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戸籍の広域交付をしてみたお話
2024年3月1日から、令和元年法律第17号が施行されたことから、本籍地以外の市区町村でも戸籍証明書や除籍証明書等を請求できる様になったらしい。
実は、先祖調べ界隈では施行される前から結構な騒ぎだった。
だって、この法律が施行される前は”遠隔地”に対する戸籍請求は郵送請求がメインで。郵送料、プラスα説明するための戸籍のコピーやら、代金の為に郵便小為替や普通為替を購入して手数料まで支払っていたのだから当然といえば当然。
ただ、このシステムにお役所が慣れるまで混乱するだろうからと。
様子見をしていた人達が、結構多かったのも事実で(笑)
私も、秋になって初めて地元の市役所の出張所で広域交付を試してみた。
個人的な、下心を書いてみると。
それぞれ、役所ごとのルールみたいなものがあって。
堅い役所では、簡単に古い戸籍は出してくれない。戸籍の有無は、正式に請求しない限り答えない。
緩い役所では「こういう人の戸籍って出そうですか?」と電話にも対応してくれたりする。しかも、番地が分からない明治19年式で必死に探してくれる・・・と、まあ。色々な役所が有るわけです。
※明治19年式の場合。
番地は記載されない事が多く、前の戸籍と本籍地が変わらない場合は電算化される際に、電子的にリンクが作成されている事が多く。入手出来る可能性が高いですが・・・(紙を見ると分かりますが、欄外に数字が振ってあり。運用されていた当時は、その番号を見れば役所内では分かったらしいです)。
番地が無い状況で、他県や他市町村に本籍移転されている場合は、役所としても探し出せない事が多いそうです。※
かく言う、我が家の本籍地があるお役所は「お堅い」タイプの市役所。
100%確実に直系であると証明されない限りは、出しません!
1ミリたりとも、妥協しません。
まあ、そんな感じの役所だったりします。
だからこそ、緩めの住居地で請求すれば9割方直系だろう程度でも交付して貰える古い戸籍があるのでは?という、淡い期待を抱いて請求を出したという訳です。
結果から言うと、戸籍はあります。という答えと共に。
本籍地の役所の方から、交付許可が出ませんでした。他人である可能性が排除出来ない為という理由です。とのこと。
良く良く聞くと、戸籍のあるデータベースに全国各地からアクセスできるものの。最終判断は、地元役所の戸籍を扱う部署。
と言う事の様です。
結局、ハードルの高さは変わらないじゃないか!!という自己つっこみをして終了案件でした。
さて、結果を書いておいて。
とりあえず、今回は広域交付について少しだけ説明をしてみたいと思います。試してみたいけれど、まだ試してない方はどうぞお付き合いください。
まずは、過去の戸籍取得の大原則としては。
本籍地の役所に行って請求するor郵送で請求書と代金を送って請求する。
この2つでした。
時間もかかるし、戸籍以外に郵送の料金や、代金は現金ではなく郵便小為替で送るのが普通でしたので。戸籍代金より、それに関わる金額が高く付く。
なんて状態でした。
しかし、広域交付が始まってから。
自分の住居地の役所(支所等)でも、遠方にある市町村に置いた戸籍を取得出来る様になりました。恐ろしく、便利な制度です。
ただ、気をつけなくてはいけないのは。
①委任状が必要な戸籍は取れない→今まで通り郵送請求のみ
②戸籍の用紙が、純正(本籍地の県)のものではなくなる
→結構可愛い、絵柄の戸籍用の用紙も存在しますw
③時間が掛かるので、余裕を持って行くことが必要
→本籍地のある役所でも古いものは時間がかかるけどなw
この程度ですかね。
あと、聞いた話ですと”謄本(全部事項証明書)”は取れるけれど”抄本(個人事項証明書)”は取れないとか有るらしいです。
先祖調べに関しては、基本謄本(除籍)になるので関係無いかと。
他には、家系図を作る為の戸籍請求は”急いで居ない”という認識で、後回しになるから長く待ってね。という役所もあるらしいので各自確認してみて下さい。
さらっと、広域交付を使ってみたお話でした。
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