新規水素ステーションのご案内

本日は、私にとっても、山本石油にとっても大変重要な事が決定しました。

私はガソリンスタンドの運営会社の社長として、2017年に岐阜県に水素ステーションを建設してしまった山本石油の山本と申します。

1.結論

結論から申します。
山本石油は、二件目の水素ステーションを建設します。

場所は、愛知県小牧市で、小牧オアシス敷地内となります。つまり、高速道路に接続している形の水素ステーションです。
300N㎥のパッケージタイプで、現状日本中で最も多くある形です。ガソリンスタンドとの併設です。


今回、2022年4月に経済産業省の令和4年度「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の採択を受け、仮称水素ステーション小牧オアシスの建設を発表することが出来るまでになりました。
水素ステーションの開所は、小牧オアシスのオープン予定である2024年春となっています。

2.山本石油


山本石油は、創業よりガソリン、プロパンガスなどを中心にエネルギーに係わる仕事を続けてきました。自動車用燃料の今後の変化にどう対応するのかを検討していく中で、水素ステーションという選択肢にたどり着きました。そして、2017年から建設を始め、2018年には岐阜県恵那市で水素ステーションを開所し、現在まで運営を行っています。

3.小牧オアシス


今回、二件目の水素ステーションを建設する小牧オアシスは、2024年に愛知県小牧市にオープン予定のハイウェイオアシスです。
小牧ジャンクションと、中央道小牧東インターの中間あたりに予定されています。
小牧オアシスでは、地域の特産品や全国の職を楽しめるレストランや多種多様なイベントが行えるイベントスペース、先進スポーツ体験施設やリラクゼーション施設など、多くの施設が入る予定です。
小牧オアシスの取り組みの中でも、環境に配慮したエネルギーや、未来の自動車社会への対応として、今回水素ステーションの設置を依頼されました。

4.経緯


さて、事の経緯ですが、一件目水素ステーションの開所から半年後には今回の話は遡ります。
当社がサービスエリアでガソリンスタンドを運営している関係もあり、小牧オアシス側よりサービスエリアでのガソリンスタンドの運営に関して意見を聞かせてほしいとの依頼がありました。どんな形でのガソリンスタンドが運営者にとって良いかなどの話をしていく中で、小牧オアシスでのガソリンスタンド建設・運営の依頼を受けることになりました。この時点では、ガソリンスタンドだけのお話でした。当社でも色々と検討した結果、このお話を受けることになりました。
で、その後小牧オアシス側が、当社が水素ステーションを運営していることを知り、水素ステーションの併設・運営のお話がきました。ここが、2019年頃の出来事です。

小牧オアシスへの水素ステーションの設置について、社内でも色々と検討してきました。補助金が出るとは言うものの費用的にはガソリンスタンド単体に比べて数倍の費用が掛かります。水素ステーション自体が現在まだまだ収益化できない事業であることを考えても、本当にこのお話を受けるべきかかなり悩みました。しかし、このようなチャンスを頂けることは、当社にとってもありがたいお話だと考え、水素ステーションの建設・運営を受けさせていただくことにしました。
2021年11月に、岩谷産業さんが足柄SAに水素ステーションを設置するという計画を発表していますが、2019年当時高速道路に接続されている形での水素ステーションはまだ一件も計画すらされていませんでした。。
うちのような会社がこんなことを本当にできるのだろうか?とも考えました。しかし、うちのような中小企業がこういう事業を行うという事が、水素社会の実現のためになんらかの意味があるのではないかと、今は思っています。
また、高速道路上に水素ステーションをというのは、燃料電池ユーザーからも多くいただいています。このような事例が増えていくことが、エネルギーとしての水素の利活用に対して小さな一歩になればと思っています。
そして、何よりもチャンスは掴みに行くしか無いと考えています。

5.今後について


2024年春のオープン後には、セルフ化やバスなどの大型対応も状況を見極めながら、検討していきたいと思っています。そして、2024年春までは、水素ステーションがどうできていくのか?というのもできる限り記事にしたいと思います。

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