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サッカーの新しい見方、優位性モデルとは?サッカー4局面との構造的カップリングについて
こんにちは。ヤマザルです。
この優位性モデルというのは最近抱えていたいくつかの疑問から発展して作っていきました。
僕が考えていた疑問としては
1ポジショナルプレーとはポゼッションサッカーなのか?
2サッカーの4局面モデルでサッカーは語れるのか?
という部分です。
1についてですが、ポジショナルプレー=ペップやサッリが選択するサッカーというイメージが強いので、どうしてもポゼッションサッカーとしてとらえられているのではないか?と思っています。
ポジショナルプレーという名前からして、位置的優位性を一番重きを置いているサッカーなのかなと解釈しております。
しかしながらそれを考えると、位置的優位=ポゼッションとはならないのではないかと思っています。
何をもって位置的優位と解釈するかにもよりますが、例えば、守備は全然できないけど、パワーとスピードを兼ね備えたFWがいるなら、守備のブロックに混ぜるより、前線で待たせておいたほうが、ブロックに混ぜるより優位性があるとも解釈できるかもしれません。
そもそも位置的優位性自体、攻撃側だけのモノでもないのです。
例えば、バイタルエリアに10人のブロックを固めるだけでも、相手にとってはセンターレーンで優位性を作りづらい状況にはなります。
試合を通じて位置的優位性を確保しようとなると、あの形になるのかもしれませんが、僕はポジショナルプレー=ポゼッションという解釈はしていません。
2についてですか4局面モデルというのは、
攻撃
ビルドアップ(自陣)、前進(中盤)(どこを経由するか)、崩し(ゴール前)、ロングボール
ボールキープ、前進、ゴールを奪う(シュート)
守備
プレッシング(前線)、前進の阻害(中盤)(ワイド、密集、奪うメイン、ディレイメイン)、ブロック(形)(ペナ周辺)
ゴールを防ぐ(シュートブロック)、前進の阻害、ボールを奪う
ポジティブトランジション
カウンター(ロング、ショート、グループ、ソロ)ボールキープ
ネガトラ
カウンタープレッシング、リトリート、併用(前進阻害としての)
ここのサイクルのことをサッカーの4局面モデルといいます。
僕が疑問に思っているのが、攻撃側(ボール保持側)が果たして本当に攻撃と言えるのか?ということです。
例えば、アトレティコやライプツィヒなどは、相手にもよりますが、基本戦術として、前者はブロック&ロング、後者はプレス&ショートを持ち味としています。
この相手に対して不用意にボールを取られたりすると、ポゼッションで来られるよりかえって危険な状況を作られるかもしれません。
もし、ポゼッションがうまくないチームがボールを持たされてこのような戦術を取られた場合、どちらが攻撃といえるのでしょうか?本当にボール保持側が主導権を得ている(攻めている)といえるのでしょうか?
この二つの疑問から僕は新しいモデルを提唱したいと思います(使っているものは既存のものですが笑)
それがこちらの図になります
これが僕が優位性モデルと呼んでいるもので、いかにして試合の中で相手チームよりリソースを獲得できるか?またはしているか?を重きにおいたモデルです。
そして、これらはすべて相互作用の関係にあります。
では順を追って説明していきます。
まず、すべてのものには量的見方と、質的な見方が存在します。
人 量的=数的優位 質的=相手との能力差(スキル、フィジカル、メンタル、戦術(認知、判断、実行)etc)
スペース 量的=自分たちが確保しているエリア 質的=バイタル、ニアゾーンなど重要なエリアを確保している、または使える状態にある
時間=意思決定までに費やせる有余のこと 量的=純時間の長さ 質的=重要なエリアないし、能力の高い人間が与えられている有余のこと
コネクト=チーム戦術理解度、実行力、チーム感情(勢いがある、ない、押してる、押されてる)、各人のプレー相互理解、チーム友好度(険悪な関係ではないか) パスの選択肢、プレス&カバーetc
量的=つながりの多さ 質的=練度、理解度の高さ、感情の安定
ボール 量的=ボールポゼッション 質的=上記の質を維持した状態での保持
当然、質>量です
このようになります。
2の疑問の一つのアンサーにもなるのですが、
サッカーにおいて、攻撃側とは相手より数、質レベルで多くの優位性を確保している側と私は考えてもいいのかなと思っています。
ボール保持というのは、優位性の一つであって、必ずしも重要なことではないと考えられます。
また、トランジション時において、事前にないし、素早く優位性を確保するのも勝負の分かれ目となったりします。(意思決定を速くする=質的時間を上げる&他の優位性を速く手に入れれる)
1の疑問については、明確な答えでは、ないかもしれませんが、ポジショナルプレー=ポゼッションという解釈よりポジショナルプレー=優位性獲得のための効率的配置と解釈したほうが個人的にしっくりきます笑
また、この優位性モデルと4局面モデルを構造的カップリング(システム同士の相互作用、相互浸透と捉えてもらえればいいです)により、分析、戦略構築においてより分かりやすいフレームワークになると思います。
例えば、サッカーの戦略を構築する際、サッカーの4局面において、自分たちのプレーヤーを見た場合、どこで優位性がどれだけとれるか?と考え、どこのどの状況が一番劣位になりやすいかを考え予防していくなどができます。
例えば、今日の朝やっていた、リバプールとチェルシーとの試合で、アザールがゴールしましたが、チェルシーが得ていた優位性を書き出すと
1質的コネクト(コバチッチ→アザール)
2質的スペース(DFライン裏)
3質的人(シューターがアザール)
は少なからずあったと思います。(ボールと時間も質的優位ではあると言えばあるのですが解釈次第です笑)
映像はこれです。
このように、優位性(特に質)を多く得ている状況ほど、チャンスにつなげられたり、ボールを奪取できたりします。
まとめ
このように、サッカーというのはリソースが限られたスポーツなので、現状を理解した上で、優位性の中に優先順位をつけて、どこで勝ちを目指すか考えなければいけません(この辺はブログの方に書いたゲーム理論に近いモノがあります)
上の疑問の部分に答えていた場面に補足をすると、ポジショナルプレーなどと言われているものに関しても、単純に位置的優位性以外のことも語られていることから、優位性モデルと捉えても変わりはしないだろとうと思ってます。
また、この優位性を獲得するに当たって手段はなんでもいいわけなので、そう考えると別にボール保持をしなくても、他の優位性がそれで確保しやすくなるんだったらいいやんとも思ったりもしてます。
優位性を多く確保しているチームほど、こちらのルールに従わせる権利を持つ。
つまり主体的、能動的、主導権を得てプレーできるんだなーと思いました。
どうしても、抽象的な話にならざるおえなかったのですが、具体的なことについては追々書けたらなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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