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物語(ストーリー)が持つ正と負の側面の予察

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下記の文章は2025.2.20にTwitter(X)に投稿した内容を転記したものである。

昨日から『ストーリーが世界を滅ぼす』という本を読みかけている。内容は「物語(ストーリー)が持つ“共感を呼ぶ力”の功罪の分析」とするのが最も適切だろうか。
著者は英文学の研究者である。まだ100ページ前後、第二章の途中までしか読んでいないが、すでに示唆に富む記述が溢れている。
そのひとつが「語るな、示せ」で、懇切丁寧な説明がかえって理解や共感を遠ざけるという。 アーネスト・ヘミングウェイの有名な逸話で、彼がわずか6語の文章でストーリーを作り上げたという話があるという。この話は事実ではないらしいが、それによるとヘミングウェイは友人と賭けをし、「6語で人を共感させられる」と豪語して「売ります:ベビー靴、未使用」と書いた。友人たちはそれを読んで「貧しい夫婦が待望の子どもを亡くし、悲嘆に暮れながらも生活のために靴を売ろうとしている」というストーリーを想像し、負けを認めたという。

アーネスト・ヘミングウェイ。『武器よさらば』『老人と海』で知られる文豪。

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