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料理好きな主婦が大同電鍋を使ってみた
色々な所で、ガチな大同電鍋ファンサイトなどがあり。
「気になるけれど、中々手を出せない」
という方も多いのでは無いでしょうか。
個人的には、昔「シャトルシェフ」という保温調理器を使っていた事もあり。放って置けば火が通る系の原始的な調理器具に惹かれるのも事実です。
私自身は、台湾が大好きでして。
三流ホテルに宿泊すると、朝のビュッフェに大同電鍋が良く置かれています。そこで、知ったのが最初です。
魯肉飯や、味付け煮卵なんかが入っている事が多く。
ふーん、業務用でも行けるなら便利なんだろうな。
なんて、ミーハーな気持ちで国内で売っていないか探したという訳です。
私自身は主婦歴24年。
学生の頃から、母親が忙しかった事も有り独身時代も普通に料理をしていました。下手な外食より、アタシが作った方が美味しいよね?という謎な自信の持ち主だったりします。冷食や、○○の元系は基本使いません。
味噌や、梅干しなんかも自宅で手作りしています。
そんな私が、半年ほど電鍋を使った忖度なしの感想を書いてみようと思います。よろしければ、ご覧になってください。
ただし、調理器具というのは好きこのみが有りますので。
参考程度に見ていただけると良いかと思います。
まず、電鍋の構造から。
スイッチを入れると、外鍋が過熱されます。
外鍋に入った水が沸騰すると、内鍋が蒸気で蒸されて調理される。
まあ、そんな感じで考えて貰えれば良いと思います。
ですから、日本でよく見る電気圧力鍋や、電気調理器とは一線を画す物です。電気蒸し調理器具ってイメージの方が良いと思います。
私が言う、一般的な電気調理鍋はこちら
実際に、調理に使う水の調整が悪いと外鍋の内側は焦げます。
焦がさなくても、徐々に茶変していきます(謎)
内鍋の調理している汁が、沸騰して飛べば調理用の水にも汁が入ります。
だいたい、調理が終わった時に外鍋に水が残っていると脂が浮いていたり。色が付いていたりします。ですから、単なる水道水が蒸発して焦げるのとは違い。調味料が入っている状態で焦がした感覚に近くなります。
使用後に、適当に外鍋の水を捨てて終了ですと。
塩分を含んだ汁が飛んでるので、錆びます。ハイ。
ステンレスだから、錆びないでしょ?って思う方、ステンレスは錆びにくいだけですので間違っちゃいけませぬ。
大きさとしましては・・・。
結構大きくて、場所を取ります。
外鍋はコンセントを差し込む通電部分をガードする物がありません。
外鍋の内側を洗いたい場合。
通電する部分に水を掛けないように洗う必要があります。
その点、慎重さを要します。
綺麗好きさんで洗う事が苦にならない方。
または「錆びようが、焦げようが使えりゃ気にしない」という大らかな方にはとても良い調理器具だと思います。
私は、サビが気になりますし。汚れも嫌なので毎度ゴシゴシしてたら、同時に何種類ものおかずが調理出来る「楽」さを、鍋を清潔に保つ「めんどくささ」に負けて使わなくなったのも事実です。
また、結構サイズが大きいです。
蒸し調理ですから。
蒸気が上がってくると、鍋の蓋がカタカタカタカタと想像以上に賑やかに音を立て始めます。うるさいのが苦手な方には絶対に向きません。
鍋の蓋がカタカタし出しますと、蒸気と共に謎のお湯が周囲に跳ねます。
汚れますので、壁際には置けません。
はい、我が家は賃貸マンションなので壁汚せない。
床も汚したくない。
うげー・・・となったのは使い始めてすぐの事でした。
あと、これは電気調理の特徴ですが。
具材の調理が始まるレベルまで、水が沸騰するのに時間が掛かります。
蒸し調理ですから、直火と違います。
外鍋に入っている水が沸騰して、内鍋を温め。
内鍋の中の食材にゆっくり火が通る感覚です。
体感としてですが・・・。
コンロを使い鍋で調理する場合の3倍は時間が掛かるイメージです。
イラチな方には向かないかと。
ええ、ええ。私は、イラチ(大阪では気が短い人を言います)です。
ついでに言いますと、食材は柔らかくなりますが。
煮汁はほぼ煮詰まりません。
基本お料理って、煮詰まって味が濃くなることを考えて味付けしますよね。
煮物も同じ。
火を通すと、煮汁が少なくなって味が濃くなっていく。
その点、大同鍋は蒸し料理に近いですから・・・。
最初から、出来上がりの味に近い味付けをしないと薄味になります。
米などはどうかというと。
東南アジアでは米はスチームライスなので、炊飯には良いとは思いますが。
日本人からすると、妙に水っぽい感じがします。
これは、水の調整やコツを掴むと美味しく炊けるのかも知れません。
逆張りに言うと、長米(タイ米等)は大同電鍋には最適です。
また、同時に数種類のおかずが作れるというのがファンが多い理由らしいですが。素材を切る時にサイズを考えないと、同時に火が通りません(笑)
まあ、そんなの初歩の初歩なので誰でも分かることですが。
そして、内鍋の中にどうやって幾つもの調理する食材を入れるか?
これが、ジグソーパズルのように思えてしまいます。
忘れちゃ駄目なのは、内釜の中に入れた入れ物は熱々で手では持てないということ。内側全体が熱くなるので、ミトンなんかでも取り出しにくいというのも事実。汁物なら、余計に。
イラチな私は、大同鍋用のトングみたいな物を買いましたが。
滑って掴むのを失敗すること数回。
大事故(料理ばら撒く)にもなって叫んだこと数限りなし。
自分・・・不器用なんで。キリッ!
ということで、私が使ってみて感じたこと。
・煮物は、火を通してから冷まして→温めるをしないと味は染み込まない。
→当たり前だよねw
・調理時間3倍=電気代も高く付く
・調理中の置き場所だけでなく、インテリア並の存在感があるので置き場所に悩む。→美しくインテリアとして並べられるだけの空間が無いと辛い
・煮詰まらないので、オリジナルレシピを考えられない人には向かない
→だから大同鍋用のレシピ集が売れるのか・・・なるほど!
・取りあえず、火が通っていれば何でも美味しい人には神でしょ
→皮肉ではなく、学生さんや忙しい主婦には向いているかと。冷食よりきっと美味しいはず。ガチ料理勢には少々扱いが難しそう
disっている訳ではなく。
結構、お値段も立派ですし。
「大同電鍋神ってる!」というサイトばかりが多く。
買って合わなかった人は、何も言わないみたいなので。
購入したい方の参考にと思い、書いてみました。
異論は勿論認めます!
逆に、上手に使える方は尊敬してしまう私です。
個人的には、クリステルの鍋最高!派です。
これを使ってから、炊飯器は不要になりました。
手前味噌ですがクリステルはこちら。
ということで、お粗末様でした。
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