2019年3月によく聞いた曲
3月はなんかいろいろなことがあって、バタバタしていた。
仕事の納品が重なったり、ピアノ教室に行き始めたりした。ピアノ習い始めることにした2月の自分をぶん殴ってやろうかと思ったが、新しいことを始めるのには犠牲も必要だ。だから殴らなかった。
一番デカかったのは実家の祖母が亡くなったことだ。僕はあまり普段泣かないが、これはまじで泣いた。考えてみたら2017年に映画リメンバーミーを見て以来泣いてなかったし、リメンバーミー見る前は5年くらい泣いてなかった気がする。そのリメンバーミーの5倍は泣いた。むしろリメンバーミーは主人公のおばあちゃんが死ぬ話だから、今見たら500倍泣ける自信がある。
そんな感じでバタバタしていても音楽は人生を豊かにしてくれる。職業柄忙しいほどパソコンの前に座る時間が長くなるので、3月はいろんな音楽を聞いた。その中から特に人生を豊かにしてくれた音楽をまとめる。
The Chemical Brothers - Got To Keep On
言わずとしれたケミカルブラザーズの新しいアルバムの中の一曲。アルバムの中からはPV的なものが3曲だけ公開されている。このPVが一番好きだ。ケミカルブラザーズと言えばPVといってもいいくらい本当に全部手が混んでいる。有名な『Star Guitar』やCG最高な『Wide Open』など全部いい。
ただいつもケミカルブラザーズのPVを見ると、音楽は同じトラックをループさせてもまったく問題ないが映像はループするといきなり安くなってしまうのは不公平過ぎないかと思う。ちょっとしたノリでループさせて曲を伸ばしているのが、PV製作者を一週間悩ませてるぞというのは言いたい。
4月12日に全曲がリリースされるので早く聞きたい。
FKJ - Leave My Home
FRENCH KIWI JUICE(フレンチ・キウイ・ジュース)を略してFKJ。なんだよキウイジュースって。クールな音楽やってるわりにかわいいなとか思っていた。
家族にちなんだ由来があるんだ。僕は母親がフランス人で、父親がニュージーランド人なんだけど、キウイはニュージーランドの名産でしょ。で、ジュースってワードは「血」を表しているんだ。フランスとニュージーランドの血がミックスされて、僕の身体に流れているっていうイメージ。
いや作る音楽もおしゃれなら由来もおしゃれだな。しかも家族を大事にしてるのがめちゃ感じられる。リメンバーミーくらい大事にしてそう。ドレッドヘアーは全員メリケンサックで人を殴ってるイメージだったけど、それを改めようと思う。
FKJ は一人でギターやらベースやらサックスやらピアノやら何から何まで演奏できて、自分でミックスやエンジニア的な作業もする。かっこよすぎる。最近公開された映像ではウユニ塩湖のど真ん中で演奏しまくってる。家でやれ。かっこいいけど。
Sugar Babe - SHOW
シュガーベイブは山下達郎や大貫妙子などが1973年〜1976年の間活動していたバンドだ。今から40年前の曲と思えないほどかっこいい。やっぱカッティングギター好きだなと思える。しかし当時は当時の主流の音楽とは雰囲気が違いすぎるためまったく売れなかったらしい。まさに時代が追いついていなかったとはこのことか。wikipediaには下記のように書いてある。
同じようなスタイルのバンドが他にいなかったため、的外れな評論やいわれなき中傷も数多く受けていた。バンドの構造的宿命から1976年に解散したが、中心メンバーの山下達郎や大貫妙子らのその後の活動によって、シュガー・ベイブはシティ・ポップの嚆矢となり、1990年代以降のJ-POPの前史としても認知されるに至った。活動当時は極めてマイナーなバンドであったが、日本の音楽史上では非常に重要なバンドである。
