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親魏倭王の小話集(小説編)

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本、主に小説についての小話集。Twitterに投稿した中でツリーを形成する長文ツイートを転載。
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#短編推理小説

親魏倭王、本を語る:特別編(お気に入り短編ミステリー紹介)

最近、と言ってもかれこれ7年くらい小説から離れているのだが(読書自体は続けている)、学生時代から正職採用されるまでの約10年間に読んだ中で、割と気に入っている短編ミステリーを少し挙げてみる。 共通の主人公が登場するシリーズ短編が好きなので、ちょっと偏りがあるのは承知している。 「5つのプレゼント」乾くるみ 『六つの手掛り』所収。チャップリンそっくりな探偵役・林茶父(サブ)が活躍する連作の一編で、プレゼントの小箱による爆殺事件が探偵役の回想として語られる。収録作すべてがロジッ

親魏倭王、本を語る その15

【鉄道ミステリーのアンソロジー】 10月14日は「鉄道の日」だそうで、それに関連した話を。 昔、小池滋編の鉄道ミステリーのアンソロジーが講談社文庫から出ていたらしい。すでに絶版になっているようで、情報が乏しいが、「ミステリー・推理小説データベース」によると、2巻本で14話収録されていたらしい。ただ、当時は活字が小さかったので、今ならもう少し大部になると思うが、2巻を合本しても400ページ程度しかなく、また作品数やそのラインナップを見ても、2巻に分けられている意味が分からない。