【インタビュー】SLIPKNOTコリー・テイラー 映画&WWEマニア・インタビュー2002
来日インタビュー。まだ『ローラーボール』リメイクが日本公開前で、どんな出来か判らなかった時期だった筈。コリーはマニアなんだけど陰に籠もる感じではなくイエーッ!というアメリカンなノリが印象的でした。
サム・ライミ版『スパイダーマン』や当時まだWWEがWWFだったとか、ずいぶん昔に感じますね。初出は映画秘宝誌。
彼はずっと後になってドキュメンタリー『In Search Of Darkness』でホラー映画大好きっぷりを見せています。
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●『ローラーボール』にはどんな経緯で出演することになったのですか?
オリジナル版の大ファンだったんだ。ジェームズ・カーンは映画史上最高のヒーローの一人だ。それでオファーがあったんで脚本をもらって、面白そうだからやることにしたのさ。ツアーのスケジュールがキツくてなかなか時間が取れなかったけど、ようやくミネアポリスにセットを組んで撮影できることになったんだ。『アイオワ』からの「アイ・アム・ヘイテッド」を演ったよ。作業自体はビデオクリップを作るのと同じでも、ジョン・マクティアナンと一緒に作業するのは凄いクールな経験だった。ただ、通常のライヴだったら観客が熱狂してるのに、撮影中は目の前を大勢のエキストラが俺たちのことに気付かないかのように前を素通りしていくのが奇妙な気分だったけどね。実はまだ本編を見てないんだ。アメリカで劇場公開した時はヨーロッパをツアーしてたし、ちょっと帰国したかと思ったら日本に来ることになったからな。脚本はオッケーだったし、オリジナル版を超えるリメイクになってることを祈るよ。
●スリップノットはヴィジュアル的にインパクトがあるバンドだし、色々な映画への出演オファーがあるのでは?
そういう話はしょっちゅうあるけど、大抵は俺たちを広告塔に使おうという三文プロジェクトだし、断ってるよ。下らない映画に関わってバンドのイメージを落とす気はないからな。最近じゃオーストラリアで作られる『バートリ』って映画に出ないかって依頼を受けた。まだ詳細は詰めてないし、スケジュールの問題もあるから、やるか判らない。
●これまで『スクリーム3』『バイオハザード』サウンドトラック盤に曲を提供していますが、参加する判断基準はありますか?
やはりバンドのイメージに合ってることが第一だな。必ずしもホラーやバイオレンス映画じゃなきゃいけないことはないけど、安っぽいラブストーリーに俺たちが参加したらギャグになっちまう。『バイオハザード』はまだ見てない。『スクリーム3』は公開初日に見にいった。映画そのものは楽しめたけど、本編に俺たちの曲が全然使われてなかったのにはムカツイたね!あれじゃ名前だけ貸した客寄せパンダじゃないか。DVDを買って何度も見たけど、俺たちの曲はどこにも使われてなかった。映画ビジネスっていうのは音楽ビジネスと同じぐらい嘘がはびこってるんだって思ったね。今度『スパイダーマン』サントラ盤に俺のソロ・ナンバーが入ることになってるんだけど、ちゃんと映画本編で使われることを祈ってるよ。俺はガキの頃からの『スパイダーマン』フリークだし、映画版に関われることを名誉に思ってるからな。
●『スパイダーマン』新作はどんな出来になると思いますか?
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yamazaki666 blurbs & bollocks
音楽ライター山﨑智之の期間限定マガジン。新作記事・未発表記事・幻の発掘記事・てきとうな殴り書きなどを公開していきます。
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