コロナ禍のチームビルディングを異世界で?マインクラフトを活用した新たな学習体験【チル研】
こちらの記事はマインクラフトを活用したチームビルディング研修『チル研』の様子をまとめたレポートです。
もくじ
本研修を開発した経緯
2020年春、当初オフラインでの開催を予定していたチームビルディング研修が実施できないかもしれないとの連絡が届いた。
「誠に急なお願いにはなるのですが、オンラインで開催することはできませんか?」
研修を予定していた企業の方から相談を受け、新たなチームビルディングの方法を模索すべく新規開発に乗り出しました。
ただ「オフラインでやっていた内容をオンライン化すればいい」ではないはず。
そもそも、オフラインで行っていた体感型の研修をビデオ会議ツールなどで再現することは不可能。
むしろオンラインだからこそ、オンラインで開催する必然性をつくることが重要だと考えました。
これまでオフラインで実施していたチームビルディング研修の要素を分解し、それらを如何にオンラインならではの方法で再現するかを模索した結果「マインクラフト」にたどり着きました。
本研修の流れ
百聞は一見に如かず、マインクラフトの世界で開催されたチームビルディング研修『チル研』の様子をご覧ください。
まずはお互いを個人として認識できるよう、デフォルトの衣装(通称スキン)から着替えていただきます。
そうすることで(マインクラフトというバーチャルな世界においても)誰と協同しているかを視覚的に認識できるようになります。
ちなみに、筆者は某カートゥーンアニメのウサギさんの衣装をまといました。
お着替えを済ませたら、まずは操作になれていただくべく共同建築にチャレンジします。
お題は「グループのメンバーと話し合った上で、制限時間内に理想の秘密基地を建設してください」というもの。
それぞれの理想を共有することで相互理解が深まり、それを具現化するプロセスでは論理的思考力や的確に指示を出して問題を解決する力などが試されます。
締め切りから逆算して動く、MVP(Minimum Viable Product)を作ってから仕上げる、PDCAサイクルを意識するなど社会人としての基礎的なスキルを体感的に学んでいただきます。
秘密基地をつくる形でチュートリアルを終えたら、最後のお題「制限時間内にこちらの飛行機を忠実に再現してください」に挑戦していただきます。
上のような画像を提示し、最も的確に再現ができたチームが優勝するというアクティビティです。
マインクラフトの世界で飛行機を建築するには縮尺を決めるなど綿密な作戦会議が求められ、制限時間内に完成させるには役割分担と的確なコミュニケーションが不可欠です。
ときに衝突も生まれますが、チーム一丸となってお題を達成するには必要な時間でもあります。
八割のメンバーが初めてマインクラフトを遊ぶ中で、完成した飛行機がこちら。
飛行機をつくり終えたら、一日の活動を「事実」と「解釈」に分けて振り返ります。
起きた事象に対して、自分はどのように思った/感じたかを個別に書き出すことで事実と解釈を切り分けて考える練習になります。
そして、それらをチームの仲間に共有することでお互いの見えていた世界を分かち合います。
また、グループがどうやってチームに成長していくのか体感していただいた上で学術的な理解も深めます。
参加者は研修を通じてチームの成長プロセスを体験しているので、敬遠されがちな座学も記憶と結びつきやすくなります。
仲間との結束を強めた上で、その現象に再現性を持たせるための理論を習得します。
本研修の魅力
私がチームビルディング研修『チル研』において大切にしているのは、遊びの中に学びを設計すること。
楽しい、悔しい、嬉しい、悲しい。
感情が動いたときの学びは、心が記憶するので忘れません。
私は幼少期からゲームが大好きで、なかなか倒せなかったラスボスを自ら試行錯誤したり、友人と情報交換することで乗り越えた経験からたくさんのことを学びました。
逆に、机に向かわされて勉強した公式などはちっとも覚えていません。
遊び≒学びであり、チル研においては如何にシームレスに遊びながら学べる状態を設計できるか仮説検証しています。
チームについて遊びながら学ぶ、という根幹の思想に共感いただけたら幸いです。
最後に
最後までたどり着いていただき、誠にありがとうございます。
もしも、チル研にご興味がございましたらお気軽にご連絡くださいませ。
個人ツイッターのDMを解放していますが、もしもメールでの連絡をご希望の場合は以下のアドレスまでお送りください。
yamatokomura4sns@gmail.com
与えるお題は研修の狙いや目的に応じて適宜変更いたしますので、難易度の調整や生まれる体験も自由自在です。
この記事を読んでくださった誰かのお役に立てる日が来たら、筆者として嬉しく存じます。
【チル研】公式ホームページ
【チル研】筆者に関する詳細
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