防音壁(吸音壁)作ったよってお話。【雑コラ!】#2
どうもみなさんこんにちは、ギタリストのYamatoでございます。
突然ですが私のTwitterを見ている方ならご存知かと思いますが、2020年末に「仕事納まったしほんの気持ち程度に防音対策してみっか?」という軽い気持ちで「賃貸でも出来るお手軽防音方」を前提に鈴木工務店が開業しました(現在廃業済みw)
なお、今回の施工でこだわったポイントは
・賃貸住宅対応(壁や天井にビス等を打たない)。
・なるべく低コスト。
・専門的な知識や技術は使わない。
という3点に全凸したので、キチンときた防音加工や防音室に比べると効果は薄いです。
が、オンライン○○(私の場合レッスンやセミナーですが、一般企業なら会議など)が中心になりつつある昨今、ある程度遅い時間でも楽器や通話で、近隣に少しでも迷惑がかかるリスクも増えたかと思います。
近隣とのトラブルは起こしたく無いけど、何十万円も掛けて防音設備を導入しても費用対効果的な面で尻込みしてる方も多いと思います。
そこで「年末年始どうせ暇だし()、多少効果あればそれはそれでいいし、なによりも記事のネタになる」という事で実験的に今回施工してみました。
先にシンプルな結果から申し上げると「やらないよりはマシだと思うけど、絶対的効果では無いかな?」という結果です。
※その辺りのお話は後程詳しく書いていきます。
それではここから多少資材の準備がおかしかったりしますが、作業日ごとにまとめて時系列でお送りいたします。
・Day1(2020年12月31日)
思い立った翌日に近所のホームセンターに駆け込んで
・2×4 4本
・2×4ジョイントパーツ
・2×4突っ張りパーツ
・910×1820コンパネ 4枚
・コンパネ貼り付け用木ネジ 3パック
※1000×2000発泡ウレタン系マット 1枚
※900×2000ノリ付きタイプの壁紙 1枚
※は壁用ではなくドアに施工するための資材です。
賃貸の部屋だとドアがペラペラな材質なので
・ドアの振動を防ぐ。
・各季節エアコン効果を保つ。
この2点のためになるんじゃ無いか?とホームセンターで思ったので衝動買いw
ちなみに今回施工した壁のサイズは横2550×縦2200の壁で、一角だけに梁の出っ張りが大体130×130ある壁です。
このため買ったコンパネ4枚のうち2枚(①&②)はそのまま使い3枚目を730×1820サイズ(③)に4枚目を370×1820サイズ(④)に店でカットしてもらい、④をカットして出た端材も活用(④’)した計5枚の板を使っています。
また板は直接壁に取り付けができないので、板の取り付け用柱として2×4の長さ1820を4本買ってその内の1本を店で長さ240が3本取れるようカットしてもらいました。
この240+1820だと少し長さ(高さ)が足りないですが、2×4のジョイントパーツと突っ張りパーツ分を計算してカットしてもらいました。
購入&カットしてもらった資材は手持ちなどできないので、1時間は無料の軽トラレンタルでヤマト運輸(個人営業)をやって無事搬入。
1人でも問題無い物量ですが、搬入時間と移動時間を合わせると近所でも45分くらいかかりました。
なので渋滞が見込まれる道を使ったりする場合は、2人以上で搬入作業などができれば軽トラの遅延代が掛かるリスクが少ないですし、何より体力的に楽だと思うので、知人友人の多い方はその日のご飯を奢る程度のギャラで人足を雇うのもありだと思います。
この時点でこの日は19時少し前と言うこともあり、防音効果を得るために騒音を出すのも本末転倒なので、柱部分になる2×4のジョイントと突っ張りパーツを取り付けて終。
※こちらは翌朝の作業開始時ですが、資材置き場がないのでとりあえず突っ張った状態で一晩放置してましたw
・Day2(2021年1月1日)
木材のかほりに包まれた部屋で新年を迎えました。
この日はAmazonで注文していた吸音スポンジも届いていない(翌日着予定)ので、板の仮組みと梁の出っ張り130×130くらいを自分でカットしました。
まず壁の左右に1本ずつ柱を配置して、向かって左から大体1800くらいの所に3本目を設置。
※普通真ん中に配置するんでしょうが、板のサイズが横で言うと1820サイズと730サイズなので、両方にネジを打ち込める位置に持ってきました。
とりあえず右側に当たる730×1820の板を仮止めし1820×910の板を壁に設置。