かっけ〜。伝説かよ〜。最近Yogee New Wavesという僕と同年代の人たちのバンドがシュガーベイブの曲をライブでカバーしていた映像を見た。Yogee New Wavesのことはもともと好きだったけど、なんかめちゃいいなと思った。シュガーベイブがなかったらYogee New Wavesも生まれなかったかもしれないと思うと、売れなかったシュガーベイブも報われる。
The Avalanches - Because I'm Me
3年前の曲だが、今更めちゃめちゃ聞いた。確か発表当時このPVが何かのweb記事に取り上げられていたのを見て、いい曲だなと思っていた覚えがある。でもそのときはそれだけで終わっていた。最近参考映像を探しているときに久々に掘り起こしてすぐApple Musicで落とした。サブスクさまさまだ。
この曲が入っているアルバムでは3500以上のサンプリング素材を切り貼りしして作り上げたらしい。熱意がすごい。
Lucky Kilimanjaro -ひとりの夜を抜け
去年の10月に発表されていた曲だったが、全然知らなかった。一回目に聞いてめちゃはまった。夜遅く一人で帰宅するときに勇気付けてもらった。めちゃかっこよくない?これ聞きながらPVっぽく歩く自分もかっこよくない?ってなってた。シンセがいいよ。シンセが。
柴田聡子 - 結婚しました
以前から好きで聞いていた柴田聡子の新しいアルバムから一曲。前回の後悔という曲が特に好きだった。PVもよかった。
今回のアルバムからもPVが3つ出ていた。3つとも色が違っていい。この3つがおそらくリード曲的な感じだと思うが、『結婚しました』が一番すきでよく聞いた。出だしがめちゃいい。「やっぱハワイより船に乗ろうよ」なんて歌詞が冒頭に出てきたら、自分が旦那かと錯覚してしまう。タイトルは『結婚しました』なのに別にこれといって誰かに伝えているわけではない感じがした。あくまで夫婦2人の生活を日記として書き綴ってるようなそんな歌だ。こんな結婚を僕もしたい。
King Gnu - 白日
今めちゃめちゃ勢いがあるKing Gnu。この曲ばりかっこよくないか。
こんなかっこいい曲出しながら、また新たにかっこいいプロジェクト立ち上げたり、メンバーの一人がオールナイトニッポンのパーソナリティになってたり、やりたい放題だ。王様かよ。Kingの名は伊達じゃねえ。メンバーに入れてくれ。買出しからやります。
斉藤由貴 - 卒業
やはり卒業シーズンにはこれを聞きたくなる。めちゃかわいい。今の52歳の斉藤由貴もけっこう好きだ。斉藤由貴も最高だが、歌詞も最高だ。
離れても電話するよと 小指差し出して言うけど
守れそうにない約束は しない方がいい ごめんね
せつねえ〜〜!!なんだこれ〜〜!
好きだけど、全部あなたの言う通りにはならないというちょっとした強気が見える。でもそれは好きがゆえに意地を張っているのだ。こんなこと言われたら、今すぐ薬指差し出してもらって婚約指輪はめたい。
けっこう80年代、90年代の曲が好きで聞いていたが、今月になって大きな発見をした。自分の好きな曲はほぼ『筒美京平』の作曲だ!!いやこれは本当にすごい。80年代、90年代と20年に渡り、様々な歌手の作曲をしているのだ。これは天才以外の何者でもない。
と思ってたら1960年〜2010年代まで名曲つくってる!!!しかもちゃんと作曲した作品が、1960・1970・1980・1990・2000年代と、5年代連続でチャート1位を獲得してる。バケモノかよ。まじでwikipediaを見て欲しい。これも筒美京平か!って絶対になるから。
というような話を実家帰った時に母親にしたら「あんた何をいまさら言いよんな。」と言われた。悔しくてここ最近はApple Musicの筒美京平プレイリストをずっと聞いてる。平成も終わろうかとしてる時代に昭和の名曲をすぐ聞けるというのはいいものだ。みんなも聞いて欲しい。