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雑記:(いつもの)最近読んだ本

■米澤穂信氏の黒牢城を読んでいた

兄が珍しく新幹線の中で小説を貸してくれたのが、古典部シリーズの一冊で、同じ岐阜出身なんだという会話をしたのを覚えている。
氷菓は京アニにアニメ化され、小市民シリーズは現在アニメが放送中。

ライトノベルのような作風にミステリー要素、そういったものが得意な印象を持っていたが、黒牢城は着眼点からして面白かった。

主人公は荒木摂津守村重。信長陣営から離反したところに小寺官兵衛(のちの黒田官兵衛)が訪ねてきてというところから始まるのだが、章ごとに不可解な事件が起こり、それを解いていくという。歴史小説でありながらミステリーでもある、なんちゃって歴史ものの薄っぺらなものではなく、文体も重みを感じるものでありながら、非常に読みやすい。

実際の荒木村重のその後や黒田官兵衛のその後を知っているので、仲間の将が次々と調略され、最後はなんとも切なくもあります。援軍の無い籠城戦ってわりとそういうものだよね。
裏切りの将として、松永や明智に比べるとどうしても世間的な知名度は見劣りするものがありますが、調べるとなかなかどうして面白い人物と改めて。

■最近読んだほかの本
しばらく長編小説はお休み。
上下巻に分かれてたり、何冊かまたがってるやつはなかなか覚悟しないとね。

一穂ミチさんのスモールワールズ。
直木賞のツミデミックを読む前に他のを読んでおこうと思いまず短編。
おおう、こういう感じかー。扱っているものがなかなかの重さを持ってたりするので、人によっては割とダメージを受けそう。
連作ではなく、それぞれ別の人物がもつ世界。
さらさらと流れるように頭に入ってくるような文章で読みやすかった。
次は長編、『光のとこにいてね』をぜひとも読みたい。

スプートニクの恋人/村上春樹
しばらく村上春樹氏以外の作品をと思いつつも、オーディオブックで追加されていたのでまんまと聴いてしまった。朗読は宮崎あおいさん。
独特の言い回しや色んなモチーフの引き出しが秀逸だったりで重点的に摂取しているのもあり、やはり癖になりつつあるのかも。
割と短めでテンポも良いので、寝る前に聴くのにも良かった。

現在は猫を処方いたします。を聴いている。

■最近の気になったことについて
個人的なセンサーに引っかかったものについて書いてみたいと思う。
そう思ったのだけれど、書き始めると全体が長く感じてしまうので、これは別のnoteで。
本当に最近noteを書けなくなってしまっているので、なるべく1000文字以内に収めつつ、もう少し更新する頻度をあげていきたい。
下書きで終わらせてはいけない。

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