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Y.PRESS by やまと新聞

Y.pressはやまと新聞のnoteです。 皇室を敬い 日本の歴史・文化を正しく伝えていきます。 今の日本の政治について少しだけ学びたい。今日本で起こっていることを知りたい。 こ…
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#北朝鮮

最大非常防疫闘いでの勝利宣言後またコロナ感染者が発生した北朝鮮  宮塚コリア研究所代表 宮塚利雄

北朝鮮メディアは8月25日、北朝鮮北部の両江道で23日に新型コロナウイルスの感染が疑われる発熱患者が4人確認され、当局が感染者が出た地域を封鎖し、PCR検査などを行っていると伝えた。 北朝鮮当局は7月29日以降感染者は一人もいなくなったと説明してきた。 そして8月3日には治療を受けていた全ての人が全快(核酸検査で陰性と判断した)したと発表し、これを受けて8月10日に金正恩総書記は朝鮮労働党中央委員会と内閣が招集した全国非常防疫総括会議で、「約3カ月にわたるウイルス撲滅対策

奇々怪々な北朝鮮が報じるコロナ感染者数   宮塚利雄(宮塚コリア研究所代表)

北朝鮮という国は「ゼロ」という数字と「100」という数字がよほど好きらしい。「100」と言えば、北朝鮮の最高人民会議代議員選挙などでは有権者が100パーセント投票し、投票者100パーセント賛成したと報じるのが常である。投票所で反対票を投じるには他の投票箱の所に行かなければならず、そのような動作をしたらすぐに反動分子として捕らえられ、強制収容所送りとなること必至なので皆が賛成票を入れるのである。  さて、日本や韓国では新型コロナの感染者が急増しているのに、北朝鮮の朝鮮中央通信

【紹介】「北朝鮮よ、兄を返せ─”特定失踪者”実弟による手記」藤田隆司著 ハート出版  三浦小太郎(評論家)

実は、現在著者の藤田氏は病床にある。ご健康であれば、藤田氏自身が自分の言葉で本書について語っただろう。そして 本書は私が多少編集にかかわった書籍であり、「書評」にはふさわしくないので、あくまで紹介記事として書かせていただく。 藤田隆司さんの兄、進さんは、1976年2月7日、19歳の時に「新宿方面のアルバイトのガードマンに行く」と言って出ていったまま姿を消した。藤田氏の家は、母を早くに失い、鋳物工場で働く父親と、兄弟二人で生活していた。学業もスポーツも優秀で、ギターを愛し、体

奇々怪々な北朝鮮のコロナ報道と金正恩の頓珍漢なプロパガンダ 宮塚利夫(宮塚コリア研究所代表)

北朝鮮の防疫当局は6月30日、国内で感染拡大が続く新型コロナウイルスについて、4月初めに韓国と近接する地域で「見慣れないもの」に触れた二人から首都、平壌を始めとする全国に拡散したとする調査結果を発表し、北朝鮮のメディアが7月1日に報じた。 北朝鮮は2019年末に中国・武漢発の新型コロナウイルス(CОVID―19)感染症が世界的に発生して以来、WHО(世界保健機構)に感染者ゼロと主張してきたが、ゼロ報告は超独裁国仲間のトルクメニスタンと北朝鮮二か国だけである。 それが5月1

【拉致の闇を切る】 「時間がない」  荒木和博(特定失踪者調査会代表)

「高齢のご家族には時間がない」  集会のたびに語られる言葉です。これに異議のある人はいないでしょう。  特定失踪者のご家族でもこのところ連絡がとれなくなったりした方が増えてきています。かつては集会でご一緒したりお宅にお邪魔したご家族について、亡くなられ、あるいは施設に入られたと聞くのは正直こたえます。高齢ではなくても先日著書『北朝鮮よ兄を返せ』(ハート出版)を上梓した藤田隆司さん(川口で失踪した藤田進さんの弟)は昨年倒れ、一時は死線をさまよっていました。彼は私より1歳下で

北朝鮮の奇々怪々なコロナ感染者数報道   宮塚利雄(宮塚コリア研究所代表)

北朝鮮は5月12日に開かれた朝鮮労働党の会議で、オミクロン変異株「BA.2」の感染者が発生したことを明らかにした金正恩朝鮮労働党総書記は、「最大非常防疫体制」への移行を宣言し、その後、「建国以来の大動乱」と位置付けた。北朝鮮は2020年1月下旬に中国からの新型コロナの流入を遮断するために国境封鎖を断行し、徹底した防疫体制をとり、「ゼロ コロナの国北朝鮮」を吹聴してきたが 、それがなぜ5月12日に「コロナ感染者発生」と明らかにしたのか。それでなくとも北朝鮮は今年3月31日までに

【拉致問題の闇を切る】 総理はなぜ特定失踪者家族に会わないのか  荒木和博(特定失踪者調査会代表)

これまで歴代総理は一度も特定失踪者家族に会いませんでした。特定失踪者家族会が結成されて5年、安倍総理・菅総理・そして現在の岸田総理にことあるごとにそれを要求してきたのにもかかわらず、政府にはそれに応えようというそぶりすら見られません。  5月24日、来日した米国のバイデン大統領は横田拓也代表ら家族会(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会)のメンバーと面会しました。当然これは日本政府からの強い要請によるものでしょう。もちろん総理は家族会のメンバーには何度も会っています。何の要請も

―ロシアの蛮行が北朝鮮に「自衛の核保有」を正当化づける「悪の教訓」に― 宮塚利雄(宮塚コリア研究所代表)

北朝鮮は今年1月に7回ものミサイル発射実験を行ったが、2月に入るとピタリとミサイルの「乱れ打ち」は止まった。これは北朝鮮の最大の友好国で擁護国でもある中国の北京で、冬季オリンピックが開催されたからである。3月には冬季パラリンピックが開催されるので、3月もミサイル発射実験は行わないだろうと予想されていたが、冬季オリンピックが終わるや、2月27日には8回目となる弾道ミサイルを日本海に発射した。北朝鮮は偵察衛星開発のための行程計画に基づいた重要な試験を行ったと発表し、偵察衛星が宇宙