在家の法　第90号

★「幸福の法則（在家の法）」第９０号　 ＜事始めの話８＞

　あなたの心の糧となるよう大和武史が在家の法をお送りします。
　人類が平和で幸福な地球を実現するための障害となっていることを一つ一つ点検してみましょう。骨の折れる作業ですけど、根気でやるしかありません。少しでも役に立つものなら苦労はいといません。

　まず、人類はいつも戦争に明け暮れています。戦争ほど悲惨でむごいものもないと思います。もし本当に人類が滅びるなら、その最も有力な原因が戦争ではないかと私は思いますね。核兵器などを使って戦争を始めれば自動的に核兵器の応酬が始まるようになっているところさえありますからね。戦争は人間同士の殺し合いですが、何も相手を殺したいと思っている人が大多数だとは思えません。多数派はできれば仲良くしたいと思っているのではないでしょうか。同じ人類ですからね。

　でも、それでも相手が武力に訴えてくればこちらも黙っていては国民が守れませんから応酬せざるを得ないわけですね。そして、一度やられたらその憎しみは報復への動機となって報復合戦が繰り広げられます。こうなるとどこまでも落ちてしまいます。悪くすると地球を破壊するような規模の核戦争だってあり得ます。これが最悪のシナリオでしょうね。

　そうなる原因は何かというと、やはり国境や地域の意識だと思うのですね。たとえば、家族でも家族という単位の社会の中では普通は仲良くやっていこうとしますし、まさか殺しをしようとはしません。でも、他のものが家庭を破棄しようとしてきたら戦わざるを得ないですね。これは家庭という社会を愛していることの裏返しです。これを守ろうとするのですね。これ自体は何も悪いことでもないし、当たり前のことです。

　しかし、相手が理不尽に暴力を仕掛けてくるのではなく、一定の論理に従ってアクションをかけてきているとしたらどうでしょう。相手には相手の理由があって我が家には辛いことを仕掛けてくるとしたら、それを一概に阻止することが必ずしも正義とは限らなくなります。

　たとえば、国と国の貿易などある国にとっては貿易黒字は相手にとっては赤字を指します。当然、良くは思いません。利害が対立するからですね。こういうことはよくあります。利害が対立することの調整ができないということです。特に国家などの単位になると。

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