ULハイカーと登山男子・登山女子のための「読経入門」【初級編・お唱えの仕方】
YouTubeに「読経入門 初級編」を公開しました。
実際のお唱えの仕方はこちらをご覧ください。
今回の内容は「お経のお唱えの仕方」になります。
(YouTubeで実際のお唱えを配信し、このnoteではお経の文言や解説などを書いています。両方合わせてご覧ください。)
お経の意味については次回書きたいと思います。
なお、お経の唱え方や次第については、私が所属している宗派の「高野山真言宗」の習いでお伝えいたします。
初級編のお次第
どんなお経をお唱えするか、その順番を「次第(しだい)」と言います。
今回お唱えする次第は下記の通りです。
一、開経偈(かいきょうげ)
一、般若心経(はんにゃしんぎょう)
一、諸真言(しょしんごん)
一、回向(えこう)
以上です。
このお次第は、私が修行時代にお唱えしていたものの一つです。
どんなに時間がなくてもこの次第はお唱えしていたものです。とても大事な部分をお唱えしているお次第ですので、今回お伝えすることにいたしました。
開経偈(かいきょうげ)
無上甚深微妙の法は
百千万劫にも遭い遇うことかたし
われ今見聞し受持することを得たり
願わくは如来の真実義を解し奉らん
読み方はYouTubeをご参照ください。
書き下し文と漢文とあるのですが、今回は初級編なので書き下し文でお伝えします。
般若心経
諸真言
YouTubeで紹介しましたご真言を掲載します。
不動明王
のうまくさまんだ ばざら だん かん
※お不動さまにはいくつか真言があります。今回紹介しているご真言は最も短いものです。上級編では、長いほうのご真言をお伝えします。
薬師如来
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
阿弥陀如来
おん あみりた ていせい から うん
諸真言の部分は、特にこれをお唱えすると決まっているものではありません。お祈りする仏さまや場面によって様々です。
ご宗旨によっては真言に替えて、
お念仏(南無阿弥陀仏や南無釈迦牟尼仏)などをお唱えいただいてもよろしいかと思います。
真言宗ではご真言の後に、弘法大師さまのご宝号「南無大師遍照金剛」をお唱えします。
回向
願わくは この功徳をもって
あまねく一切に及ぼし
われらと衆生と
みなともに仏道を成ぜん
回向についても、書き下し文と漢文があります。(初級編は書き下し文)
今回使用しているお経本について
高野山真言宗教学部発行の
「仏前勤行次第」に従ってお伝えしています。
読経入門 上級編について
上級編では、上記の仏前勤行次第を最初から最後までお伝えいたします。
一緒にお唱えしたいという方は、上記のお経本か高野山で取り扱っている仏前勤行次第をお手元にご用意いただければと存じます。
また、内容の解説については、別に書きたいと思っています。
上級編の仏前勤行次第で「山岳物故者慰霊法会」を行いたいと思っています。
上級編で仏前勤行次第をお伝えした後、
YouTubeで「山岳物故者慰霊法会」を行いたいと思います。
次第は「仏前勤行次第」です。
上級編のお経の内容で、皆さまと一緒に山岳事故で亡くなった方の菩提を弔いたいと思っています。
(もちろん、初級編の範囲でご一緒いただいても大丈夫です。)
皆さまと一緒にお勤めをしたいと思っています。
是非ご一緒にお唱えになってみてください
山で神さま・仏さまに出会ったとき、
あるいはどこかお寺にお参りにいったときや
お遍路などの巡礼の旅に出たとき、
そしてお仏壇のご先祖さまに。
是非、お経をお唱えしてみてください。
最初はちょっととっつきにくいかもしれません。
しかし、お唱えしている間に心がすーーっとキレイになります。
例えるなら、
心にある湖に、波が立たなくなって鏡のような水面になる。
そこに、仏さまのお姿が美しく映る。
そんな感覚があります。
是非、ご一緒にお唱えいたしましょう。
合掌
小雪童