この時サイズが超ぴったりすぎて感動しましたが、左側が内開きのドアのため2×4と板の厚さ時点でドアが少ししか開かなくなりましたw
この後も50mmの吸音スポンジを貼る予定だったので、それをするとドアが不能になってしまうので配置換え。
1820×910サイズの3枚(①&②&④)をそのまま右に移動して、730×1820サイズ(③)を別の面の壁に設置することで、ドアの開閉スペースを確保しつつ資材を有効活用し、なんならカメラの画角に収まりのいい、丁度いい感じの背景になりましたw
取り付け位置が決まったので、1820×380サイズの右上で梁に当たる部分を大体130×130切り落とし、板の設置は終了。
に見えましたがこの380×1820が計算上ぴったんこカンカン()ではまる予定だったのですが、右側には隙間があり左側が天井にぶつかると言う大惨事…
これは素人が適当に床から天井のサイズを測った事と、元々敷いていたクッションタイルとカーペットの劣化具合が場所によって違ったり、板のミリ単位の精度を出せていなかったりという、様々な要因だと思います。
なのでもしこの記事を見て、DIYで防音壁を作ろうとしている方には「多少小さめなサイズで壁材を用意する」事をお勧めします。
壁材の板と天井に隙間があって、少しばかり下の壁が見えている状態でも、板自体は固定出来て強度が保ててますし、隙間には余ったスポンジなどを詰めればないよりはマシな効果も期待出来ます。
なお今回私はこのオーバーサイズにより、板の一辺を手動で#60のヤスリがけでジワジワ削ってかろうじて難を逃れましたが、擦り合わせ作業でだいぶ時間と体力とメンタルを持っていかれました。
こういう不足の事態にも対応出来るように、ジグソーやカンナなどが有ればチャチャっと削れそうですが、綺麗に削る技術もないので私は最初から小さめで用意する事を本気でお勧めします。
また「ピッタリ嵌めないと防音効果が薄れる」という、至極当然な事をおっしゃる方には「なら高い金払ってプロの施工屋にお願いするか、防音室を買いましょう」と真顔で返答させていただきます。
ちなみに右上の130×130の切り落としは特に苦もなく切り落とし出来ましたが、やはり電動工具があれば便利だな。と思いました。
オーバーサイズ分の削り出しと切り出しが終わり、壁部分(板)を取り付けできるようになったのでこの日は終。
※先述の右側に寄せたというのが、画像右側に立てかけてある部分です。
なんなら設置のために移動したデスクをこのままにして「デスクと壁の間を動画&配信スポットにしたらプロっぽくね?」と思いましたが、あまりに隙間が狭く断念。
椅子置けたけどディスプレイ外してるし、ここにスポンジも加わるしで「トークくらいなら出来る」スペースですね…
・Day3(2021年1月2日)
この日は起きて早々スポンジの下拵えを行うべく作業。
到着した段階では布団圧縮袋的なのに入れて梱包されており、一度水につけて乾燥させることで元のサイズに戻るとの事。
なので48枚のスポンジを浴槽にぶち込んで水戻しをして、1枚ずつ手で絞るという作業を繰り返してました…
48枚の水戻し作業は大体2時間強で終わり、何回かに分けてベランダで天日干ししていたのですが、一向に渇く気配もなく近所のコインランドリーで強制乾燥しましたw
この時水戻し作業も「業務用洗濯機を使えばもっと時短できただろうな」と思いますが、場合によってはスポンジが破れるリスクもありそうなので、今後同じことをする方で洗濯機を使ったスポンジの水戻し作業はまず2~3枚の少量から試した方が安全だと思います。
このキャリーに縛っている段ボールに入って届いたので、到着時のサイズからかなり膨らんだのがお分かりいただけるかと思います。
脱水(手作業)が甘く、表面の凸部分にじんわりと水分が残ってましたが、板に張り付ける時には問題なかったですがちゃんと最後まで脱水&乾燥を行った方が、貼り付け作業は楽だったと思います()
今回は木製の板にスポンジなので木工用ボンドで大丈夫そうとの情報を事前調査していましたが、壁一面貼れるくらいのボンドなどなるわけもなく何回目かのホームセンター買い出しに行き、とりあえず固定してない
とりあえず立てかけてあっただけの730×1820でざっくり練習。
なかなか良い感じに裁断も出来たのですが、数日前は木の匂いが立ち込めてた部屋も多少ボンド臭くなったのでしっかりと乾燥させた方が身の為です。
あと裁断面は見えない奥側に設定したので、多少見栄えも良いかと思います???
