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『CPACでのトランプ演説の盛り上がり』

CPACがワシントンに戻ってきた

CPACという保守団体がアメリカにあることはご存知の人も多いだろう。

日本やオーストラリアなどでも開催される保守系の政治家やジャーナリストや活動家、企業経営者などが集まる大きな団体だが、その大元の大会が今年の3月の開催場所はワシントンDCに戻ってきた。

4日間にわたって開催され、名だたる保守系の人達が登壇したり、議論したりが繰り広げられた。

この大会には、トランプと大統領選で争う可能性のある、ペンス元副大統領、ポンペイオ国務長官、フロリダ知事のディサンテスは欠席ということだった。

そして、最後の日の最後の登壇はもちろん、、、

トランプ元大統領だった。

この演説はFOXニュースでライブ中継でも流されていたので、私はタイミング良くライブで聞くことができた。

トランプさんと安倍さん

さて、演説の内容は後にして、この時の警備体制に少し触れたい。

トランプさんが登壇する日は、朝からその前とは全く違う様相だったという。
それは尋常でない警備体制が敷かれ、ボディチェックや荷物検査などももちろん厳しく、一度会場に入ればもう出られないくらいの頑丈な警備が敷かれており、トランプさんを狙うような人は一人も入れない状態でのスピーチ登壇だったらしい。

トランプさんのスピーチだけを映像で見ていたら、いつものように音楽と共に現れ、お調子者の楽しいおじさんという雰囲気を醸し出しているし、スピーチも常にユーモアを交えながらのものなので、その厳しい警護体制はわからないが舞台裏はそういう状況だったというのを頭に入れて置くのと置かないのとでは、スピーチの見方も変わると思う。

そしてその話を聞くと、やはり安倍元総理のことが頭をよぎる。
あの日、手薄という言葉では足りないくらいのスカスカの警護体制で、あんな狙われやすい場所で、突如の日程変更で応援演説をすることになった安倍さん。

安部さんが総理時代の警護の厚さは有名な話で、その数の多さを見たこともあるので、やはりあの違いに愕然とせざると得ない。

もちろん

『あの時は総理であり、奈良で応援演説をした時は総理ではなかったからだ。』

と言う人がいるのは分かっている。

しかし、それを言えばトランプさんも元大統領だ。

いくらあの時点で総理でなかったとはいえ、憲政史上最も長く日本の総理大臣を務め、亡くなれば、あれだけの海外要人からの弔問依頼が殺到し、国葬をすることになるまでの人物の警護体制だと海外で報道すれば、唖然とされるようなあまりの手薄な状況だったのは間違いない。

あの気難しいトランプさんと打ち解け合うことができ、馬が合い、一対一の会話ができる政治家は日本には他に誰がいるのだろうか。

中国脅威論をトランプさんに一生懸命説明して、中国包囲網の仲間入りを説き伏せたのも安倍さんだった。トランプさんが就任した時は、はっきり言ってトランプさんも日本と韓国、中国の大きな差などよく分かっていなかった。

トランプさんと安倍さんのツーショットをまた見たかった一人としては、本当に悔しく、寂しい思いがする。

超盛り上がりのトランプ演説

さて、最後のとりで演説をしたトランプさん。

彼は今の大統領のバイデンと年が変わらない。
バイデンは一人でまっすぐ歩くこともままならない状況だし、スピーチをさせれば短い中でも失言が相次ぎ、ホワイトハウスの人間はその度に修正に追われるということだが、そんな彼とは大違いだ。

その少し前にプーチン大統領が1時間40分にわたる演説をロシア国民に向けてしたことは記事に書いた。(その内容に興味がある人はこちらをどうぞ→ 『アメリカ大統領とロシア大統領の演説の違い』

その時も

「こんな長時間、スラスラと紙を読むことなく、また実のある演説ができるなんてすごいな」

と感心していたところだが、やはりプーチンのその演説を意識したのだろうか。

トランプさんも結局、1時間40分話し続けることになった。

聞いている方が疲れてくるくらいの長丁場だ。

それを休むことなく、紙をよむことなく(もちろん台本はあるが、そこから逸れることもしばしばある)聴衆の魅力を惹きつけ続けながらのあの長時間の演説はさすがだとしか言い様がない。

聴衆の盛り上がりも凄かった。

少し演説に間が空くと、すかさず

「USA!!USA!!」とか『WE LOVE YOU!!」

の声が上がり、会場は熱気に包まれる。

その演説の中では、アメリカの今の悲惨な状況に触れるものが多く、それを直に体験して生活している私としては共感しかなかった。

そして日本人にも関心が高い「ウクライナ」だが、この件にも深く言及し、

『自分ならあんな戦争は起こさせなかったし、今、大統領になれれば24時間以内に止めさせられる。』

とはっきりと明言していた。

『バイデンはプーチンになめられているのだ。』

とも言っていた。

ウクライナ・ロシア戦争勃発時は、少しでもこの戦争の背景を説明しようとするだけで、「お前は親露派だ!」とバッシングする人達が、普段は保守っぽい発言をしている人の中でも多く出現したのは、ご存知の方も多いだろう。

その二元論的なレッテル貼りを恐れて、物を言うのを控えてしまった人も多くいたのではないだろうか。

同盟国であるアメリカに追従しないといけない」という言論もたくさん見たが、そのアメリカがすっぱり割れているのだ。

アメリカ国内にもウクライナへの湯水のような国家予算投入に大反対している人は国民の半数近くはいるという現実を全く無視している。

アメリカは今、国家崩壊の危機を恐れている人達が必死に戦おうとしている。

日本はどうだろうか。

右にいったり、左にいったり、まったくブレない軸を持たずに動いている国民や政治家はどれだけいるのだろうか。

ブレないというのは頑なになることでない。ブレないための柔軟性も大事だ。

ロシアを敵国認定してしまった日本のあの対応は柔軟性があったとは到底、思えない。

そして、大きなツケを払うのは弱い立場の我々になる。

日本にも「日本の安寧と繁栄を軸」に動く人がもっともっとたくさん出現して欲しいと願ってやまない。

【今回は『CPACでのトランプ演説の盛り上がり』について語っていきました。
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