2023年 春 北海道⑦(最終回) 〜夕張シューパロダム、楓駅、そして豚丼
夕張の町は晴れた春の明るい日差しの下だったからか、心がめげるような鬱々とした空気感はなかったのが救いだった。
それでも何か力になれることはないのかなと平日に開いている数少ない土産物屋さんで買い物をし、店主と話をし、今後について考えてみたりもした。
毎年ふるさと納税制度を使って北海道のいろいろな自治体を応援しているけど、今年は夕張市にしようとその場で決めた。
もし興味があればぜひご検討を。
夕張を離れ、新千歳空港方面に向けて戻り始める時間だ。その前に夕張に来たからには行きたかった夕張シューパロダムに寄ってみた。
このダムによる治水、利水や工事によって仕事が入ったことで街が少なからず潤ったり救われた人もいるだろう。
その反面、ダムによって生まれた湖の底に沈んだ村がある。
ダム建設などの公共事業。
簡単には良し悪しを判断できない。
ダム湖の畔に立ち、沈んだ村や渇水期に顔を出すこともあるという三弦橋を思う。
旧楓駅に寄ってみた。
ここはまだブームにもなっていなかった秘境駅に自分が興味を持つきっかけになった駅で、初めて訪れたのは20年前の秋。
翌年の春に駅から信号所に格下げになったそこは、かつて駅があったとはとても思えない場所になっていた。
駅前のこの山間の地域には不釣り合いなたくさんの集合住宅。あの頃よりも空虚さを増しているような気がした。
石勝線に沿って西に進む。
商店や住宅の立ち並ぶ新夕張駅前を通過するとすぐにまた人の気配が希薄になる。
レンタカー返却の時刻にまだ少し余裕があったので、まっすぐ空港へは向かわずに少し遠回りすることにした。
国道274号線から適当に一本裏道に入ってみる。結構こういうところで自分だけの絶景が待っていたりする。
ほらね。
どうやらここは「パレットの丘」という千歳市がしっかりと推しているスポットだったらしい。
その割には案内もなかったし人も車も全然見かけなかったけど笑
レンタカーを返却した。
そして空港で食べる最後の北海道メシはこちら。
あっという間に過ぎていった2日間の旅を思い返しながらじっくり味わって、JAL機上の人に。
いつものように短いけれど密度の濃い旅だった。ありがとう北海道。
次回の北海道は6月(もうすぐだ!)の予定。
おしまい
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