脱水作業で腕もパンパンだし日も落ちたので、残りの面にスポンジを貼り付けるのは翌日に持ち越し。
・Day4(2021年1月3日)
この日は特に作業写真を撮っていませんが作業内容としては
・仮止めしていた板の取り外し。
・各板にスポンジのノリ付け。
・板の断面にガムテープ補強(木屑こぼれ防止)。
こんな感じで残り少ない工程&乾燥待ちという休憩有り&今日で作業がすべて終わるという高揚感に包まれながら作業してましたw
そんなラストスパートをかけ完成させた壁がこちら。
板はビッタビタに裁断するとはめ込みが地獄ですが、スポンジは逆に大きめにカットする事で、隙間を埋めやすいかな?などという素人考えで「ちょいちょい無理矢理押し込んだけどはみ出ましたw」という形で完成しました…w
PCデスクを設置したらこんな感じです。
※右の板はビス止めをせず(と言うか賃貸なので無理)真ん中やや下をデスクで壁に押し込んで、上部は「賃貸の壁紙/マスキングテープ/そこそこ強力な両面テープ」で半固定状態です。
執筆時の’21.1.25時点で崩壊の前兆も無いのでヨシとしてますw
・設置後の音響特性/騒音対策効果
これが一番気になるところだと思いますが、防音的な面でいえば「多少静かにはなったんじゃないか?」位だと思います。
今回板を取り付けたことにより、壁としての厚みが増したのですが、その壁自体の振動を抑える処理をしていなかったので、今後制振材なんか張り付ければ効果もアップしそう(現状やる気が出ないのでまた長期間時間が取れる時にでもw)
やはり一番の変化は吸音スポンジの影響で「部屋鳴り(残響感)が減った」と思います。
収納ケース等が置かれていない壁が無いくらい狭い部屋()ですが、それでも壁から跳ね返ってくる音は減った(思い込み効果もあると思いますw)り、リアバスレフのモニタースピーカーも問題なく低音域が聴けるから「とりあえずこれでいいかな?」という所は、作りの甘さから音が吸われ過ぎていない説も考えられ防音壁としての効果は怪しい感じがします…w
が、製作途中(ドアが開かなくなり設置場所の変更を決めた当たり)から「今回はとりあえずオンライン○○の背景として最適で、ついでに何かしらの防音効果も出てくれたらうれしいな」という気持ちだったので、まさにそんな用途には最適ですw
ちなみに今回かかった費用はざっくりですが【25,000円】です。
・ホームセンターの木材関連で大体16,000円
・吸音スポンジがAmazonの半額セールで大体7,000円
・ここにコインランドリーの乾燥器使用料や追加で買ったテープ/ボンド類で多分2,000円
個人的に金額を見ると「コスパよし!」だと思ってますが、もう少しお金も時間も費やしたらよかったかな?とも思っています。
しかしDIYでやっていると後々の仕様変更なんかもしやすいので、個人的には有りな選択肢なのかな?と
ちなみに「DIY・市販品を組み立てる半DIY・業者にお願いした場合」の個人的な比較表を作ったので、どの手法で防音効果を得るかの判断材料にどうぞ。
ちなみに表には無いですが、大手楽器メーカーの展開している防音室(販売&レンタル)は、本体価格のほかに設置費用が掛かったり、部屋in部屋をすることでめちゃくちゃ狭くなったり、ブース内が狭かったり、ブース内容のエアコンを設置しないといけなかったり、デッドスペースが生まれたりと、ネガティブな印象を生みながら、絶対に音漏れがしないレベルの効果ではないので、私なら4方の壁と床に何かしたの防音対策をした方が、日常生活の妨げになりにくいと考えてます。
むしろ高額な防音室をレンタルしたり買ったりできる人は、住んでいる家の構造もそこそこの強度なので、すでに一定レベルの防音対策ができてる説までありますからねw
・最後に
思いついたタイミングが年末年始休みにもろ被りしたので人柱になってみましたw
効果も記事で書いてる通り「やらないよりはましだろうし、見た目がカッコよくなったのでヨシw」という感じなので、自宅で動画撮影や配信などをする方は、お手軽に本格派背景を作れてお気持ち防音効果もあるので、DIY防音壁を作ってみるのも良いのではないでしょうか?
※※※宣伝※※※
2021年1月現在、私はオンラインレッスン&スクールでのレッスンを行っておりますが今年からはスタジオでの対面レッスンも開始いたしました!!
「オンラインではせっかくのレッスンだからどうやって弾いてるのか実際に間近で見てみたい」という方や、ビデオ通話で生じるタイムラグや機材の導入問題で今まで悩んでいた方にご利用いただければ幸いです。
※私はもちろんの事、レッスンを行う施設もきちんと感染症対策を取っている場所での実施となります。
現状で個人で実施しているレッスン料金はこちらをご参照ください。
wixの支払い機能や予約機能がどんな具合で利用できるかまだ未知数なので、もしお支払いをしてもレッスン日について案内が無い場合は、お手数ですがご連絡下さい…
※一応wixからくる通知はすぐ見れるように設定はしているのですが、まだちゃんと機能しているのか不明なため。
それと「こいつのレッスンだと不安だな…」とお考えの方は、小林信一さんが運営しているONLINE MUSIC DOJO内で、私も所属している全国ONLINE GUITAR LESSONには様々な先生がいらっしゃるので、気になる先生を探してみるのも良いかと思います。
2020年10月から、Twitterにてフレーズリレーという企画が開催されたので、「#MusicDOJO #ギター講師リレー #StayGuitarHome 」で検索していただけると各先生の特色が分かるかと思いますので、ぜひ一度検索してみて下さい!
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