母方祖母のホロスコープを読んでみた(補足)
今まで2回に渡って、祖母のホロスコープを読んできました。
先にも少し書きましたが・・・。
私は、先祖を調べること、ルーツを調べる事を趣味にしています。
調査開始当初は、遊び人で祖母を苦労させた祖父が嫌いでしかた有りませんでした。遊び人に引っかかった祖母は、なんてバカな事をしたのだろう。
そう思っていたのです。
所が、色々な人に聞き込みをしたり。
時代背景を調べると、この二人に同情するようになりました。
祖母は地元の大空襲で、同僚を多く亡くしました。
看護婦達は、空襲で火の粉が舞い散る中、身を挺して入院患者を避難させ。
最後に自分達が逃げられなくなり、多くの看護婦達が殉職しました。
祖母は、偶々「用事があるから休みを変わって」と言った同僚とシフトチェンジをし。本来勤務予定だった空襲の日は、里帰りをしていて命拾いしています。ただ、祖母の代わりに勤めていた友人は亡くなっています。
それを悔やみ続けていたのは、事実です。
「私は亡くなった仲間の分も長生きするんだ。娘の葬式も、孫の葬式も私が出す!うかうかしてると、私の方が長く生きるよ。で、平和になった世の中を見届けて、あの世で皆に話してやるんだよ」と言ってました。
一方祖父は、戦時中に特攻隊の養成機関(神之池基地)にいました。
子供のような若者を、死地に送り出す仕事。多くを語ることはありませんでしたが。その前に乗務していた戦艦長門でも色々有ったらしく。
祖父は終戦後、何かに魂を抜かれたようになり働かなくなったようです。心の傷なのでしょうね。
二人は、同じように戦争で身近な人々を亡くしていました。
お互いに人には理解されにくい傷を温め合う事になっても、何一つおかしい事は無いと思うのです。
祖父は戦争前は、とても明るく朗らかな人気者だったようです。
しかし、開戦直前に妻を病で亡くし。
寂しさを埋めたかったのか?
色々な女性とお付き合いするようになったようです。
独身ですから、特に世間に責められる事も無かったでしょう。
その中のお一人が、穏やかな方で同居するようになっていた様です。
そこにある日、祖父がどこからか赤子を抱いて帰って来た。
(どこかの女性に生ませた子でしょうけれど)
ここで、婚姻関係もない女性と。
誰の子か分からない赤子と(祖父だけは知っていたでしょうけれど)祖父の奇妙な3人暮らしがはじまったようです。
形だけは、夫婦に近い形になった所で出征の赤紙が届き。
祖父は出征。彼が戦地にいる間に、親か兄弟か誰かが勝手に婚姻届けを提出したようです。
そう、戦に行っている間に勝手に既婚者にされた。
そんな祖父です。
祖父は復員すると、心を病んでいたのか。
面白く無いと言っては、子供をボコボコに殴ったそうです。
(その方は私に、その事実を教えてくれました。しかし、祖父はこの後産まれる子供には一切手は挙げた事が無いという・・・)
女遊びはする、子供は殴る。
2人目の奥様は、出来ればでていって欲しい。離婚上等くらいに思っていたようです。そこに現れた若い愛人。好都合だ、くっつけちゃえ。
そう思ったでしょう。実際に、2人目の妻によって2人は深い仲になっていきます。
まあ、色々とありまして。無事祖父は若い女といい仲に。
しかも、若い女は妊娠した。これは好機!と離婚を獲得し、ダンナを追い出します。
戦時中は「息子が戦死したら家が終わってしまうから、一夜限りの関係でも妻を娶らせる」そんな夫婦が大量発生した時代でした。
ここで、この夫婦は戦時中のしがらみを清算したようです。
戦時中というのは、本当に難しい時代で。
今の常識で考えたら、絶対あり得ないでしょ。という事が起きていました。
ですから、ホロスコープを読むというメインディッシュだけ書いていますと、悪者になりがちな登場人物達を擁護してみた番外編でした。
ちなみに、書き忘れると嫌なので。
チョットだけ、ネタばらしを。
祖母は子供が生まれた後、夫とボロボロの長屋に暮らしていました。
娘に子供が生まれれば、そりゃ母親というのはほおって置けないもの。
曾祖母は、曾祖父を説得し。
娘夫婦を許す事にしたそうです。
洋品店開業当時は赤子を抱えた祖母1人でお店を軌道に乗せたわけではなく。祖父が必死に妻子を守って、店を切り盛りしていたそうですので。
(なぜか、祖父のやる気は継続しないのですわ・笑)
それを、嫁の両親が認めたのでしょう。
曾祖父母は、自家の山から木を切り出し。
大工を引き連れて、町場の娘夫婦の家まで来て。
子供達と暮らしながら商売の出来る家を建築。
娘への開業祝いにしたようです。
スケール大きい!
さすが、蟹座の曾祖母。と、星読み的にはニヤッとしたのでした。
では、次回はホロスコープを読んでいきたいと思います。
お粗末様でございました。
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