山露そちゃのリリックで巡る地元北九州
お疲れさまです。山露そちゃと申します。
皆さんはもう今酒ハクノさんの1st EP『暗銀の盾』はチェック済みでしょうか?
もし「まだだよ」っていう方は下記リンクから飛んで一発カマされてきてください。
光栄なことに私もハクノさんにお声掛け頂きまして、『Virtual Fukuoka Cypher feat.舞鶴よかと&山露そちゃ』にて1verse参加させて頂きました。
この曲では福岡を拠点とする3人がそれぞれ育ち住んだ地域についてラップをしており、私は福岡の最北端に位置する”北九州”についてリリックを書いているのですが、「行ったことある!」っていう方は多くないと思います。
この北九州という地域。なにかと修羅の国と呼ばれて第一印象が最悪だったり、手榴弾に懸賞金が掛かっていたり、実際に治安がそこそこ悪かったりと「福岡県の中で悪目立ちしている地域No.1」としてご存じの方は多いのではないでしょうか。
そんな私の故郷、北九州。
ここではVirtual Fukuoka Cypherで私が書いたリリックに登場した場所を完全に私の主観で、「思い返すとそこそこ悪くないかも」くらいのテンションで順に巡っていこうと思います。
(リリックは掲載しませんので盤を買った方は歌詞カードを読みながら、そうでない方は曲を聴きながら一緒に追っていきましょう。)
1.門司港、鹿児島本線快速、レトロ地区
九州最北端の駅である門司港駅から遠く鹿児島駅までを結ぶ鹿児島本線。
そして門司港駅から出てすぐに広がる大正ロマン溢れる町並みの門司港レトロ地区は私が散歩の楽しさを知ったキッカケの街です。
駅の近くにはロバート秋山の実家のハンバーグ屋があることで有名ですね。
門司港駅は日本で初めて国指定重要文化財に指定された駅舎であり、プロジェクションマッピングを使用した補修工事完了イベントが記憶に新しいまさに北九州のシンボル的な駅と言えます。
少し歩くと巌流島へ渡る船の乗り場があり、かの有名な対決の舞台に実際に立つことが出来たりと観光という意味では一番退屈しない場所です。
ちなみに北九州は銀河鉄道999の作者である松本零士先生ゆかりの地であり、ここ門司港でもメーテルが描かれた焼きカレーを買うことができます。
私がまだ小さな頃、父親から「銀河鉄道999の始発駅のモデルはこの門司港なんだよ」と教えられていましたが、大人になった今でも確かな証拠が見つかっておりません。真偽についてご存じの方が居たら教えて下さい。
2.平尾台
日本三大カルストのひとつとして国定公園や天然記念物に指定されている平尾台。
私自身は遠足でしか行ったことが無いのであまり思い出はありませんが、設備の整ったキャンプ場や鍾乳洞などなど、アウトドア好きな方は楽しめるのではないでしょうか。
前述の門司港レトロ地区とこの平尾台が北九州の観光名所2トップだと思います。
3.魚町銀天街
新幹線で九州に行くとまず最初に止まるのが”北九州の玄関”小倉駅。
そんな小倉駅の目と鼻の先にある商店街が魚町銀天街です。
商店街に入ってすぐにあるシロヤベーカリーで売られている”サニーパン”が名物として県内ではそこそこ有名ですね。
ここ魚町銀天街は全国各地に存在する「〇〇銀天街」という商店街名の発祥の地であり、そこそこシャッターが閉まっているもののまだまだ賑やかなアーケードを抜ければ”北九州の台所”旦過市場や、日本で初めて24時間営業を採用したと言われるお店スーパー丸和(現在は”ゆめマート小倉”)まで雨に濡れずに向かうことが出来ます。
特にこの旦過市場と魚町銀天街の間を通る小文字通りは劇場版『相棒』の撮影地として、旦過市場は劇場版『HiGH&LOW』の撮影地として結構盛り上がっていました。
北九州ではフィルム・コミッション(撮影の誘致)が活発なのでたまにこういった撮影が行われています。
ストリートビューに写っている「ぎょらん亭」は私が地元で2番目に好きなラーメン屋なので、こっちに来てラーメンが食べたくなったら是非。
(余裕があれば少し歩いて市民球場近くにある本店へ行くことをおすすめします。)
4.あるあるCity
