【秀逸歌詞】コブクロ蕾
こんにちは。
やみこです。
今回は秀逸歌詞としてコブクロさんの蕾について書いていこうと思います。
秀逸ポイント①
なめらかで違和感のないアクセントと豊かな表現
詩人としては当たり前の領域に入るかもしれませんが、精密な言葉選びにより、感情が邪魔される場面がありません。
たとえば、「いつも頑張っているのに気づけなかった僕」と言うと無粋ですが、「涙こぼしても汗にまみれた笑顔の中じゃ誰も気づいてはくれない」と言えば、どうでしょう。
綺麗ですよね。
泣きやすい歌詞というのは、一本道の直通の意味ではなく、一つ隠された理解を通るものであると思います。
そういった経験(この場合は、特定の状況下での後悔)を認めるような、その経験のアルバムを作るようなことをすると、他人にとって価値ある歌ができるわけですね。
秀逸ポイント②
二人称に過剰な特定の役割を与えない
私も知らなかったのですが、この歌詞は今は亡きお母様に宛てた詩のようです。
蕾では、人と人との関係でよくある、後悔、感謝、愛情、別れ、喪失感、未来までを連続して、あまり踏み込まず、じぶんの内にある、平等な感情を重点的にうたっています。
二人称である「あなた」に多くの役割を与え、制約すると「私も当てはまるよ」「僕も共感したよ」といってくれるターゲットが少なくなります。
その点、今回の「あなた」は、「いつも頑張って自分に無償の愛をくれる人」であればよかったので、家族はもちろん、親身になってくれる先生や先輩、友達や恋人でもよかったわけですね。
この工夫により「誰かの大切な曲」になりやすい歌ができあがっています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
歌は、詩と曲でできると言うと簡単に聞こえますが、それぞれにまた深いレベル分けがあるんですね。
コブクロはすごい。
本記事も最後までご覧いただきありがとうございました。