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MagicaVoxelでモデルを作ってフィギュアを作った話

こんにちは、しぐれです。
今回はドット絵やGBstudioではなく、MagicaVoxelについてお話ししていきます。
タイトルの通り、MagicaVoxelでモデリングし、フィギュアを作りました。
その過程で色々あったので備忘録として書き残しておこうと思います。


MagicaVoxelって?

MagicaVoxelとは、ボクセルアートが簡単に作れるソフトです。
マイクラの世界にあるオブジェクトみたいなイメージで、立方体を組み合わせて3Dモデルを作ります。
3Dモデリングは前から興味があったのですが、Blenderは私のPCだとレンダリングモードが重くて断念しました。
MagicaVoxelはレンダリングも軽く行えました(小さいモデルしか作ってないからかもしれませんが……)

どうやってフィギュアを作ったの?

簡単に流れだけ説明すると、
MagicaVoxelでモデリング→MeshLabで調整→DMM.makeで注文
という感じです。
細かく説明していきます。

1. MagicaVoxelでモデリング

まずはフィギュア化するモデルを作成します。
今回は友人が作成したドット絵を使っています(許可はいただいています)。

私の場合、元々はフィギュア化しようと思っていなくて、モデリングした後に3Dプリントしてみようかな、という流れでした。
作ったモデルは以下の通りです。
これをply形式でExportしました。
また、印刷代を節約するために中身は抜けるところは抜いています。

サイズ:X 14, Y 32, Z 44

友達FA

2. MeshLabで調整

このままだと小さすぎて印刷できないので大きくします。
MagicaVoxelは最大サイズがX 256, Y 256, Z 256までしかないので困っていました。
そこでボクセルアーティストのウラベ・ロシナンテさんに聞いてみました。
普段はめっちゃすごいボクセルアートを作っています。私がボクセルアートに興味を持ったのもウラベさんがきっかけでした。

ウラベさんは過去に自身の作品を3Dプリントしていたので、ダメ元でお聞きしました。

ウラベさんの記事はこちら

するとすぐにお返事いただけました。
だいぶ昔のことだから覚えてないとのこと…いやそりゃそう。申し訳ない。
でもこの記事が参考になるかも!とご提示いただけました。本当にありがとうございます。

ご紹介いただいた記事はこちら

というわけで、こちらの記事を参考にMeshLabで大きさを変更することにしました。
この記事ではスケールを2.3倍にしていますが、私のモデルは小さいのでもっと倍率が必要だろうと思い、試行錯誤の結果、最終的に30倍にしました。
詳しいやり方は上記の記事を参考にしてください。

3. DMM.makeで注文

ウラベさんの記事やウラベさんに紹介していただいた記事にある通り、DMM.makeで3Dプリントしてみました。
3Dモデルをアップロードしたときの寸法を書き残しておきます。

X:21mm   Y: 48mm   Z: 66mm   体積:21627m^3

30倍でこれです。
大きさは好みですが大きいと値段も高くなるので、お財布と相談してこうなりました。
MeshLabで倍率をどれくらいにしたら良いか分からない場合は、試しにDMM.makeにモデルをアップロードしてみて寸法を確認するのが良いと思います。私はそうしました。

大きさや壁の厚みが問題なさそうなことを確認し、さぁ注文しようと思ったときに問題発生。

プレビュー画面にカラーが反映されていないのです。

ply形式で出力したのに…(慣れてないので全然分かってないです)
何か間違えたかな?と思い何度もアップロードして確認します。
しかし、何度やっても同じ。グレーのモデルが表示されます。

うんうん唸っていて全然進まなかったので、サポートに連絡しました。
問い合わせた内容は「フルカラーでプリントしたいが、アップロードするとカラーの情報が出てこないので不安。このファイルでちゃんと色がつくのか事前に確認したい」って感じです。
すると、すぐに確認してくださり「カラーが反映されていました。データは差し替えておきます」ということでした。
すぐにマイページを確認すると画像が変更されており、カラーになっていました。安心。DMM.makeのサポートさんありがとうございます。

というわけで、いざ注文。
素材は「フルカラーマルチマテリアル|MJT|J750」にしました。
値段は高くなりますが、フルカラーだけは譲れない。

注文後の流れは以下の通りです。
10/23:注文受付
10/24:注文完了(データチェックなどが完了)&制作開始
10/28:発送準備&発送完了
10/29:実物が届く

土日は多分お休みなので、大体1週間くらいかかりました。
正直、2週間かかると思っていたので想定より早かったです。

届いたものがこちらです。

かわいい

明るい色の部分はとても良い感じですが、暗い色の部分は色ムラのようなものが見受けられました。目立つと言えば目立つので、暗めのプリントをする際には注意が必要かもしれません。

あと大切なことですが注文前にモデルを確認することをおすすめします
(大きなものではないものの、届いたものを見てミスに気づきました)

感想

MagicaVoxelで3Dモデリングしたものが実際に触れるのはかなりワクワクしました。この気持ちのためにやって良かったと思えました。
実物は可愛いのですがお値段が可愛くないので、他のモデルも!というのはちょっと難しいかなと思いました。

MagicaVoxelはまだ触り始めたばかりなので、色々なものを作っていきたいと思います。気に入ったのがあればフィギュア化するかも。

そして今回、フィギュアのモデルになる前のドット絵を描いたひだりさん、フィギュア化についてアドバイスをくださったウラベさん、本当にありがとうございました。

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