が川などでセットバックのスペースがない場合、道幅が4mになるように)離して建築しなければならない。
セットバックしなければならない理由は、「緊急車両が通行できるようにするため」。あとは風通しとか日当たりの確保など。
隣家がセットバックしてたら、消防車が敷地内に入れてたぶんもう少し早く鎮火できた。割と最近建てたのに建築基準法違反しててマジで💩(むしろなんで建築確認申請通っとんねん)。
既存の建物に関しては、セットバックは強制力がないので、建て直したり新築したりする場合が対象。直接所有者に話しても意味が無いなら、市の建築担当課に相談するのが適当。だけど、解決するかは別。
ちなみに費用相場は30〜80万円(セットバックのみ)で、内訳のうちで高いのが測量費。隣地との境界が確定しているかどうかで費用が大幅に変わる。
久しぶりに書いたので、自分が前回何を書いたかだいぶ忘れてました(汗)書きたいことがもう少し先にあるので、まだ書くつもりですが、内容は今までより端折っていきたいと思います。
⑭につづく