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【44歳の北海道】2011年8月13日の事 サロベツ編

大学生の頃に一番走りたかったのは「知床横断道路」。そしてそこは大学生のうちに走った。
二番目に走りたかったサロベツ原野を貫く道道106号線にやってきた。
ココまでの旅の様子↓

道道106号線。正式名称は「北海道道106号 稚内天塩線」。
当時の呼び名で言うと「道道909号線」だ。
そう呼ばれていた時から、とにかく走りたかった道。
「ライダーが選ぶ北海道内のベストロード」で必ずと言っていいほど毎回トップ3にランクインする道。

大学生だった20歳の頃に抱いた夢が叶い始めている。

片側1車線の道は天塩川を渡って大きく右にカーブをする。
そして続けて軽く左にカーブをした後に、その道はただひたすらに真っ直ぐ北へ向かって伸びていた。
大げさではなく、ただただ真っ直ぐに。

そして道の右には風力発電の風車が圧倒的な存在感で立ち並ぶ。

オトンルイ風力発電所
当時は存在は知っていても名前は知らなかった

道の先は陽炎が立ち上り、ぼんやりと歪んだ景色になっている。

場所によっては細かなアップダウンがある

左を見ると日本海に浮かんだ利尻島が雲の合間から、ほんの少しだけ頭のてっぺんを覗かせている。 (バカだな、写真を撮っていない)

永遠に続きそうな真っ直ぐに伸びる道をただひたすら走る。

そして場所によってはひたすらに平坦

「道道909号線」(敢えてそう呼ぼう)の載っている僕のロードマップは、ほかのページよりも開きやすくなっている。
何度も何度も数え切れないくらい頭の中でそこを走るシミュレーションをしてきた証だ。

ようやく夢が叶った。
そして想像していた以上にこの道はひたすらに真っ直ぐで、そして最果てを感じさせる道だった。


しかしこんなに早くサロベツに着けると思っていなかったわけで笑
今日の目標である「日本海に沈む夕日」までは、、、、、、まだ、、、9時間くらいあるぞ(笑)

まあでもここまで来たんだから、行こうかどうか迷ってはいた「最北端の地」に足跡を残さなきゃいけないよな。 ここまで来ておいて行かなかったら「なんであの時にオレは行かなかったのか!」って間違いなく後悔するもんな。
じゃあついでといってはなんだけど、ノシャップ岬にも行っておきたいな。
あ、それから知り合いも進めてくれた猿払の景色の中も走ってみたいし。

よし、じゃあ夕日の時間に合わせて再度ここに戻ってこよう。
それまでは道北の名所を巡ってみたり、ガイドブックには出ていないような道道や農道に入って、自分だけの北海道を発見して自己満足の世界に浸ろう。

OK!まずはノシャップ(野寒布)岬だ。

続く

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