Alder Lake, PコアとEコア - 2
Intel 12世代CPU Alder Lakeには速いPコアと遅いEコアがあります.
Intel Core i9-12900KF (P-core数 8, E-core数8, スレッド数24)における
スレッド数と性能の関係を調べました.
使用するPコアを増やすと性能が大きく上がり,CPUスレッドを増やすと性能が小さく上がり,Eコアを増やすと性能は上がらずに下がりました.
実験
結果
青線は,全アプリケーションスレッドの合計性能.
橙色の線は,1アプリケーションスレッドあたりの性能(全体性能/アプリケーションスレッド数).
解説
アプリケーションスレッド数1~8の領域では,スレッド数を増やすと性能が大きく増えました.これは,アプリケーションスレッド数を増やすと使用するCPUコアが増えたからです.
8~16の領域では,アプリケーションスレッド数を増やすと性能が小さく増えました.これは,アプリケーションスレッド数を増やしても,使用するCPUコアは増えず,CPUスレッドが増えたからです.
16~24の領域は,性能は増えず,むしろ減りました.
測定方法
CINEBENCH R23 で性能を測定.
renderスレッド数を1~24に変更して性能(pts)を調査.
環境
Windows 10 Pro (21H2)
Intel Core i9-12900KF (P-core数 8, E-core数8, スレッド数24)
Memory 128 GB
CINEBENCH設定
Advanced Benchmark -> ON
Preferences -> Custom Number of Render Threads
Minimum Test Duration -> 10 Minutes (Test Throttling)
参考
PコアとEコアの説明はこちらを読んでください.
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