
国会開会式での大珍事 リハーサルしたのに・・・
この開会式。天皇陛下のお言葉を賜ると、衆議院議長はこれを受け取りに階段を上ります。もちろん議長は陛下より1段下でとまらなければいけません。これがとても緊張するとのことで何度もリハーサルをするのですが、昭和41年12月3日に珍事が発生しました。

綾部健太郎・第53代衆議院議長はなんと絶対に上がってはならない天皇陛下と同じ段まで上がってしまいました。
しかも陛下の近くまで歩いて行ってしまった・・・
こんなことがありますか??信じられませんよね。
当時の佐藤首相は顔面蒼白、議場内は動揺が駆け巡り、当の綾部議長は1段下がろうとしたところよろめいてしまい、なんと絶対に向けてはいけない背中を陛下に向けてしまいました(本来は後ずさりで下りなければなりません)。
しかし、このようなことは綾部議長だけでなく、斉藤実首相も同じ段まで上がってしまい慌てて1段飛び降りたことがあります。
また、もっとひどいのは、幣原喜重郎衆議院議長は、自分が読まなければいけない式辞を誤って天皇陛下に渡してしまい、秘書に「違います!」と指摘され、天皇陛下からもらい下げてきたことがありました。
どんな大物議員も天皇陛下の面前では最高度の緊張に達するということでしょう。

これら珍事の際にも天皇陛下はにっこりお笑いになられたとのことです。