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うさ色デイズ【センチュリオン】
はじめに
お疲れ様です。やまきゃです。ペットとして飼うなら猫がいいと思います。
今回紹介するのは【センチュリオン】です。
【センチュリオン】とは
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センチュリオンはデッキビルドパック「ヴァリアント・スマッシャーズ」にて初登場したテーマです。
同期は【ヴァルモニカ】および【メメント】。マスターデュエルにおいてはこれらが先に実装されているので後れ馳せながら満を持しての登場というわけですね。
センチュリオンは登場当初、1枚初動で《赤き竜》からのカラミティ封殺が可能なテーマとして注目されました。
この頃すでに【超重武者】は存在していましたが、あちらは先行ワンキルにお熱でカラミティの研究は進まないまま規制を迎えたため、赤き竜カラミティを実戦的にプランとして取り入れたのはOCGでは【センチュリオン】が初と言えるかもしれません。(厳密にはマナドゥムとかもこのタイミングでやれたと思うんですが、流行り出したのはもうすこし後だったと思います)
そんな【センチュリオン】も発売から2ヶ月ちょいたったYCSJでは決勝トーナメントにて姿を見ることもありましたね。
今回はこの【センチュリオン】について詳しく見ていきましょう。
【センチュリオン】の特徴 ギミック
【センチュリオン】最大の特徴は
テーマモンスターを永続罠カード扱いで魔法罠ゾーンに置くことができ、お互いのメインフェイズにそれらを特殊召喚できる
という点です。これによって、お互いのターンにモンスターを出して少しずつアドバンテージをとるというミッドレンジです。
また、テーマフィールド魔法には
「モンスターが特殊召喚された場合に、自分のセンチュリオンモンスターを素材に含んだシンクロ召喚を行える」
という効果があり、これによって永続罠化したモンスターを相手ターンに出すことで能動的に相手ターンにシンクロ召喚を行うことができます。
そしてもうひとつの大きな特徴は、展開札兼初動となる3種のカードと、それら全てに繋がる1種のカードを合わせた合計4種12枚のテーマ内1枚初動による安定性の高さです。
では、詳細をみていくとしますか。
テーマカードの紹介と解説
まずは初動となる4種のカードを紹介したのち、効果モンスター・シンクロモンスター・魔法罠と順番に見ていきます。
《重騎士プリメラ》
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センチュリオンにおけるもっとも重要なモンスターであり1枚初動。
シンクロテーマというものは基本的にチューナーと非チューナーを揃える必要がありますが、センチュリオンは相互サーチによってこれらを簡単に揃えることができます。
共通効果に加えて、召喚・特殊召喚時にセンチュリオンカードをサーチする効果と、永続罠扱いの場合にレベル5以上のセンチュリオンモンスターに破壊耐性を付与する効果を持ちます。
センチュリオンはシンクロテーマですが、そのわりにテーマカードの中でチューナーの割合がとても少なく必ずこのカードを展開で経由します。だから重要。
相手ターンにも永続罠状態からSSすることでサーチが可能なため、このカードを永続化することがセンチュリオンのリソースになります。
意図したのかはわかりませんが、星4チューナー光魔法使いで攻守のステータスが同じなのでカルテシアやエクレシアとおなじく《軒轅の相剣師》だとか《赫聖の妖騎士》などのサポートを受けることができます。
《従騎士トゥルーデア》
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非チューナーモンスター。
共通効果で出る際にレベル4と8どちらにでもなれ、起動効果で自身を永続罠化しつつデッキからセンチュリオンモンスターを永続罠化することができます。
単純にセンチュリオンモンスターの枚数を増やしてくれるので、先行展開においてはほぼ必須。
また、このカード自体もプリメラに繋がるため初動になるカードでもあります。
そのほか、通常召喚した場合にアルミラージに変換できることや、炎族のため《篝火》でサーチできることは覚えておくといいでしょう。
《スタンドアップ・センチュリオン!》
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件のフィールド魔法です。
相手ターンにシンクロ召喚を行う上でこのカードは必須であり、このカードを盤面に置くことがまず基本展開の最低条件です。つまりこのカードがないと話にならないってことです。
