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傍聴に行こう!

流行らせよう、議会傍聴!
議事堂で見えてくる日本の姿

いっとき裁判所傍聴が流行ったことがある。
次に流行ったのが左翼デモ(たまに今でもやってるが・・・)
その次が推し活(現在も)
現在流行っているというより、もはや日常生活にか欠かせなくなっているのがSNS。FBやX(旧ツイッター)での意見を述べる「一億総評論家」が登場している。
FBは比較的高齢層。Xは若い層から中年層に人気だ。

昭和100年を迎える今年、流行らせたいのが「国会・地方議会」の傍聴だ。
というより必須です!
サラリーマンは無理としても、多くの高齢層は映画館や散歩、図書館などに現れる。
高齢者の特徴は「俺様の意見を聞け」「時代を開いたのは俺様だ」という立ち位置だ。

そういう人たちの棲息場所は、主に政治家、評論家などの会合や講演会である。
講演会などでは最後に質疑応答があるのが普通だが、そこでイライラするのが「質疑ではない俺様意見」だ。最近は司会者も心得たもので「ご意見ではなく質問を」と先回りする。

「俺様」たちは主にネット・仲間・メディアから情報を得ている。
既存メディアではない情報は非常に貴重だが、真偽が疑わしいものも溢れている。
それらを振り分け振り分けしながらの作業はとても大変だ。

国会議事堂をはじめ全国自治体のすべてに傍聴席がある。誰でも参加できる。
仕事柄、国会議事堂へ行ったり議員会館へ行ったりする。また地方議会も顔出しをする。

議会傍聴では議員のナマの顔が見れる。
国会中継はテレビでも中継しているが、ナマで見るのと格段の差がある。
国会中継は主に議場全体か、議長席付近、登壇する議員のアップが中心である。

国会議事堂は、壮大な美の極致といっても良いほどのステンドグラスの天井の下にある。
正面の天皇陛下の玉座の下に議長席、横並びに閣僚席、議段に相対するように扇形に議員席が並んでいる。
記者席は議場の上の階にあり、更にその上に傍聴人の席が並んでいる。
正面左側が自公などの与党席、中央右側が野党となっている。

現場百回とは警察や記者が良く使うが、議会傍聴もまさに議会百回だ。
1月27日の国会では、野田佳彦 (立憲民主党)、 森山裕 (自民党)、 亀井亜紀子 (立憲民主党)、 前原誠司 (日本維新の会)などが代表質問を行った。
夫々党が掲げる内容を質問したが、それらは動画などを参考にしてほしい。
会議が始まるときに首相が座に就くと、習慣で拍手が必ずあるが、現首相に対しての拍手はごくごく少ない。その時が議員席を見るチンスで、これは中継してくれない現場だ。
野田氏の登場では大きな拍手がわくが、その時にも下の議員席を眺めると誰が拍手をしてるのか一目瞭然である。

質問と返答、或いは議員の動向を見ていると、誰がどの質疑に注視しているかがよくわかる。
休憩時間に犬も歩けば式に廊下を歩けば議員に出会う。

ネットで探した情報を持論のように述べる前に、議会傍聴に行ってほしい。
暇を持て余す余生世代の自称評論家の方々こそ、議会傍聴に行ってほしい。
ビールも生のほうが新鮮で美味しいのと同じだ。
国会まで行くのは大変と思う人は、自分の自治体の議会傍聴に行ってほしい。
まず、そこから始めよう。
新鮮な情報と正しい発言を、拾い読みして伝えるのではなく、自分の目でも確認しよう。

特に現政権の場合、必要なのは正しい情報を得ることだ。
現政権に反対するためにも、最初から国会に行かずとも、自分の町の議会議員から情報を得よう。

議会傍聴、本当に面白い。

(やまと新聞 永井)