ベイビー・ドライバー
2017年8月公開 Amazonプライムにて
映画好きのアカウントでよく呟かれていたので見ておかないと、と無料になるを待っていましたがなかなかならないので200円ぐらいなら払って見ることにしました。
つまり…音楽と車の映画。ただもうその一言に尽きますね。
主人公は昔の事故の後遺症で耳が少し悪くそのせいか最初は無口で殆どしゃべりません。が、イヤホンから流れてくる音楽に合わせてリズミカルにストリートを歩くところ、同じく耳の悪い養父の世話を焼くときは手話でとても饒舌に喋ります。ドライビングテクニックを買われて銀行強盗のドライバーとして雇われていますが、それも一味のボスに弱みを握られて不本意ながらの仕事。そのボスへの借りも返し終わり、さらに馴染みのダイナーのウエイトレスと恋に落ちた彼はドライバーから足を洗い…しかしその腕をボスは手放すつもりはなかった。
なんて設定はいろいろあれど、とにかくカーチェイス(と書くと従来のカーチェイスをイメージするけどちょっと違う。ドライビングテクニック!というのがまさに正解)も、ガンファイトも、仲間が警官に撃たれる場面もすべてが不似合いなほどセンスのいい音楽にのってリズミカルでそのシーンはカッコイイ。テキーラのリズムでのってノリノリで銃撃戦を見る羽目になるとは思わなかった。
こちらに予告編や冒頭のカーチェイスが公開されてるので是非。
https://eiga.com/movie/87237/video/
またおしゃれムービーとしてのひとつの代表的なシーンは主人公が彼女とコインロッカーに行っておしゃべりをしながらお互いの気持ちを交換する場面。背景のコインロッカーがね、赤、黄色、青とそれぞれカラフルにね、リズムに乗ってね、くるくる回っているわけですよね。日常の一コマにがさりげなくミュージカル映画みたいな背景になっていて、おしゃれ。コインロッカーになにしにいったのかな、彼女の用事があったはずなんだけど?おしゃれなんですっかり忘れてしまっていた。
めっちゃ気恥ずかしくなって正視できないくらいの二人です、青春。なんてったってリリー・ジェームズは反則なくらいかわいい。
主人公の彼は雇われドライバーですが、仲間は強盗をしている途中で人を殺したりします。また彼は仲間割れをして殺された死体の処理を任されたりします。なので見ている途中から『これだけの犯罪を犯したら、いくら映画でも主人公は本当はいい奴設定でも絶対無視できないでしょ…最後はどうするのかな』と心配になってきます。が、最後はちゃんと服役して罪を償って帰ってくるんですね。正直を言えば、車で国境ぶっちぎって警察振り切ってシアワセになりました〜的な終わりをすると思っていたし、それくらい勢いのある映画でした。映画ならまあそれもありだったんじゃないの、とも思っていました。だからこのラストは少し驚きましたが、これは小さな頃から不幸続きの主人公には今後は幸せになってもらいたいという監督としての親心かなぁと思いました。
ケビン・スペイシーは悪役似合うよね。最後にただのいい奴になったのがちょっと残念(笑)
http://www.bd-dvd.sonypictures.jp/babydriver/