また、プリメラやトゥルーデアにアクセス可能であることからこのカード自身も初動であり、モンスターを永続罠化できることから手数の一つにもなります。
一応この②の効果、このカードを発動したターンにしか使うことが出来ない点には注意してください。継続リソースではないです。
自分のセンチュリオンカードが他にあれば効果で破壊されないため、羽根帚やライストで雑に処理されず、またうさぎも刺さりません。
このnoteを読んだ以上、絶対にスタンドアップにうさぎを投げないように。
《誓いのエンブレーマ》
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デッキからセンチュリオンモンスターを永続罠化するか、センチュリオン魔法罠をセットすることができる速攻魔法。
【センチュリオン】というテーマにおけるすべてのカードに触ることができ、初動確保・誘発貫通・盤面強化全てをこなすことができるテーマ内最強のカードです。
プリメラ・トゥルーデア・スタンドアップを置いて初動とするのはもちろんのこと。
プリメラなどに無効誘発を受けた場合もこのカードがあればスタンドアップを置くことができ、仮に展開が全部通ってしまってもテーマ罠カードをこのカードで伏せることで妨害を増やせます。
要は初動と誘発貫通と上振れ札を兼ねているということです。
最悪このカードが被っても伏せておけば相手ターンにセンチュリオンモンスターを永続化できるので、
プリメラを出そうとしたらコズサイを食らってしまった→エンブレーマでアトリィを置いてチューナー供給
といったこともできます。(ただしこの場合センチュリオンモンスターしかエクストラから出せなくなる制約に気を付ける必要がありますが)
そのほかにも色々とテクいことができるカードで、
・初動スタンドアップへのうさぎにチェーンして発動して破壊耐性付与
・サンボルや咎姫などの破壊除去にチェーンしてプリメラを置いて破壊耐性付与
なども可能。器用なカードです。
《重騎兵エメトⅥ》
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非チューナーのレベル8。
共通効果と、相手ターンにフリーチェーンで自分のセンチュリオンモンスターを対象として発動し、そのモンスターを永続罠化しながら自身を手札・墓地から特殊召喚する効果を持ちます。
役割としては
・単純にセンチュリオンモンスターのかさまし
・相手ターンの好きなタイミングでスタンドアップを起動する
・相手の除去からセンチュリオンモンスターを逃がしリソースとする
などがあります。
1枚デッキにいれておくとできることが増える系のカードですが、絶対に入れなければならないというタイプのカードではありません。
《竜騎士アトリィ》
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センチュリオンにおいて超貴重なプリメラ以外のチューナーモンスター。
共通効果に加えて、召喚・特殊召喚時に墓地に"センチュリオン"カードと"エンブレーマ"カードがあれば1ドローできる効果がありますが、これが目的で採用するカードではありません。だってエンブレーマってサーチできないし落とすことも出来ないんです。誓いを素引きしない限りインクのシミなんですよこれ。
じゃあ何かというと単純に、『プリメラではないセンチュリオンネームのレベル4チューナー』というだけで1枚採用する必要があります。
センチュリオンというデッキは
プリメラを除去されると他になんのカードを引いていてもチューナーが出力できずシンクロ召喚すらできない
という弱点がありますが、アトリィを採用すればプリメラを除去されてしまってもシンクロ召喚まではいけるようになるからです。
ちなみに素引きするととても気分が悪いです。
《竜騎兵ガーゴイルⅡ》
![](https://assets.st-note.com/img/1720615235460-yYjD7FDRUC.jpg?width=1200)
共通効果に加え、シンクロ素材になると手札に回収できる効果と、自分場のセンチュリオンカードを墓地へ送ることで手札から特殊召喚できる効果を持ちます。
【センチュリオン】においては貴重な『単体で自ターンに2回出力することができるモンスター』です。
同じレベル8非チューナーとしてはエメトⅥと競合しますが、あちらとはこの点で差別化ができます。
リソースを回したいならエメト
展開力を上げたいならガーゴイル
といった感じで採用を決めてください。
一応トゥルーデアと同じく共通効果で場に出る際レベル変動が可能です。
《騎士皇レガーティア》
