出産と小動物臨床獣医師
こんにちは。ママさん獣医師のやみぃです。
今回は、小動物臨床獣医師になってから、出産に至るまでに考えたことを書こうと思います。
私の経験が、小動物臨床獣医師を目指す女性の方の参考になってくれたら幸いです。
小動物臨床獣医師への転職
私は結婚を期に小動物臨床獣医師となりました。そのため、卒業から4年をあけてから臨床の現場に飛び込むことになりました。
子供は欲しかったので、産休育休制度があり、実績もあるところを絶対条件として就職先は選びました。
初めは苦労の連続でしたが、仕事に慣れてきた頃に子供を考え始め、臨床3年目の時に産休に入りました。
出産時期
子供を産む時期については、非常に悩みましたが、30-35歳ぐらいで2人欲しいと思うと、1人目は30歳くらいかと考えていました。
もちろんまだまだ経験も少なく、もっと自分の能力向上に時間を費やしたい気持ちもありました。
ですが、妊娠できる時期は有限ですし、どんなに遅くても40歳ぐらいまでに子供を産むことになります。それから定年まで20-25年、子供がいる人生の方が長いのです。
私は臨床獣医師としての出発が遅かったので、子供がいる臨床獣医師としての働き方や、理想の獣医師像を考えたほうが、将来につながると思いました。
産休、育休を経て復職して
子供が1歳になった頃、短時間勤務制度を利用して復職しました。復職するまではまた働くことができるのか、0からやり直しなのでは、と不安に感じていました。ですが、復職すると意外と覚えていることも多く、数ヶ月で前のように体が動くようになりました。
出産して変わったこと
1. 手術後の痛みに共感できるようになった
私は帝王切開だったため、開腹手術をした動物の痛みをよりわかるようになりました。自分で経験して改めて感じるけど、動物って痛みに強いです。手術後、当日に立ち上がって動き回るなんてすごい!
2. 子育て家庭の大変さがわかるようになった
子供がいると毎日てんやわんやです。子育て家庭の大変さが実感として理解でき、動物の生活している環境が想像できるので、より親身になって診察できるようになりました。
3. 効率的に仕事をするようになった
出産前は、カルテが書き終わらないと遅くまで残って書いていました。しかし今は、子供のお迎えがあるので時間通りに帰らなければいけません。時間を意識して、効率的に仕事をするようになりました。
4. 子供にも対応できるようになった
以前はオーナー様の子供にも、どう対応すればいいのかわからず、苦手に感じていました。出産してからは、臆することなく対応できるようになりました。
5. 目指す獣医師像が決まった
今までは目指す獣医師像が曖昧でしたが、子供と頻繁に小児科に通っていたら、目標ができてきました。小児科医と獣医師ってなんだか似ていると思いませんか?
子供ができてからは、自分の時間が少なくて、勤務時間も少なくて、勉強時間も少なくて、と不足をあげればキリがありません。
ですが、前向きに考えれば意外と良いことも多いかもしれません。少なくともステップアップはできたように思えます。
次の機会には、育児と仕事の両立について書こうかと思います。
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