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【海外旅行】フェロー諸島🇫🇴に行ってみたい人が知っておくべき情報(2024年版)
9月初旬にフェロー諸島に行ってきました。ガイドブックもなく日本からでは入手しづらい情報もあるので、フェロー諸島に行ってみたい・興味がある!という人向けに情報をまとめてみました。
フェロー諸島を3行で表すと
どこを見ても絶景しかない島!!
ただし有名絶景スポットに行く為にいちいちお金がかかる!!
滞在時に晴れるかどうかは時の運!!
フェロー諸島って?
ノルウェーとアイスランドの中間にあるデンマークの自治領で、18の島で形成されている人口約52,000人程度の群島です。面積はおよそ1,400km2、日本で例えると静岡県静岡市と同じくらいです。
使用言語はフェロー語ですが英語でコミュニケーション可能です。
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フェロー諸島へのアクセス
フェローの空港はヴォーアル空港(FAE)、主要便はコペンハーゲン空港(CPH)とを結ぶ便です。他にはオスロ空港(OSL)、ケプラヴィーク国際空港(KEF)、シャルル・ド・ゴール空港(CDG)、ブリュッセル空港(BRU)なども接続しておりデンマーク以外の国からもアクセスできます。
通貨
デンマーククローネ(DKK)/フェロークローネ* 。
VISA/MASTERならどこでも使えるので現金は無くても大丈夫ですが、物価はデンマークと同じくらい高いです(日本円弱すぎ)。
※フェロークローネはフェロー諸島内でしか使えない貨幣。レートはデンマーククローネと一緒
気候・地形
一年を通して曇りや雨が多く風も強い日が多いです。一年のうち雨が降る日は260日程とのこと。自分達が滞在した時はずっと晴れていたし風も弱かったけどね!(ドヤ)
気温は夏でも最高気温12℃、最低気温9℃程度。冬はそれほど冷え込まず最高気温9℃程のようです。
周囲から潮風が吹き込む地形特性からか、海面からすぐ上が森林限界のような状態になっています。そのため都市部を除いて樹木も見られず日本の山岳地帯で見られるような高山植物に似た草花が見られます。
フェロー内の移動手段
公共交通機関はバスとフェリーでトラベルカードもあります。便数はあまり多くないので移動時間は限られてきます。ちなみにバス停には時刻表はありません。 首都のトースハウンを起点に交通網が展開しているので宿泊先がトースハウンの人は選択肢としてあり。
時間に捉われずあちこち巡りたい人や、Airbnbで気に入った宿に泊まるような人はレンタカーが良いと思います。
レンタカー利用時の注意事項
島と島を繋ぐトンネル通過時に通行料を徴収されます。料金はトンネルごとに異なりトンネル手前に設置されているカメラで通行車両を認識している模様。通行料はレンタカー返却後に一括精算です。
治安
非常に良いです。宿泊先のチェックインで「鍵?ドアに差したままにしておくから勝手に入って!安全だから大丈夫!」と言われるくらい良いです。
なお、島内の優先度は羊>人間です。羊の糞は至る所にありますが土だと思ってください。
島内の店について
何種類かのスーパーがあり島内に点在しています。主要な島には最低1軒はあるので食料調達やお土産探しに利用ください。勿論クレジットカード利用可能です。
アルコール類の購入について
残念ながらスーパーに酒は売っていません(厳密には度数3%程度の酒は売っています)。酒を買える場所は限られているのでレンタカーを使わない人は空港到着時に免税店で買い込むことをおすすめします。レストランなどでは普通に飲めます。
ビールはフェロー諸島内にいくつかブルワリーがあり、OY Breweryというブルワリーは面白いビールを作っています。リコリス入りビールが売ってましたが最後まで手を出せませんでした…
蒸留酒については醸造所が2つあり、どちらも最近ウイスキー生産を始めたようです。そのうち1つの醸造所のウイスキーは免税店にも売っていたのでウイスキー好きな方は話のネタにどうぞ。飲んでいないので味はわかりません。
レストラン・カフェ
日曜日だけでなく月曜、火曜も休みのレストラン・カフェが多いので要注意です!
大事なことなのでもう一度言います。日・月・火はレストラン・カフェ定休日と思ってください!
ホテル併設や繁華街のカフェなら開いている所もありますが事前確認必須です。あと、絶景観光地にはカフェはあまりありません。
有名どころのレストランは下記ですがどの店も事前予約必須です(オンライン予約可)。下記レストランの大半は首都トースハウンの同一区画内に集中しています。
余談:以前フェロー諸島にKOKSというミシュラン2つ星レストランがありましたが今はグリーンランドに移転中だそうな。極地好きにも程がある。
Ræst
地元の言葉で発酵を意味する店名の通り発酵料理を提供するミシュランレストラン。フェローでは食の保存に発酵を使っており、伝統的な手法と最新トレンドを組み合わせた独創的な料理を提供しているROKS
Ræstの姉妹店で、ウニ・カニ・ムール貝などを提供するシーフード&ワインバー。こちらもミシュランレストランBarbara Fish House
フェロー諸島の魚や貝類を味わえ、料理に合う白ワインを多く揃えているÁarstova
ラムとシーフード料理の店、ジャガイモと根菜を使ったラムの煮込みが名物料理Húsagarður
ホテル内にある、北欧料理の要素を取り入れながら可能な限り地元食材を使うレストラン。ワインソムリエも常駐しておりペアリングディナーを推している
宿
ホテルはほぼトースハウンに集中しています。フェロー伝統のかわいい家に泊まりたい人はAirbnbで探せば色々出てきます。
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名物料理
サーモン、白身魚、貝などの海産物と羊。羊は羊肉を一度乾燥させてから調理するのがフェローでの一般的な調理法らしいです。
1人でも楽しめる?