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センチュリオンネームのシンクロモンスター。12シンクロなだけあってステータスはでかめ。
特殊召喚成功時に1ドローができ、その後相手の攻撃力が一番高いモンスターを対象にとらず破壊できます。
これにより相手ターンにスタンドアップで出すことで妨害が可能ですが、うららで破壊もできなくなることだけには注意が必要。できればチェーン隠ししたいところ。
また、この効果はシンクロ時だけでなく死者蘇生などで吊り上げたりしても使うことができるというのは覚えておくと良いです。ライナでパクられて相手に使われるので。
②の攻撃力2000以下のモンスターが戦闘破壊されなくなる効果は、隣にいるプリメラ等だけでなくマスカレーナやリトルナイト、アポロウーサといったモンスターにも付与することができるので優秀です。
既に話した通り、③の効果によってお互いのエンドフェイズにセンチュリオンモンスターを永続罠化できるため、【センチュリオン】においてはこのカードの維持=リソースの確保です。毎ターンプリメラを置いてカードを増やしましょう。
一応この効果は対象をとらず、また墓地からだけでなく手札からも永続化できるので、《D.D.クロウ》等を受けても耐える可能性があることは覚えておくと良いでしょう。
機械族であるため、センサー万別下でプリメラ+トゥルーデアで出すことができます。
《騎士皇アークシーラ》
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レガーティアと並ぶ12シンクロモンスター。
相違点は
・特殊召喚成功時にはデッキからセンチュリオンカードをサーチ。
・自分の魔法罠ゾーンの表側カードに破壊耐性。
・お互いのエンドフェイズには墓地か除外から永続化。
などがあります。
闇属性であるために《赤き竜》と超融合される恐れがない(OCGだと7月末からされるようになるらしい)ので、先行で立てるならほとんどの場合こちらになると思います。
②の破壊耐性がかなり優秀で、プリメラによってアークシーラに耐性を与えつつアークシーラがプリメラを守るので、この2枚を揃えるとほぼ全てのカードを破壊除去から守れるように。
またセンチュリオンカード以外の魔法罠も効果範囲に含めるので、カイザーコロシアムや次元の裂け目などにも破壊耐性がつきます。
裂け目は自分の首も閉めるように見えて、アークシーラは除外からセンチュリオンを永続化できるのでとても相性がよいです。
《ウェイクアップ・センチュリオン!》
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自分の魔法罠ゾーンにモンスターカードがある場合に発動できる速攻魔法で、レベル4か8のトークンが出ます。
なんか無効誘発を貫通できそうな顔をしてますが別にできません。
プリメラに無効を受けても魔法罠ゾーンにモンスターカードがないためです。
じゃあなにができるねんという話ですが、このカードを採用しておくとスタンドアップ1枚から召喚権を使わずに12シンクロを出すことができます。
そのほか、速攻魔法であるために相手ターンの好きなタイミングでスタンドアップのシンクロ効果を起動できたり、②によってエメトや《騎士魔防陣》を落とすことができるので1枚は採用しておくと良いと思います。魔防陣の方はニビルケアもできるのでね。
《騎士の絆》
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速攻魔法で、手札か墓地からセンチュリオンモンスターを永続罠化できます。
たとえば初動のトゥルーデアに無効誘発を打たれた場合、トゥルーデアがレベル4のためシンクロ素材にしづらいのですが、アルミラージに変換したのちこのカードでトゥルーデアを永続化することでレベル8として再度盤面に出せるようになります。
基本的にセンチュリオンは永続罠から共通効果で出てくる回数が手数になるので、永続罠化できるカードのかさましとして1枚は入れておくと良いでしょう。
②の効果は相手ターンにシンクロしても使えるので、レガーティア効果をチェーン隠しする手段のひとつにもなります。忘れずに。
《騎士魔防陣》
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①はモンスターを1体次の自分スタンバイまで除外するシンプルな効果です。
リトルナイトがある今そんなに珍しいものでもないですが、暇なときにアークシーラなどでサーチしておくと一応妨害になります。
どちらかといえば②が本命で、フリーチェーンで墓地のセンチュリオンシンクロモンスターを蘇生できます。
当然レガーティアの特殊召喚時効果が誘発するほか、攻撃力1500ダウンによってレガーティアの戦闘破壊耐性が自身につくようになる点も優秀です。
