今日も大吉2月22日~28日のタイトルと、私たちは生き延びるために美しさを探すという話。
セブンイレブンのコピー機で、絶対に大吉が出るおみくじ的エッセイがプリントできます。
2月22日〜28日のタイトルは、
●あこがれのフェロー
●えびとたまご
●おくりもの
●お月さま
●宙ぶらりん
●島
●南向きの窓
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今日も大吉、三月はお休みします。原稿は一か月分出来ているのだけど、多忙すぎて。。。
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2月19日。富山県美術館に脳科学者の中野信子さんの講演を聞きに行った。抽選には外れてしまったのでパブリックビューイングでしたが、本当に面白かった。
ざっくりと、今日のお話をまとめてみる。
脳みその中で、美しさを感じる部分と正しさを感じる部分は一緒らしい。正しい行いは「美しい」と言われ、悪意のある行動は「汚い」と言われるように、善悪=美しいか、汚いか、に結びつく。
古来より、なにをもって善悪を判断してきたかというと、集団のためになるか、ならないかが基準だった。だから、個人の考えよりも集団の意見が尊重されるのは人間らしいことであり、その中で個人の考えを優先してきた人間は、子孫を残す事が難しかった。(結婚出来んかったりね。この辺がめっちゃ説得力あるなあと思ったよ。)
だから、こうして今生きている私たちは、集団の意見を尊重してきた人類の末裔、という事になる。
集団>個人が当たり前だったのに、ここ30年ほどでその意識は変わりつつある。SNSなどで個人の意見を発信できるようになり、個人の意見を尊重する雰囲気になってきた。私たちは、その過渡期の、第一世代だ。
善悪も、美しさも、その判断基準がぐにゃぐにゃに変わりつつある世の中で、人類がどうやって生き延びていけばよいのか。そのヒントが、アートやデザインにあるのではないか。だって、アートやデザインの根幹って超個人的な部分だけど、そこを知りたいとか見たいがために、沢山の人が美術館に足を運んでいるでしょう?
というお話を聞いた。一時間あっという間でした。すごく理路整然とした口ぶりなんだけど、(科学者だから当たり前なんだけど)やわらかくて、聞きやすくて、素敵でした。
マッチ棒の、火をつける以外の用途を、どれだけ思いつくか。つまり、無駄なことをどれだけ考えることが出来るか。アートって、まだ誰も知らない善悪(美しさ)の判断基準を探っていくことなのかもなあと思った。そしてそれは、この荒野のような人生を生き抜く力をつけることなのかもしれない。
戦場で生き残るのは、エリートより百戦錬磨の退役軍人達。一つの答えしかないと思っていたら、あっという間に死んでしまう。
自分で、自分のための答えを探す。経験やカンを頼りに、自分が生き延びる方法を探る。この世は戦場。サバイバル。
過渡期の第一世代である私たちには、人生のロールモデルなど存在しない。戦いましょう。