【3年で4回も値上げしたCoCo壱の売上が落ちない理由】
みんな大好き「ココイチのカレー」。物価や人件費の高騰で、他の外食チェーンと同様値上げもやむなし、ここ3年で4回の値上げを繰り返してきた。
しかしそこは根強いファンを多く持つココイチのこと、この急ピッチな値上げにも関わらず、売上げを順調に伸ばしているというこのニュース。
値上げしたらお客さんが他のライバル店に流れてしまう…と、二の足を踏んでいる企業にしてみれば羨ましい限りだろう。事実、値上げをすれば客足は当然遠のく(または回数が減る)ものだ。
☝️ではなぜココイチは値上げしても売上げを伸ばしているのか?(2024年2月期は過去最高売上げ)
過去500円未満(ワンコイン)で食べられたメインのポークカレーは、現在591円(税込)である。しかしみなさんご存知の通り、ココイチの魅力はその「トッピング」の豊富さにある。好きなものを乗せた「オリジナルカレー」の単価は1,000円を超えている。(トッピング2品で1,000円超になる価格設定→絶妙)
顧客の満足感を上げつつ、学食や食堂で安く食べるイメージがあるカレーの価格をここまで上げたココイチの功績は大きい。
👤顧客は自分の好みのカレーに「カスタマイズ」するために、より多くの料金を払うことは納得するものだ。隣の人のカレーより「俺のカレー」は特別なのだから (笑)
加えてココイチの客は、何度も習慣的に通ういわゆる「太客」が多いという。そして(大きな声では言えないが)ココイチは元々安くなかった(^^; そのため抵価格を売りにしていた企業と比べても「客質」が良かったのかもしれない。
だから客数が減った時期も、常連客の客単価を上げることで、売上げを順調に伸ばすことができた訳だ。すごいファンマーケティングと言えよう。
現在はハウス食品が過半数の株式を持ち、アジア諸国への出店を加速中である。最近取り上げた(課題が多い)国民食「寿司・ラーメン」と並んで、『日本のカレー』がどこまで世界に広がっていくか?インド人もビックリだろう(^_−)−☆
#トッピングの組合せは12億通り
#さあみんなでカレーを食べよう