ウェイクアップの②などで先行で墓地に送っておいて、エンドフェイズにリンク素材としたアークシーラなどを蘇生することでニビルケアをしたりもできます。
《騎士皇爆誕》
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発動無効破壊のカウンター罠です。
コストとして魔法罠ゾーンにある表側のモンスターカードを墓地へ送る必要があります。
なぜかコストとして墓地に送るのは永続罠でなくてもよいので、スネークアイに永続魔法化されたカードなどもコストにできます。
普通に使うとリソースとなるセンチュリオンカードを墓地へ送ってしまうことになるので、エメトなどを駆使してなんとか損失を軽減したいです。
といっても効果自体は強力なので、アークシーラやエンブレーマで持ってくる用に採用しておくと便利です。
【センチュリオン】の展開方法
初動となるのは、《重騎士プリメラ》《従騎士トゥルーデア》《スタンドアップ・センチュリオン!》の3種と、これら全てになれる《誓いのエンブレーマ》です。
この4種のうちどれか1枚+ハンドコストで12シンクロを立てつつ、相手ターンに12シンクロを行う準備を整えることができます。
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プリメラ初動
まずはプリメラを通常召喚してスタンドアップをサーチ。
その後スタンドアップを発動し、手札を捨ててトゥルーデアを永続罠化します。
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その後トゥルーデアを自身の効果で特殊召喚。そのままトゥルーデアの効果を使い自身とデッキのエメトを永続罠化します。
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エメトを自身の効果で特殊召喚し、プリメラとエメトでレガーティアをシンクロ召喚。1枚ドロー。
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エンドフェイズに、レガーティアの効果でプリメラを永続罠化すれば展開は終了です。
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相手ターンのメインフェイズに、プリメラとトゥルーデアは自身の効果で特殊召喚できるので、これでスタンドアップを誘発させて12シンクロが可能となるわけです。
また当然のことですが、レガーティアをアークシーラにすれば1ドローのかわりになんでもサーチができます。
トゥルーデア1枚初動
トゥルーデアを通常召喚し、効果で自身とプリメラを永続罠化。
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その後プリメラを出してスタンドアップサーチ。効果で手札を捨ててエメトを永続罠化。
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エメトをSSし、プリメラとレガーティア。
順番が変わっただけでやることはプリメラ1枚と変わりません。
スタンドアップ1枚初動
スタンドアップを発動し、手札を捨ててプリメラを永続罠化。
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プリメラを特殊召喚し、トゥルーデアサーチ。トゥルーデアを通常召喚。
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トゥルーデア効果で自身とデッキのエメトを永続罠化。
エメトを特殊召喚し、プリメラとレガーティア。
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結局は最終的にこの形になってくれれば基本展開としては完了です。
紹介した3つの展開ルートは、全て召喚・特殊召喚回数が4回のためニビルを受けないというメリットがあります。
今回はせっかくなのでそのほかの展開パターンものせておきます。
トゥルーデア1枚 マスカレーナ追加
トゥルーデア通常召喚。効果で自身とプリメラを永続罠化。
プリメラ特殊召喚。効果でウェイクアップサーチ。
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ウェイクアップ発動、8トークンを生成。
トークンとプリメラでアークシーラをシンクロ召喚。効果でスタンドアップサーチ。
スタンドアップ発動。手札を捨ててアトリィを永続罠化(まだ出してないセンチュリオンならなんでも良い)。