もちろん楽しめます!でも気の合う人と一緒に絶景や可愛い建物を見てキャッキャした方がもっと楽しめると思います!
何日くらい滞在すればよい?
最低でも3日は滞在した方がいいと思います。風雨で予定が変わることも普通にありえます。まぁ自分達はずっと晴r(以下略)
主要な島
ヴォーアル島
空港がある島。後述する絶景スポットはこの島に集中しているのでレンタカーを借りる人はここに拠点を構えるのが割とおすすめです。
ストレイモイ島
最も大きく人口が密集している島で首都トースハウンがあります。カフェやレストランの他、観光スポットになっているサクスン村やフォッサ滝もこの島です。
ボルウォイ島
港町のクラクスヴィークがある島で、カルール灯台のあるカルソイ島にはここからフェリーに乗って行きます。
カルソイ島
有名な絶景スポットのカルール灯台があるフルートの愛称を持つ細長い島。ボルウォイ島からフェリーで約20分で到着です。
ミキネス島
フェロー諸島で最も西にある人口14人の島。あとはパフィン。ここはパフィンを見に行くための島。パフィン。パフィン。パフィンかわいい。
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ティンドルホルム島
尖った形が特徴的な島で、隣接している穴の開いた島とセットで撮影されることが多いです。 島自体へのボートツアーもあるようです。
スドゥロイ島
フェローの最南端にある島でフェリーで移動します。頑張れば日帰り可能です。 断崖の間に木製の橋が架けてあるビューが絶景で、もし次回があれば必ず行きたいです。
絶景スポット
Gásadalur(ガサダール村の滝:ヴォーアル島)
唯一?の無料で見れる絶景スポット、フェロー諸島で検索するとよく出てくる滝です。村にカフェが一件あるけど日月火は休みです。
Sørvágsvatn(ソルヴァグスヴァトン:ヴォーアル島)
こちらもフェロー諸島で検索するとよく出てくる、地形がどうなってるか頭がバグる湖と崖のパノラマ。湖の名前がソルヴァグスヴァトンで崖の名前はトラエラニパン。何度聞いても覚えられません。通行料200DKKをゲート通過時に支払い片道90分程度の整備されたトレッキングルートを進みます。湖以外にも、もう少し奥に進むと海沿いの断崖絶壁もあり、そちらも見所です。
Dunnesdrangar(ダンズドランガー:ヴォーアル島)
フェロー諸島で検索しても簡単に出てこない場所。でも超絶景です!FPVドローンやる人は絶対行くべき場所。
最寄りの村から片道1時間強の場所にありますが、私有地のためガイドツアーとして通行料450DKKを徴収しています。が、道は未整備の湿地帯で泥だらけになるし開催は月、水、金のみ。ガイド付けても付けなくても料金一緒。大金払わされた挙句苦行が待ち受けているため、googleのレビューで世界の旅行者からボロクソに叩かれています。ここは最近通行料の徴収を始めたらしく今はボロや抜け穴もありますが、今後変わっていく可能性はあります。
ティンドルホルム島鑑賞
ここも私有地のため通行料(ツアー料)600DKKを取っています。ツアー開催日は水、土、日。950DKKでボート+ハイクのツアーもあるっぽいです。
上記のダンズドランガーと同じツアー会社が牛耳って管理しています。ここは日程都合上行ってないので詳細はわかりません。
カルール灯台
灯台のあるカルソイ島へフェリーで移動、1人40DKK(往復)です。フェリーの運行ダイヤは曜日ごとに異なるので要注意! 島に到着後はバスで移動、1人片道20DKKです。トラベルカード持っている人は支払不要です。
灯台までの道は通行料1人200DKK。バスを降りると門番が待ち構えていて料金を徴収しています。片道は約1時間、序盤は急斜面をトラバースしていきますが道が整備されておらず後半は泥濘もあり靴が割と濡れます。ミッドカットの登山靴があると安心です。 登山道整備中だったので来年くらいにはちゃんとした道が出来ているかもしれません。
サクスン村
トースハウンから車で1時間弱北上した所にある村で、草で覆われている屋根の石造りの家があるフェロー諸島で最も美しい場所と言われている所です。歩道以外の草むらを歩くとめちゃくちゃ怒られるらしいので注意しましょう。
フォッサ滝
サクスン村の近くにあるフェロー諸島最大の滝で高さは約140m、2層からなっています。近くに行くと水飛沫をめちゃ浴びることになりますが飲用可能だそうです。ここに限らずフェロー諸島は水道水が普通に飲めるみたいですが、心配な人はミネラルウォーターを買いましょう。
ドローンのルール
フェロー諸島はEU圏外なのでEU規制は適用されず、代わりに独自のルールがあります。とは言ってもゆるいです。絶景スポットはほぼ飛ばせます。トースハウンはNGです。看板もありました。きっとドローンで市街地がっつり飛ばしたYouTuberがいたからだ。規制内容はこんな感じです。
住宅地から150m以内NG
公道から150m以内NG
空港の半径5km以内NG
地上から100m以上NG(水面から100mとは書いていないので海上はOK?)
サイズの例外なく上記ルールを適用
詳細はこちら参照→ https://visitfaroeislands.com/en/plan-your-stay/practical-information/drones
最新情報は変わっている可能性もありますが、フェロー諸島行きのきっかけにでもなれば幸いです!
(弊社は一応旅行業者なので相談には応じます。ホントに行きたい人がいたら背中を押すくらいはできると思います)