マガジンのカバー画像

文化と美術

21
主に日本の文化と美術について書いた記事を特集。
運営しているクリエイター

#エッセイ部門

アートについて

下記は『アートがわかると世の中が見えてくる』(前﨑信也、IBCパブリッシング)という本からの受け売りである。  1 昔から文化・芸術・学問の発展にはパトロンの存在が大きかった。古く奈良時代は国家そのものがパトロンであり、平安時代は貴族、中世は武家、近世は大名や町衆、近代は実業家。寺社に至っては近代に入るまでずっとパトロンであり続けた。 今はどうかというと、パトロンが存在せず、芸術家の自助努力によるところが大きいと思う。国家(政府)は主に学問の世界において、逆に締めつけるよう

名付け考

人は生まれた瞬間には自我を持たないので、自分の名前を自分でつけることができない。したがって、名付けるのは他人である。多くの場合、名付けは両親が行うが、両親が自分で考える場合もあれば、姓名判断などで決めてもらうこともあるだろうし、祖父母に決めてもらったり、知り合いに名付け親になってもらったり、そのあたりは多様である。ただ、名前は後から変えることもできるが、多くの場合、一生使うものである。

¥500

女性の乳房について

インドやカンボジアの寺院遺跡のレリーフを見ていると、宮廷に仕えた踊り子と思しき女性たちがトップレスで表されている。「女性の胸は隠すもの」という思い(込み)がある私は、それを見て疑問に思った。いつから女性の胸は隠されるようになったのか?と。 最近、ドイツ・ベルリンの市営プールで、女性のトップレスが認められて話題となった。考えれば、水泳や格闘技で男性は常にトップレスで、公共の場で上半身裸でも特に咎められない。一般に露出過多なファッションになりやすい女性の胸だけが「性的」として隠さ

¥500