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アトリィを特殊召喚。アトリィとアークシーラでマスカレーナ。
墓地のウェイクアップ効果でデッキから魔防陣を墓地へ送る。
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エンドフェイズ、魔防陣効果でアークシーラを蘇生。アークシーラでプリメラを永続罠化。
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スタンドアップからでも同じことができますが、プリメラ初動の場合はできません。ウェイクアップが最初のシンクロ前に絡まないからです。
プリメラ+スタンドアップでアークシーラ+コズミックブレイザー
2枚初動の動きになります。
プリメラ通常召喚。効果でウェイクアップサーチ。
スタンドアップ発動。手札を切ってトゥルーデアを永続罠化。
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ウェイクアップ発動で8トークン生成。プリメラとアークシーラをシンクロ。効果で騎士の絆サーチ。
トゥルーデア効果で自身とデッキのアトリィを永続罠化。その後アトリィを特殊召喚。
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墓地のウェイクアップ効果でデッキからガーゴイルを墓地に送り、アークシーラでサーチした騎士の絆で永続罠に。
そのままガーゴイルを特殊召喚し、アトリィと《赤き竜》シンクロ召喚。
赤き効果でアークシーラを対象にコズミックブレイザーに変身。
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エンドフェイズにアークシーラでプリメラを永続罠化します。そうするとトゥルーデアとプリメラが永続罠化しているので、相手ターンにもう一度赤き竜ができます。
『プリメラ+ウェイクアップ』や『スタンドアップ+ウェイクアップ』でも同じことができます。
ちなみに、《シンクロ・ランブル》も採用しておくとアトリィを蘇生でき、ガーゴイルも手札から特殊召喚できるのでもう1体12シンクロを出すこともできます。
【センチュリオン】の強み
豊富な1枚初動からの赤き竜展開
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センチュリオンの強みといえばやはり、《赤き竜》展開がとても簡単に行えることがまず挙げられます。
プリメラ・トゥルーデア・スタンドアップ・誓いの4種によって安定した初動枚数を確保しつつ、これらはすべてが1枚初動となり、魔法罠は重ね引きで手数にもなるために無駄なくデッキ構築することができます。
エクストラもメインデッキもかなり枠が余るので、《超融合》を入れたりだとか《天底の使徒》をつかうことも可能。この辺の構築自由度はけっこう高いです。
ドロールに強い
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【センチュリオン】の展開方法は
1.モンスターを永続罠化する
2.永続罠化したモンスターを特殊召喚する
という手順を踏むので、サーチやリクルートを多用しません。
そのため《ドロール&ロックバード》を致命的に受けることがありません。(というよりも、永続罠化という手順を踏むことでメタをすり抜けているというのが正しい)
デッキからサーチだとか直接特殊召喚しているわけでもないので、うららも致命的には受けません。
また、マスターデュエルにはまだ存在していませんが《マルチャミー・プルリア》に対しても同じ理由で強く出る事が出来ます。
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アークシーラによる耐性付与
アークシーラは自分の魔法罠ゾーンの表側カード全てに破壊耐性を持たせる事ができます。
これにより、相手ターンに《ハーピィの羽根帚》や《ライトニング・ストーム》《幽鬼うさぎ》を受けても後ろのプリメラやトゥルーデアを割られる心配がなくなり、動きたくないのに無理矢理動かされるということがなくなります。
環境的な話をすれば、プリメラ+アークシーラの盤面は全てのカードに破壊耐性があるので【炎王】のキリンや神天焼がまったく恐くありません。これは結構良いところです。
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また、この効果はテーマカードだけでなく《カイザーコロシアム》のような永続カードも守ることができます。禁止だが?
