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大阪・関西万博のプロジェクトマネジメントを問う 20231113

巨大プロジェクトの成功の鍵、プロジェクトマネジメント

 2025年4月開幕の大阪・関西万博の開催準備ですが、コストが膨れ上がり建設工事も遅れているとの報道を受け、予定通り開催ができないのではとの危機感が広がっています。

 開幕まで残すところと1年5ヶ月ですが、開催準備の進捗状況について、11月8日の経済産業委員会で質しました。

 万博のような大事業では、プロジェクトマネジメントが極めて重要ですが、大阪・関西万博の準備作業でのプロジェクトマネジメントが正しく機能しているのか調査しています。

 私は前職のエンジニアリング会社勤務時代、プロジェクトマネジメントの重要性を現場で学んできました。プロジェクトマネジメントは、①予算 ②スケジュール ③調達・物流 ④品質⑤安全の5つが基本ですが、大阪・関西万博では、それらがどのように管理されているかが隠されたままです。

お金も納期も危うい万博プロジェクト

 予算はすでに最大2350億円に増える見込みであり、当初予算1250億円から約二倍のコスト増となっています。スケジュールについても間に合うのか極めて難しい局面にあるとのことですが、急いで工事を進めれば、品質や安全面での問題が発生するリスクが高まります。

 質疑では、万博に係わるプロジェクトマネジメント体制について、特に会場整備の組織に焦点を絞って質問しました。担当の整備局、整備調整部、会場整備部での組織体制や組織構成、人員配置および責任者、また、その中での意思疎通について質しましたが、具体的な内容は示されませんでした。

 プロジェクトマネジメントには、豊富なスキルと経験を持つ専門人材を配置する必要があります。また、意思疎通については、例えば、定期的に開かれる工程会議が重要ですが、その開催状況が具体的にわかるはずの議事録の開示を求めても、なかなか応じてもらえません。

 会場整備において、どのような課題があるのか、コストダウンや工期短縮のため、どのような工夫をしているかなど、議事録が開示されないので明らかにならず、改善に向けた提案もできない状況となっています。

 これ以上のコスト増大や納期の遅延があれば、本当に万博の開催をあきらめなければならなくなります。瀬戸際に立っているという危機感をもち、大阪・関西万博について、これからも課題の発見、その解決に取り組んでまいります。

戦禍のキーウと結び トークセッションを開催

10月31日〜11月6日まで、泉区のテアトルフォンテのギャラリーをお借りして、8月の戸塚に続き、「平和の花束」絵画・写真展を開催いたしました。  

今回はヤマザキマコトの花の写真、鈴村稔さんのウクライナの絵画作品に加えて、シェフツォバ・ガリーナさんの写真作品も展示いたしました。

ガリーナさんは、キーウ出身のウクライナ人、キーウ国立建設・建築大学建築学部建築基礎 デザイン科の教授として、教鞭を取るかたわら画家、カメラマン、記者としてもご活躍中であり、日本で建築を学び、日本語も堪能な方です。

ウクライナのキーウに戻られているガリーナさんと11月4日、オンラインで結びトークセッションを開催しました。

ロシアの侵攻が始まったときの様子、家族との避難生活の困難さ、母国に対する思いなど、貴重なお話しを共有することができました。

ロシアと話し合いをすべきとの意見に対する「襲いかかる暴漢と話し合うことなどできない」との答えは戦争を終わらせることの難しさを痛感させるものでした。

「ウクライナを忘れないでもらいたい」との訴えを心に刻むトークセッションとなりました。


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