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文化と美術

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主に日本の文化と美術について書いた記事を特集。
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#ジュール・ヴェルヌ

アートについて

下記は『アートがわかると世の中が見えてくる』(前﨑信也、IBCパブリッシング)という本からの受け売りである。  1 昔から文化・芸術・学問の発展にはパトロンの存在が大きかった。古く奈良時代は国家そのものがパトロンであり、平安時代は貴族、中世は武家、近世は大名や町衆、近代は実業家。寺社に至っては近代に入るまでずっとパトロンであり続けた。 今はどうかというと、パトロンが存在せず、芸術家の自助努力によるところが大きいと思う。国家(政府)は主に学問の世界において、逆に締めつけるよう

冒険というロマン

男のワイが言うから間違いないと思うが、男というのはバカな生き物で、自ら命を捨てに死地へ赴いたりする。そんな人間はごく一部だが、男なら誰しも一度は『宝島』のような冒険に憧れたことがあるはずだ。そうして死地へ赴いた「バカな男」のお陰で、地球上の空白地点はなくなった。コロンブスやマゼラン、リヴィングストンらの功績である。 そうした冒険、と言っても冒険には色々あるが、特に恋と義侠に彩られた冒険を「男のロマン」と思う。それを自ら実践したのがハードボイルドの代名詞、アーネスト・ヘミングウ

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