コズミックブレイザーの万能無効もあり、これだけ簡単に汎用永続カードに耐性を持たせられるのはセンチュリオンの強みでありまた個性でもあります。
【センチュリオン】の弱み
いまから死ぬほど悪口を言います。
脆い
脆いです。
既に説明した通り、チューナーモンスターへの狙い撃ち除去というのが【センチュリオン】には強烈に刺さります。
プリメラを通常召喚して①効果を使うと同名を特殊召喚できなくなる縛りがつくので、そこでプリメラを除去されると人生おわりです。
もはやリトルナイトの①ですら致命傷です。
![](https://assets.st-note.com/img/1720646321321-hUVTHDu7h5.png?width=1200)
また、アークシーラやプリメラのおかげで羽根帚やサンボルのような破壊にはめっぽう強いですが、面にリソースを置くタイプのデッキであるため、《拮抗勝負》は重く受けます。
他にも、永続罠化したモンスターやスタンドアップに《コズミック・サイクロン》をぶつけられるだけで妨害を失います。
赤き竜展開にしたって、メインフェイズにしか展開できない(やろうと思えば別にチューナー残しウェイクアップとかでやれるけども)ので、優先権を相手に渡してしまい、メイン開始時でアークシーラに反逆なり撃たれたら止まります。
各種破壊耐性や高ステータスによって堅い盤面のように思えますが、実際にはこれらのカードによってあっさりとプランを崩されます。
手数がない
センチュリオンは他のデッキと違いデッキからサーチやリクルートを多用せず、そのかわりにモンスターを永続罠化してそれを場に出すという方式をとっています。
なのですが、この永続罠化したモンスターたちのSSは基本同名ターン1であり、また固有の効果を使うと同名を特殊召喚できなくなる制約がついてしまいます。先ほど説明したプリメラの①とはまさにこれのことです。
では、これが何を意味するのか?それはつまり、シンプルにモンスターを盤面に出せる回数が少ないのです。
【センチュリオン】がテーマの動きを行うにはチューナーと非チューナーの2体を残さなければなりません。
そのため他のテーマのように汎用リンクモンスターで妨害を踏みながら展開を通す動きや、リトルナイトで誘発ケアしながら展開するということがまったくできません。
【スネークアイ】みたいに本命の原罪宝の前に炎龍でモンスターを除去したりとかいうのも不可能。咎姫でエクセル出し直しとかもできません。
![](https://assets.st-note.com/img/1720646740734-XohM7Gk1KK.png?width=1200)
このため妨害を必ずマストカウンターに当てられてしまうので、他の汎用カードで妨害を踏むといった力業しか【センチュリオン】にはできないんです。
そもそも最大値が低い
そもそも、センチュリオンの展開最大値がたいしたことないです。
プリメラ1枚からコズミックブレイザー+罠で2妨害ですが、それで勝てるほど現代遊戯王はデフレしてません。舐めてます。
破壊されたら蘇生するとか、後続を呼ぶとかそういうのも一切ありません。本当に2妨害だけで、耐えるギミックとかリソース力みたいなのはぜーんぜんないです。
だって【炎王スネークアイ】ならエクセル1枚からもっと強い盤面できるんですよ。妨害もリソースもあっちが上ですし、自由枠の多さもあっちのほうが上。場合によっては初動枚数も負けてます。
カラミティが生きてたら話は別だったんですけどね。
なにをやっても誰かの劣化
センチュリオンを使う理由について考えてみましょう。
1枚初動で《赤き竜》展開ができ、初動が豊富であり、誘発をたくさん積むことができる。これがセンチュリオンの個性なのでしょうか?
もしそうなら、それは【超重武者】でよくないですか?という話。
![](https://assets.st-note.com/img/1720647328070-IKDK7c3NT5.png?width=1200)
同じ初動枚数、同じ誘発枚数なのに【センチュリオン】はプリメラに無効系を受けて止まるのに対して、【超重武者】ならワカU4もイワトオシもバイクも全部無効系貫通です。
特にカラミティが禁止になって以降は《赤き竜》を使えるということにそれほど大きなメリットはありません。出てくるのはせいぜいコズミックブレイザーくらいのものです。
万能無効1回なんて、どのデッキだってやろうと思えばできるんですよ。バロネスたてればいいんですから。
そう、遊戯王に数多存在するデッキの中でわざわざ【センチュリオン】を選ぶ理由がありません。
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ドロールに強いって言われても、環境にいるデッキ全部がドロールを投げてくるわけじゃない(なんなら少ない)のならそれは強みとは言えません。そういうのは【ふわんだりぃず】のGくらいでやっと言えることです。
墓穴抹殺積めるから【超重武者】の劣化ではないといっても、デッキに3枚しかないそのカードを素引きしないと駄目なのに他の全要素で負けてるのを許せるのでしょうか?
