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人間ぎらいだった私へ

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「人間ぎらい」だった私が、「人間ぎらい」を克服していく自伝的な書き物です。 5000字程度の記事20本くらいで完結の予定…だったのですが、20本では終わりそうにありません。
シリアスな内容が含まれているので、メンタルが安定している時にお読みください。夜中に読まないように。
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#母子関係

人間ぎらいだった私へ0)はじめに

 こんにちは。やまのうえのきのこです。はじめましての方も、またお会いできた方も、お元気でいらっしゃるでしょうか。  前作の、ひきこもりや不登校の当事者に向けて書いたお手紙、「K君への手紙」シリーズを書き終えて、ああ、やれやれ、わたしの社会に対する役目は果たした、もう終わりだと安心していたのですが、しばらく休んでいる間に、今度はわたしの「人間ぎらい」について書きたくなってしまいましたので、再び筆をとった次第であります。  「人間ぎらい」ってなんなの、ってことについては、本編

人間ぎらいだった私へ6)小さい頃ー母親・家族行事・泣かないこと

 母親との、いい思い出についても、書いておいた方がいいかもしれません。そうでないと、どうしてわたしが、前回書いたような、「荒れ狂う破壊神」のような母親と、仲が良かったのか、読者の方にはさっぱり分からないでしょうから。

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人間ぎらいだった私へ5)小さい頃ー母親・姉・暴力

 母親についてのお話を、続けていきましょう。  最も分かりやすく簡潔に、母の「欠点」を説明するとしたら、それは「ヒステリー」でしょう。なんでしょうね、「ヒステリー」って言葉は、人によってイメージする中身が結構ずれてしまう言葉のひとつなので、わたしにとってはあまりしっくりこない言葉なのですが…。  姉は、母のことをよく「ヒステリー」と言って表現していました。わたしは、説明するのに言葉を重ねに重ねて、断言するのを避けたいタイプなのですが、それと比べて、姉は、人のことを一言で言い

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人間ぎらいだった私へ4)小さい頃ー母親・父親・夢

 さて、今日は、母との関係についてお話ししたいと思います。  そうですね、母については、わたしにとって、最も書くのが難しい題材のひとつです。断片的に、こんなエピソードがあった、あんなエピソードがあった、と、その場の雰囲気に応じた、「母との葛藤エピソード」や、「困ったちゃんな母エピソード」は浮かぶのですが、そうやって、ネタとして扱えることは、物事の表層に過ぎません。  「一卵性母娘」とか、「母娘カプセル」とか、「母子密着」とか、いろいろな言葉で、母と娘の「過ぎたる親密さ」につい

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人間ぎらいだった私へ2)小さい頃ー幼稚園・絵・女の子男の子

 幼稚園では、3回だけ泣きました。  「幼稚園で、3回泣いちゃった」ってことを、小さい頃はよく思い返していたので、今でもよく覚えています。

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人間ぎらいだった私へ1)小さい頃ー家・わたし・父と母

 小さい頃のことは、あまり覚えていません。  自分自身の最初の記憶は、幼稚園の頃からです。幼稚園の年少(1年目)の時の、担任の先生の容姿が好きだったこと(かっこよかったんです)。でも、容姿からは、女性なのか男性なのかが判断できなくて、かといって本人に聞くわけにもいかず、後にご結婚されて写真を見せてもらったときに、そのウェディングドレス姿から、「ああ、女性だったんだ」と分かったこと。  そういうのが、自分自身のいちばん初めの記憶です。

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