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山椒あそび ~いとしの自家製、山椒編
突然ですが、山椒の季節です。
こちらは和歌山の『ぶどう山椒』
実が大きく立派でしかも柔らかくて、香りもよいので、いつもお取り寄せしています(お取り寄せ先は文末に)。
実山椒は、佃煮やら、じゃこ山椒にしたりと、いろいろ自家製が楽しめます。。。が、もっとお手軽に、今だけのおいしさを楽しめる自家製、
“ささやかな山椒仕事”をご紹介します。
1*そのまま、炒め物やあえものに
2*山椒オイル /オイル漬け
3*山椒醤油 / 醤油漬け
4*山椒バター
◆すべてに通じる下処理
まず、なにはともあれ、枝を取ります。まあ、ちっちゃな枝!面倒な?と思うかもしれません。コロボックルにやっておいてほしいところ。でも始めたら案外おもしろいです。手でほぐすようにしながら上の写真のような、小さな枝の中で、比較的大きな枝を外します。
次は、あなた次第です。右のような双子や三つ子までは目をつぶることにしてもよし、左の双子の小さな枝まで取ることにしてもよし。
ここでご紹介する自家製は、どちらであったとしても、あまり大きな影響はありません。唯一、1のそのまま食べる時だけは、左くらいまできれいにすると食感がよく気持ちいいです。
枝とおさらばしたら、さっと洗ってください。手に茶色いオリのようなものがつくので、洗いたくなると思います。
1.そのまま食べる。
この時期(5月20日~27日)は山椒の出始め。初セリがある、1週目です。走りの実山椒は柔らかく、爽やかで、そのままもとてもおいしいです。あ、そのままと言っても、炒め物の仕上げに入れて一緒に炒めたり、そーめんがゆであがる寸前に加えて、ゆで上げたり。おかゆにいれたり。少し火を入れてください。
牛肉(おいしい切り落とし)と炒めるとなんとも贅沢。味は塩だけで。あとは、さっと湯がいて、あえものにも。旬の水なすを生で薄切りし、さっと湯がいた山椒と合わせて、塩とレモン汁で食べるのがうちの定番です。
グレープフルーツ、ラディッシュ、さっとゆがいた山椒をあえるのもよし。
噛んだ時の口の中に広がる香りを楽しんでください。
とはいえ、3日間くらいのこと。残りは延命させて楽しみましょう。
2.山椒オイル
左が山椒オイルです。
山椒は熱湯に入れてさっと湯がく(茹でるのではない)か、ざるに入れて蒸篭でさっと蒸します(熱い蒸気をくぐらせる感じ)。保存瓶に入れて、上から太白ごま油をそそぎます。完全に山椒がかぶるまで注いでください。
油の種類はこのあと何に使うかによって決めてください。私は、きりっとしたシンプルな炒め物(厚揚げを炒めたり、新しょうがと豚を炒めたり)に使うので、加熱にも適した太白ごま油で。サラダなどに、加熱せずに使うわ、って方はオリーブオイルに。
ただし、香りの強いオイルだと、せっかくの山椒が、ね?
※冷蔵庫で1か月保存可能です。とはいえ、香りもの。早めに。
3.山椒醤油
上の写真、右が山椒醤油です。湯がいた(さっと蒸した)山椒を、ミルかすり鉢で、あらびきします。フープロの場合はほんの一瞬で。
↑これを、瓶に入れて、醤油をそそぎます。こちらも完全に醤油がかぶるように。せっかくなので、おいしい醤油を使ってください。とはいえ、重たい醤油は山椒の香りを引き立ててくれないので、すっきりした醤油で。私は、今年は、ヤマロク醤油さんの新桶醤油を使いました。堀河屋野村さんの三ツ星醤油もあいます。
この醤油は、冷奴にかけたり、卵焼きにそえたり。なにより、焼き魚にあいます。干しもの(鯵の開きとか)を焼いた時にもちょっと添えます。
ところで、このあらびきした山椒は、塩をまぜて、そのままパスタやそーめんをあえてもおいしい。日持ちはしませんから、少しだけのこして楽しんでみてください。 ↓ あらびきした山椒にマルドンの塩
4.山椒バター
トップの写真は、バゲットにそら豆と山椒バターです。作ってみたくなりませんか?大人の味、泡にも、昼下がりの白にも合います。
なにより私は、これだけでつくるパスタが、この時期の楽しみ。だったら写真!って気もしますけど、明日作ろうかなーとww
カンタンです。オイルや醤油と同じで、さっとゆがいた(さっと蒸した)山椒をミルであらびきし、保存容器(耐熱)に入れて、バターを入れ、ふわっとラップをかけてレンチン(または蒸します)します。バターが溶けたらOK。熱いうちに全体をまぜて、冷めたら冷蔵庫へ。
水分は少なく、分離もしないので、作りやすいです。無塩バターでつくったら、食べる時に塩を。なので、有塩バターで作ってももちろんOKです。
ええっと、貴重なバター様に出会ったら!ぜひ。
最後に、とっても大切なこと。
張り切りすぎてたくさん作らないことです。せいぜい、200グラムくらいの山椒で、どれも2回分くらいでいいのではないかな。あー、おいしかったな、楽しかったな、また作りたいな、でも次は来年かー、くらいがよろしいかと思います。
旬の楽しみ、遊び感覚で、やってみてください。
ぶどう山椒は、私は和歌山の仲卸さん、にお願いしています。
立野商店 https://www.facebook.com/tatenoshouten/
2020.05.24 #yamawakiriko #いとしの自家製 #山椒仕事 #山椒どうする