ニビルに強くてなんでも無効!凄いですね。【粛声】なら盤面もっと強くてリソースも多くてGなどの各種誘発受けももっと良いです。
破壊耐性持ちのアークシーラがあるって言われても、アークシーラは汎用12シンクロなので他のデッキでも出せるんです。
そのうえ永続カードをアークシーラやコズミックブレイザーで守れるとは言っても、その永続を引けないと意味が無いんです。
もうシンプルに、デッキパワーが足りなくて素直に使うとどうやっても他のデッキの劣化にしかならないんです。
カラミティ亡き後の【センチュリオン】が結果を残してるのもちらほら見ましたが、どれもメインから裂け目・カイコロ・デッキロック。素引き永続のパワーに頼っています。もう【神碑】つかおうよ。
出張誰でもセンチュリオン
強い弱いの話は一旦置いておいて、センチュリオンは出張シンクロギミックとしてはそれなりに評価されています。
・スタンドアップ初動で召喚権を使わずに4チューナーを出力出来る点
・アークシーラさえ作ればスタンドアップサーチから他テーマでもセンチュリオンの動きが出来る点
主にこの2つが評価ポイントであり、これを活かした混合構築もできるよ~ということです。
実際レベル4チューナーを出力できるいいギミックないかな~って考えるとかなり有力な選択肢です。
しかも、混合構築をすることで【センチュリオン】の弱点である手数の無さや脆さ、妨害数の少なさをカバーできます。
展開を広げるギミックとしてみれば何かの劣化とかも気にしなくて良いですしね。
単純に混ぜ物するなら【ホルス】【ビーステッド】【烙印】とかあるんですが、今回はギミックにシナジーのあるやつを紹介しとこうと思います。
【白き森センチュリオン】
![](https://assets.st-note.com/img/1720642362431-j6IyqEQl6x.jpg?width=1200)
略してきもんちゅっていうらしい。【白き森】がシンクロテーマであり12シンクロが可能なためアークシーラにつながり、【センチュリオン】に繋がるというわけです。
白き森が光魔法使いチューナーに関する効果を持っているんですが、プリメラが光魔法使いチューナーなので奇跡の噛み合いを見せます。
きもり→センチュはできるけどセンチュ→きもりは出来ないのがちょっと気にはなりますが、だいたいそんなもんです。
【レッドデーモンセンチュリオン】
![](https://assets.st-note.com/img/1720642369860-pnSNYWSYaj.jpg?width=1200)
じゃあこれはでもんちゅ?
発想としてはきもりと一緒で、レッドデーモンから12シンクロしてアークシーラするよってことです。
レッドデーモン側が闇ドラゴンSモンスターしかだせなくなる制約がかかるのに対して、アークシーラが闇ドラゴンSモンスターという奇跡の噛み合いです。
制約がかかるのがそのターン中だけなので、結局相手ターン赤き竜はできるのも面白いところ。
【超重センチュリオン】
![](https://assets.st-note.com/img/1720642756172-lGrvbmBj46.png?width=1200)
劣化とか言われるくらいなら1つにすれば良いってコトですね。
超重側で12シンクロができる=アークシーラからセンチュリオンにつながるというわけです。
実際、スタンドアップが場に残る関係上【超重武者】の制約にひっかからず手数になれる点は偉いと思います。超重武者も規制で初動が減ってる分枠は空いているはずです。
うーん。超重だけで良くないですか?
純【センチュリオン】に未来はあるのか
さて、ここまでの【センチュリオン】の問題点をさっくり箇条書きでまとめてみます。
・手数がない
・展開しても妨害数が足りない
・そもそもやることがセンチュリオンじゃなくてもいい
っていうことなんですよね。
「手数のなさ」や「妨害数の少なさ」はまだ採用カードでなんとかできるとして、「センチュリオンである必要がない」というのがやはりネックです。
解決するために出張して【〇〇センチュリオン】とかにしても良いとは思うんですが、じゃあ純構築の【センチュリオン】に未来はないのでしょうか?
