効率的市場の先回りをする
効率的市場仮説
効率的市場仮説という仮説があります。
簡単に書くと、以下のような感じです。
ですので「情報を得てから、株価が上る前に買ったり、下がる前に売ったり」するという、市場に先回りする売買は(通常は)できないことになります。
市場に先回りする方法
悪い決算を受けて売る
決算は、市場が閉じた後や開く前に公開されます。
市場が閉じた後に決算を確認して、悪い決算であったら、翌日に市場が開くと同時に(開いて直に)売れば、市場の先回りができます。
機関投資家が悪い決算を受けてポジションを解消する(売る)場合、機関投資家はポジションが大きすぎて1日では売り終わらず、数日にわたり売り続けます(売り続けることがあります)。
だから、決定を受けてすぐに売れば、市場の大きな流れ(機関投資家の売り)に先んじて売ることができることになります。
特に、市場が閉じた後に決算を公開する場合は、次の売買は翌日に市場が開くときなので、一般人でも十分に対応できます。
良い決算を受けて買う
上の説明が正しければ、「良い決算を受けて買う」のも、市場の先回りをできることになります。
ただ、機関投資家が「悪い決算を受けて(すぐに)売る」ことが多くあっても、「良い決算を受けて(すぐに)買う」ことはそんなに多くない様な気がしています。外していたら、申し訳ありません。
情報ソース
上記は、私の発明ではありません。
広瀬隆雄氏(じっちゃま) が「好決算を確認した後に買い、悪い決算を確認した後に売る」ことを勧めているらしいです。
ばっちゃま が「じっちゃまが、この様な売買を勧めている。機関投資家は1日で売り終わらない」と頻繁に発言をしています。
私自身は、(じっちゃまのYouTube liveを幾度も見ていますが)直接的にこの様な発言を聞いたことはないですが「決算、決算、決算、決算」と連呼し、決算の重要性を説いているのは何度も聞いたことがあります。
効率的市場仮説は正しいか
もちろん、世見の人間は完全に合理的ではないので、この仮説が完全に正しいことはないはずです。
アナリストがついていない小型株(特に米国のアナリストがついていない日本の小型株)は、合理的に考えて良いはずなのに割安で放置されていることが多いとの主張を聞いたことがあります。
例えば、清原達郎さんが「わが投資術 市場は誰に微笑むか」でそのように書いていらっしゃいます。