我らがオタク文化発信地であるここあるあるCityも小倉駅から出てすぐの場所に建つ複合施設です。北九州に住むオタクの生命線ですね。
漫画アニメグッズCDなどなど、ここに行けば大体揃いますし、ここに無ければ北九州で手に入れることはできません。
館内には各種ショップはもちろん、マチアソビcafeやメイド喫茶、ライブスタジオなんかもあり年中イベントが行われています。
5・6階には漫画ミュージアムがあり、様々な漫画やアニメ、イラストレーターの方の展示会が行われていたり漫画教室が開かれていたりしています。
個人的にはあまり利用しませんでしたが、たまに覗くとビックリするくらい賑わってたのを覚えています。
このあるあるCityを抜けてすぐには海が広がっており、遠くには本州・山口県下関市が見えます。
ここって九州の端っこなんだなぁと感じられて少し好きな場所です。
5.資さんうどん
福岡のうどんチェーン店といえば?と聞けば福岡県民の大多数は「牧のうどん」と答えますが、ここ北九州では「資さんうどん」が1番に挙がります。
夕飯で困ったらとりあえずここ行っとけランキングでジョイフルに次ぐ2位のチェーン店です。
(ジョイフルは大分県発祥のファミレスです。)
この資さんうどん。なぜかレジ横におはぎを置いて売っているのが特徴で、甘党な私はこれがめちゃめちゃ好きなんですが食後に食べる事を想定されていないサイズ感で売られているのでレジで買って帰ると大体冷蔵庫行きになります。気をつけて買いましょう。
この資さんうどん、通称”資さん”で私が一番オススメしたいメニューはうどんでもおはぎでもなくカツ丼です。ほぼほぼカツ丼しか注文しないくらい私の中では「資さん=カツ丼」になっています。
うどんももちろん美味しいんですけど、あのツユにひたひたになったカツとトロトロのたまご、そしてその両方が染み込んだご飯は他の追随を許さない美味しさです。ラーメンに少し飽きてきた方は是非。
6.スペースワールド(跡地)
2017年末に閉園した遊園地スペースワールド。
その閉園に合わせ、とある星が「SPACE WORLD」と名付けられました。
学校や街の行事で数え切れないほど足を運んだ遊園地は『またいつか、別の星で会いましょう。』と言い残し"移転"してしまいましたが、私は未だにこれを受け入れられていないのでGoogle mapで更地になった光景を見て泣きそうになりました。ほんとうにつらい。
あとこれを書いてる今知ったのですが、スペースワールドの公式WebページだったURLに飛ぶと何故かパイナップル豆乳ローションの販促ページに飛ばされるようになっていました。ほんとうにつらい。
7.角打ち(かくうち)
角打ちとは「酒屋で立ち飲みをする事」を指します。
炭鉱の町として栄えた北九州では居酒屋でゆっくり飲むよりも酒屋で一杯引っ掛ける文化が栄えたんだとか。
北九州発祥のこの文化は今や流行りに流行って全国区だと地元の酒屋さんに聞いたことがありますが、私は福岡からあまり出たことが無いので実感も無いしなんならあまり信じていません。常連の爺ちゃん達が飲んでるところしか見たことがない・・・。
でも、あのとき近所の酒屋で祖父がいつものメンツと笑いながら飲んでいた姿はクラブのバーカンに通じるところがあるなぁと大人になって思います。
実は角打ち未経験なので一度は顔を出しに行きたいですね。
Ex.北九州弁(北九弁)
外で酔っ払いがしゃーしぃけぇ「なんなん?」っち思う事もあるっちゃけど、私はわりと良いとこち思っとーけ、ここまで読んで気になっちょんなら試しにこっちきー。「なんかちゃきさんくらすぞ」っち言っとー怖いやつとかそんな見んけー。
(訳)外で酔っ払いがうるさくて「なにしてるんだろう?」と思うこともあるけど、私はわりと良いところだと思っています。ここまで読んで気になってるなら試しにこっちに来てね。「なんだお前ぶん殴るぞ」とか言うような怖い人なんてそんなに見ないからさ。
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上に書いた方言、自分でもビックリするくらいエセ感がすごいので年末は地元に帰ってネイティブに触れて来ようと思います。
それでは!