誰かの劣化と言われても、パワーが足りなくても、勝てなくても使いたい。そういうこともあると思うんです。
使いたいから使うんだと。大変結構。
大丈夫、実はあるんです。【センチュリオン】にしかできないこと。
救世主《帽子屋トップハットヘア》
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《帽子屋ハットトップヘア》はアトリィと同じ「インフィニット・フォビドゥン」で収録されたリンクモンスターです。
彼の能力はシンプル。リンク時にデッキから永続罠モンスターになる罠カードをセットする効果と、魔法罠ゾーンのカードがモンスターゾーンにでると魔法罠を破壊すること。
普通に使われる分には、ドロールや無効誘発を受けたときに余ったモンスターでハット卿をつくり、《碑像の天使-アズルーン》を持ってきて妨害とするのが一般的。
ただ、【センチュリオン】においては一味違います。《苦紋様の土像》《澱神アポピス》があるからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1720642221597-CioS2marSn.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1720642221663-O6E6MZjzMq.jpg?width=1200)
土蔵は魔法罠ゾーンのカードがモンスターゾーンにSSされる必要があり、アポピスは他の永続罠がなければならないカードですが、【センチュリオン】はこれらの条件を満たすことができます。
本来これらは素引きしなければいけないカードであったのですが、トップハムハット卿の登場以降は適当なモンスター2体で持ってくることができるようになったというわけです。
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ちなみにこの構築で勝ってる人は見たことないです。
マスターデュエルの【センチュリオン】
言ってもマッチ戦よりマシ
正直センチュリオンのことめちゃくちゃ弱いって言ってたんですけど、別に勝てないわけでは無いんですよ。
ぶっちゃけアークシーラ+裂け目+デッキロックとかされたらほとんどのデッキは勝てません。
![](https://assets.st-note.com/img/1720642046948-OO4rUMURRB.png?width=1200)
ところが、マスターデュエルってシングル戦なのでOCGみたいに「2戦目から拮抗コズサイをサイドインされて負け」とか無いんですよね。(拮抗はわりと打たれそうですが)センチュリオンの負けパターンである「脆さ」をあんまり気にしなくて良いんです。
シングル戦は強みの押しつけが比較的決まりやすくて強力なので、そういう意味では【センチュリオン】はマッチ戦よりも戦いやすいんじゃ無いか?って話です。
後手の弱さはやはり課題
ただ、それでも【センチュリオン】特有の「後手の弱さ」は課題です。
相手が【炎王】でも【烙印】でも【R-ACE】でも【クシャトリラ】でも変わりません。プリメラを破壊されたり除外されたりひっくり返されて動けなくて負けちゃいます。
ふつうに1妨害が貫通出来ないなんてザラです。
なんとかしてそういう妨害を無効化するか他に使ってもらう工夫が必要です。純構築なら《超融合》なり《拮抗勝負》で無理矢理破壊するとか、混合構築なら【ホルス】などで先に盤面処理してもらうとか。
とにかく、無対策でなんとなく【センチュリオン】使ってみよーってやってると絶対に痛い目を見ます。
【センチュリオン】の弱点をちゃんと理解して、それをカバーして強みを出しきれるようにデッキ構築しましょう。
おわりに
以上です。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
本当に申し上げにくいんですが、マスターデュエルでセンチュリオンを組むのにポイントを使ったり課金したりするのはやめた方がいいです。
【ユベル】を組むついでにパーツ集まったから触ってみよ!くらいならいいんですけどね。
変な話なんですが、【センチュリオン】は明らかにカラミティありきにデザインされて、カラミティありきのカードパワーにされています。
なんでって同期の【メメント】【ヴァルモニカ】と比べると明らかに新規のパワーが低いからなんですよね。
そのうえで主力としていたカラミティ、カイコロを連続で消されているわけです。(倫理的にどうとかは一旦置いておいて)
センチュリオンに欲しい手数だとか制圧力のあるエースモンスターとか、除去札とかはぜんぜんくれません。くれたけどテーマ名称つけてくれないし。
まあでも、僕は知っているんですよね。センチュリオンには新規がまだ控えていることを。
必ず、必ずプリメラ・アトリィ・トゥルーデアの3体でシンクロする切り札が登場します。
チェイムのドラゴン態もシャドールのシンクロモンスターも猫の十二獣もヴィサスの続きもまだ来ませんが、必ずいつか来ます。
きみとなら、いつまでも。
![](https://assets.st-note.com/img/1720645333197-XPjDBuIZF6.png?width=1200)